「子育て、もう疲れた…」子育てストレスを溜めない為に

子育ては決して楽ではない

誰もが大変な子育て

子供がどんなに好きな人でも、一見どんなに幸せそうな親子に見えても、自分の子供が産まれてから独り立ちするまで何の問題もなく、何一つ悩まずに子育てが出来た人はいないと思います。
自分の子供は目に入れても痛くない程可愛い。他のどんな子より可愛くて大切な存在。
それなのになぜ怒ってしまうのか?なぜイライラしてしまうのか?自分は親の資格がないのではないか…。
こんな風に悩んだりしていませんか?子育てに疲れていませんか?
私にはそんな時期がありました。

子育ては一人で背負う物!?

私は昔から子供が大好きでしたので、結婚する前から「ちゃんと子育て出来るに決っている!」と言う何の根拠もない自信がありました。
ですが、実際に自分の子供を育てると言う事は綺麗事では済まず、今現在も悩み、手探りしながら子育てをしているうちの一人です。
子を持つ親ならみんな同じなのだと思いますが、私は子供が産まれた瞬間から「子供の為」と思って何事も頑張って来たつもりでしたし、元々どちらかと言うと古風な考えがあり、「育児は母親がするもの」と思っていたので主人には頼らず一人で頑張ろうとしていました。

旦那様の理解を得る

働いている主人を頼るなんてと考えていたあの頃

ママ友の「主人がごみを出す」とか「主人がご飯を作る」「深夜のミルクやオシメ変えは主人と交代」と言う話を当初は「あり得ない」と思っており、私の場合は「主人は仕事をしているから睡眠の邪魔をしてはいけない」と思って主人だけ別室で寝て貰っていましたし、「私は専業主婦だから家事は全て自分でするのが当たり前」と思って家事と育児の全てを自分一人で頑張ろうとしていました。
頑張っているのに悪循環に
勿論私の様に「自分で」とお考えの方も多いと思いますし、それが悪い事だとも思ってはいません。
ですが、頑張れば頑張るほど主人もそれが当たり前になってしまい、私は「子育ては母親がするものだ」と当たり前に思っていたにも関わらず、だんだん「なんで私ばかりが子育てしているの?二人の子供なのに」と思う様になってしまい、いつのまにか主人が休日ゴロゴロしていると「自分の時間があって良いね!」とか「飲みに行きたい時に自由に行けて良いね!私なんて自分の時間なんて全然ないのに!」と嫌味を言ってしまったりする様になってしまっていたのです。
更にはあんなに子供が好きだったのに子供が泣き止まないと時にはため息をついてしまったりする様になっていたのです。

ママも息抜きが大事

自分の心の叫びを見逃さない

なぜそうなったのか…「自分が一人で頑張ろう」と思ってやってきた結果こうなったのに本当に勝手な事だと思うのですが、今思うと一人で何もかもしようとして心身共に疲れていたのだと思います。
だからと言って子供が嫌いになったわけでもなく、育児が嫌になったわけでもなく、でも「たまには息抜きしたいなぁ」と思いながら日々を過ごす日々を過ごしていました。
そしてある時フッと思いました。
「このまま私ばかりが育児を頑張っていて主人は父親としての自覚が産まれるのか、子供は父親に懐くのか、そして何より心の叫びをちゃんと口に出来ずに嫌味を言ったり子供にあたったりする事が果たして悪影響にならないのか」と。

考え方を変えて楽になった育児

一人で頑張って来たつもりの私がこのままでは良くないと感じた時、ママ友の「主人にも協力を得る」と言う家庭の事を思い出しました。
それでも初めは「でも主人は働いていて、私は専業主婦なのにそんな事をお願いして良いのか、周りにも酷い奥さんだと思われるのではないか」と心の中でかなりの葛藤がありました。
自分の心の中でさんざん悩んだ結果、「周りの目を気にする事より家庭が第一。私がダメになっては一番大切な家庭もダメになる。主人に嫌味を行って険悪な雰囲気になる位なら少し協力をお願いしてみよう。」と思った私は少しずつ主人に「ちょっと今手が離せないからオシメ変えて貰える?」とか「ちょっと抱っこしていてくれる?」とお願いしてみました。すると主人は今まで私が一人でやっていたからやろうとしなかっただけで、やり方こそ分からなかったものの教えてあげると意外と協力的で、私は少し救われた様な気がしました。
そして、たまには息抜きしたいと言う私の気持ちを理解してくれ、主人が育児にも慣れて来て子供を任せられるなと感じる様になった頃、夜子供が寝た後にママ友や学生時代の女友達と少し外に息抜きに行かせてくれる様になりました。

