子育てにルールは必要!?

初めからルールは必要!?

親が子供に求める気持ちの変化

子供を待ち望んでいるご家庭ならみなさん「将来の家庭の姿」を思い描き、妊娠・出産を待ち望んでいらっしゃると思います。
妊娠中は「男の子かなぁ?女の子かなぁ?」「どんな洋服を着せようかな?」「誰に似るのかな?」「元気に産まれてくれたらそれだけで十分」等明るい未来に胸を膨らませ、産まれる前から「子育てのルール」が出来上がっているご家庭は意外と少ないのではないかと思います。

親と言うものは不思議なもので、子供が自分の意思表示を出来る様になる頃になるとだんだん欲が出てきてしまい、産まれる前の「元気ならそれだけで良い」と言う気持ちが「将来はこうなって欲しい」と言う気持ちに変わり、時には他人様の子供と比較してイライラしたり、自分の感情で怒ってしまってそんな自分に不甲斐なさを感じたり。
まさに子供と一緒に親は成長し、それと同時に家庭内でルールが出来上がって行くものなのです。

それぞれの家庭によって違うのは当たり前

親として子供が幸せになって欲しいと望むのは当然の事ですが、その人、その家庭によって幸せの意味が違うのも当然の事で、家庭環境によっても大きく違うと思います。
「将来裕福な生活が出来る様に英才教育を受けさせよう」と思っているご家庭もあれば、「自分の好きな事をとことんやらせて、それで食べていければ」と言いう考えのご家庭、「ごくごく平凡で良いからとにかく健康で」とお考えのご家庭。本当にさまざまなご家庭があり、どれも「子供が幸せになって欲しい」と願っての親心であり、どれも決して間違いではありません。
ですが、一度立ち止まってみて下さい。誰でも一度はよその家庭と比べてしまい、「うちの子だけ…」と悩んだ事はないでしょうか?

子供にとって良い環境とは

家庭によって求める物が違うのに何故か他人と比較してしまう。
人間には「感情」がありますのでそれも仕方がない事かもしれませんが、あまりに他人と比較してしまうと、それは子供にとっては時には「卑屈」でしかないかもしれません。

子供は大人が思っている以上に色々な事を感じています。
「○○ちゃんは出来るのに、なんであなたはできないの?」と親があまりに比較しすぎると子供は自分に自信を無くし、だんだん自分の意見が言えない子になってしまいます。
子供にとって、一番良い環境は「親が子供を認め、受け入れてあげる環境」だと思います。
そしてその環境を作るためには家庭内でのルールも必要になってくるのです。

ルールはいつしか出来上がる

良い環境を作るのにルールは必要でしょうか?
ご家庭によって子供に対する希望が違う様に、ルールもそれぞれ違うと思います。
勿論、「社会に対してのルール=一般常識」は同じ様な見解のご家庭が多いかと思いますが、家庭内でのルールに関しては、どの家庭も同じと言う事の方がおかしいですよね。
一人の人間として最低限の常識は必要不可欠で、それを身に着けさせるのは親の役目ですが、子供を教育するにあたってのやり方、つまりルールはご家庭により様々で、他人の家庭を見て「なるほど」と思った事を参考にする事は良い事ですが、比較してマイナスに考える必要はないのです。

「特にルールは決めていない」と言うご家庭もあると思いますが、「決まり事」として口にしないだけで、知らず知らずのうちに「自分の家庭だけのルール」が出来上がっているのではないでしょうか。
そして、ほとんどのご家庭が出産前からルールを作っているわけではなく、子育てをして行く過程でそのご家庭独自の「ルール」が出来ていくのだと思います。
また、仮に出産前からルールを作っていたとしても子供の性格や周りの環境によってルールは変わって行くのではないでしょうか。

家庭によりルールの意味は違う

ではどんなルールが必要でしょうか?
これまで述べました様に、家庭環境によって「ルール」は違いますし、それは当然の事です。
では、子育てにはどんなルールが必要なのでしょうか。
ひとえに「ルール」と言っても、「子供に対しての夫婦間でのルール」「家族間でのルール」等色々なルールあります。どのルールも重要な役割があり、それぞれルールが持つ意味も変わって来ます。
ここからは我が家のルールをご紹介したいと思います。

夫婦間でのルール

自然に出来上がった夫婦間でのルール!?

私達夫婦が言わずとも常に意識しているのは、「子供を怒る時必ず逃げ場を作る」と言う事です。
「母親が怒っている時には父親は穏やかに。父親が怒っている時には母親が子供をかばう」
と言う事を私達夫婦の間ではいつしか必ずする様になりました。
父親が酷く怒っている時には私は逆にわざと父親を否定するかのように子供をかばったりもします。子供に「自分には分かってくれる人がいる」と安心させる為です。
勿論、父親を否定してばかりは父親の威厳を無くしかねませんので否定しっぱなしと言うわけではなく、子供の気持ちが落ち着いたら「なぜお父さんが怒ったのか」をちゃんと説明し、父親も子供の事を思って怒ったと言う事を理解させるようにしています。
ですが、これをするには夫の理解が第一条件になります。

意識して出来たルール

そしてもう一つの夫婦間でのルールは「兄弟を同じ目で見る」事です。
知人の中には「次男の方が可愛い」という感じの事を言う人が何人もいます。
更によく「お兄ちゃんと妹どっちが可愛い?」と聞かれたりもします。
私にはそれがいつも不思議で仕方ありません。
二人ともお腹を痛めて産んだ大切な自分の子供。それなのにどちらか一方の方が可愛いとか言う事があるのだろうかといつも思っていました。
勿論そんな自覚は全くないのですが、子供を怒ったりしている時に「あれ?これこの前お兄ちゃんがした時は怒らなかったのに、なんで妹がしたら怒っているのだろう?」と疑問に思う事が何度かありました。そしてそう言う時に限って子供に「この前お兄ちゃんには怒っていなかったのに、なんで私には怒るの?」と指摘されるのです。その逆に妹には怒らずお兄ちゃんだけ怒る事もあるのです。

ABOUTこの記事をかいた人

1975年生まれ(41歳)の「10歳の男の子」と「7歳の女の子」のママです。 「死産」「流産」と辛い経験を乗り越え、日々悩み、笑い、周りの協力を得ながら楽しく育児しています。 ワーキングママを経験し、現在は専業主婦をしながら子供と一緒に成長中です。