長子の気質
私は末っ子です。中年になった今でも、一番上の兄に、あなたは自由に育てられた、特別だったと言われます。末っ子の私からすると、長子の兄は、母がいつも気にかけていて、とっても羨ましかったのですが…。産まれる順番って不思議ですね。この順番が違うだけで、私も兄のようにしっかりとしたのではないかと思ってしまうほどです。
真面目で慎重
長子はパパとママにとって、初めての子どもです。何もかもが初めてづくし。だから、手を抜くことがわかりません。周りの人から、育児をそんなに気にしなくても大丈夫などと言われても、そんなことできない、と思ってしまうのが当たり前かと思います。とにかく長子は、丁寧に育てられて方が多いので、慎重で真面目な方が多いのです。初めての子を授かったパパママと同じ、手を抜くことができないのでしょうね。
本当はまだまだ甘えたい
下の子が産まれると、いきなり上の立場になってしまう長子。それまでは、一人っ子で、パパママの愛情を独り占めしていたのですから、本当は寂しがりやだったり、甘えたがりやだったりするのだそう。
みんなのリーダー
兄妹が多くなればなるほど、自然とパパママの変わりのような立場になるようです。兄妹の中のまとめ役、世話役ですね。お兄ちゃんなのだから、おねえちゃんなのだから、しっかりしなさい、と言われてしまうのも、きっと長子だから。否応なく、しっかりしたリーダー格に成長していくのでしょう。
親の期待を背負って
やはり、初めての子ども、ということでパパママにとって特別な存在だと言えます。ですから、パパママは、大きな期待を持ちます。長子は、それに頑張って応えていこうとするようです。
頑張って期待に応えることができれば良いのですが、そういかないこともあります。期待に応えなければいけない、という強い責任感も生まれるのでしょう。思春期を過ぎる頃から、親から距離をとる子がいたり、心が折れて引きこもってしまったりすることもあるようです。
こうして見てくると、長子の気質はどうにも変えられないように思います。初めての子ども、というのが大きいですね。パパママも親に成りたてなのですから、どうあがいてもそういう風に育っていくのかもしれません。
私は三人の子を育てていますが、やはり長女は特別な存在だと思います。お腹の中にいた頃から、下の子が産まれるまでは、きちんと記録がありますし、産まれてから初めての育児は、長女と私だけのゆったりとした、とても幸せな時間だったと記憶しています。
下の子が産まれた時、長女は喜んでいましたが、内心は怖かったのではないかと思います。長女は、今でも次女にライバル心をむき出しにしています。自分とパパママだけの幸せが壊れてしまうのではないかと、思っているのかもしれません。
それは、私の愛情の掛け方がイマイチだったのでしょう。どんな状況でも、愛していることを充分に伝え、感じさせることが大事なのだと思います。兄妹が増えたとしても、変わらぬ長女への愛情を、もっと示すべきだったのではないかと思います。