周囲の目よりストレス解消できる方法を

「夜に主婦が出るなんて」と思われるかもしれませんし、実際私もそう思っていたのですが、子供の事を考えると昼間に子供を主人に任せて出かける事は私には出来ませんでしたので、日中は普段通り過ごし、夕飯を家族で食べて子供をお風呂に入れて寝かしつけをしてから出かけさせて貰うようになりました。そうすることで子供にも不安感を与えずに済みますし、主人にとっても子供が寝てからの方が手もかからずに済むからです。
また、なにより私自身が日中出るよりも「子供を置いて出かけて育児から逃げているのでは?」と言う罪悪感が少なくて済みましたので、何よりもの息抜きになり、その事でとても救われた様な気がします。

この様な事を書くと私がとても遊び好きに聞こえるかもしれませんが、自分で言うのもなんですが私は全く派手なタイプではなく、どちらかと言うと地味で真面目なタイプの人間です。
そんな私ですが、現在でも年に2~3回ですがその様な形で自分の時間を貰い気分転換させて貰う事でストレスを溜めず、爆発せずに済んでいるのだと思います。

考え方・行動を変えてよりよい育児法を探す

上記に述べた事は私の場合であり、たまたま主人が理解してくれたので良かった訳ですが、ご家庭によってご主人の理解が得られない場合もあると思いますし、考え方もそれぞれ違うと思いますので、「自分の時間を貰う事」が全てだと言いたいのではなく、私が「あり得ない」と思っていたママ友の家庭のやり方を少し取り入れてみる事によって状況を変える事が出来た様に、「自分の考え方や発想、物の見方を少し変えるだけで、もしかしたら自分が少し楽になるかもしれない」と言う事をお伝えしたいのです。
そして、何もかも一人で頑張ろうとしないで、ご主人・ご両親・兄弟・ママ友・先輩、誰でも良いので自分の気持ちを打ち明けられる人、受け入れてくれる人を見つけておくと、話すだけで気持ちが楽になったり、解決法が見つかったりするものなのです。

アドバイスはあくまでもアドバイス

他人と比較するととてもしんどい

ひとえに「子育て」と言っても、子供の人数も違えば環境も違いますし、一人一人の子供の性格も違うので悩みも人それぞれなのは当然ですよね。
分かってはいるのに他の人と比較してしまう事はないですか?
子供が育てば育つ程、頭では良くないと分かっていても「他人と比較する」と言う行動が増してきてしまうのは私だけではないと思います。

妊娠中に母親教室等に通われた方は「子供が産まれても、成長はその子その子違うからよその子と比較する必要はないのですよ」と言われた覚えはありませんか?
私自身は保健センターのパパママ教室でさんざんそう言われていました。
ですが、産後の定期的に行われる健診では「○○が出来る」等と言うチェック項目がしっかり母子手帳に記載されており、その項目が出来ていないとチェックされてしまい経過観察になると言う事に少し理不尽さを感じていました。

勿論、子供の成長に遅れがないか、ちゃんと成長しているか、どこか悪い所はないのか、初めて子育てをする場合は特に分からないですし、不安にもなると思いますのでチェックして頂いて出来なければ原因を突き止めたり、出来る様に練習したりする事は子供の成長過程においてとても大切な事なのですが、そのチェック項目の内容が出来ないお子さんをお持ちのママにとっては苦痛になる事もありますし、それまではさほど気にしていなかった事が急に気になりだし、よその子と比較してしまったり、本当に育児に疲れてしまう状況になるかもしれません。

得意不得意があるのは当たり前なのに…

実際に私の周りにもそういった状況に置かれたママ達が沢山いました。
周りから見れば、なんの問題もなくごくごく普通の子供で、例え出来ない項目があっても「その子その子得意分野・不得意分野もあるし、そのうち出来る様になるよ。」と母親は勿論周りはみんなそう思っていたのですが健診では経過観察になってしまったり、普段は出来ている事がいつもと環境が違う事に驚いて出来なくなってしまい、親としては「いつも出きるのに」と思っていてもチェックされてしまったり。
それまで何の心配もなく育児してきたママが、それをきっかけに悩んでしまったりする事も良くありました。

もっとも保健師さんや発達相談の先生は「何かあるなら早めに見つけないと」「ちゃんと健診しないと」と言う様な気持ちでお仕事をまっとうされているのだと思いますが、「もう少し言われたママの気持ちも理解して寄り添ってあげたら良いのになぁ。産まれる前と産まれた後では全然言っている事が違うなぁ」と当事者ではない私ですらそう思っていました。

毎日接しているママが一番よく分かっている

「発達の遅れ」と見られるのにも「本当に遅れている場合」と「ただ苦手で他の子よりもコツを掴むのが遅い場合」があると思いますし、毎日一緒に過ごしているママが子供の事は一番分かっていると思いますので、一度指摘されたからと言ってどうしようもない程悩んだりする必要は全くないと思いますが、やはりちょっとでも指摘されてしまうと気にしない様にしようと思っても気にしてしまうのが親だと思います。
その気持ちは本当によく分かりますし、例え気にしない様なふりをしていても心の中はモヤモヤしてしまうと思います。
そしてそのモヤモヤした落ち着かない気持ちが積り積って、「何でうちの子だけなの?」と育児に疲れ切ってしまう事があるのではないかと思います。

ですが、幼い頃に指摘を受けた場合でも少し様子を見てみると何の問題もないケースを私も沢山見てきましたし、万一何か問題があった場合、落ち込む事よりも大切なのは「いかに早く気づいて親が受け入れてあげて、少しでも早く何かしらの手を打ってあげる事」がではないかと私は感じています。

少し視野を広げる事で変わる育児

ママ達は意外と同じ悩みを抱えている

育児に疲れてしまった時、毎日子供と二人でずっと家にいると段々息が詰まり、子供にあたってしまったり、そんな自分が嫌になって泣けて来たり、他人には分からない苦しみに圧し潰されそうになる事もよくある事だと思います。
そんな時絶対に「自分だけ」と思ったり「なんでうちの子だけ」と悩む必要はこれっぽっちもないのです。

子供を10年育てて最近よく思う事は、「みんな何事もなく幸せそうに見えるけど、言わないだけで実は色々な事があるのだな」と言う事です。
それに気が付いたのも、以前は人様の目が気になって一人で悩んでいた私が、主人をはじめ気を許せそうな友達を見つけ、自らがまず心を開いて相談に乗ってもらったりする様になってからです。
人は信用できない人には心は開いてくれませんし助けてくれません。
ですが自分から心を開くことで相手も自分の事を話してくれる様になりますし、困った時はお互い様の精神でお互い助け合う事が出来るのです。

やっと見つけて「本当」のママ友

現在私には何でも相談出来てお互い助け合っている親しいわずか3人います。
勿論普段関りを持つママは他にも沢山いますが、本当に心が許せるのはこの3人で、このママ達も心を開くまではお互い探り探りで深い話はしてもくれませんでした。
ですが私が心を開いた事で子供の事やご主人の事、ご両親の事など色々話してくれる様になりました。
ママ友の話を聞いていると「私だけが悩んでいるわけではないのだなぁ。みんな同じなのだな。頑張らないといけないなぁ」と思えたりもします。

一人で悩まず必ず助けを求めましょう

私の経験の様に、育児に疲れて息が詰まりそうになった時、周りの目を気にして誰にも打ち明けず一人で抱え込んでしまったり、主人に嫌味を言ったり、イライラしたりしてしまう位なら、自分のプライドを捨てて誰かに助けを求め、手を差し伸べて貰う事の方が自分にとっても家族にとっても最終的に良い結果を導いてくれます。
育児は自分の子供とは言え「一人の人間」を作り上げて行く事になりますので、簡単な様で決して簡単な事ではありません。時には悩んだり苦しんだりするのも当然なのです。そしてそれは絶対に「自分だけ」ではないのです。

今の苦労は必ず報われる

そして、今悩んだり苦しんだりしても自分と子供の人生においては、後で振り返ってみると本当に「一瞬の事」で必ず「あんな事もあったなぁ」と思える日が必ず来るのです。
自分の子供の時の事から今までを思い出してみて下さい。今までも色々な苦しい事があったと思います。辛い事があったと思います。でも、それを乗り越えたからこそ今があり、その都度考え方も変わり、それが成長に繋がったり人に優しくなれたりしていませんか?

私は子育てにおいていつも「苦しい事があるから幸せも感じられる」「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言う言葉を思い浮かべ、まわりに助けて貰いながら私なりの育児を頑張っているつもりです。

これから子育てをする人も今子育てに悩み疲れ切っている人も、少しでも色々な意味で周りに助けて貰える環境を作り、決して一人で悩んで爆発してしまわない様に「自分だけの育児」を見つけ頑張って欲しいと思います。
苦労した分必ず「あの時なしんどかったけど頑張って良かった」と思える日が来ると私は信じて日々を過ごしています。

ABOUTこの記事をかいた人

1975年生まれ(41歳)の「10歳の男の子」と「7歳の女の子」のママです。 「死産」「流産」と辛い経験を乗り越え、日々悩み、笑い、周りの協力を得ながら楽しく育児しています。 ワーキングママを経験し、現在は専業主婦をしながら子供と一緒に成長中です。