モンスターペアレントとは
モンスターペアレントとは、幼稚園や保育園、学校などで、友達とケンカした、先生が怒った、など子供に何かあったとき、問題が生じた時に、常識では考えられないような、とんでもない対応や、要求をしてくる親のことを言います。このモンスターペアレントが近年、急増していることが話題になり、こうした親への対応が、先生たちの時間的負担、精神的負担になっており、社会的に問題視されています。今回はなぜモンスターペアレントが急増しているのか、モンスターペアレントになる原因をまとめました。
過保護
イクメンと呼ばれるパパが増えていることからもわかるように、育児に積極的な親が増えています。これはとてもいいことです。しかし、その子供を溺愛する親が、あまりに子供を心配し、守りすぎることが過保護につながり、学校で何かあるたびに、過剰に反応し、学校に押し掛けるというパターンです。子供を大切にする、親として守るのは当然という気持ちはわかりますが、ケンカした位で先生に怒鳴り込む、先生に注意をされたと文句を言いに行くというのはやり過ぎです。なぜケンカになったのか、なぜ注意をされたのか、根本的な原因を子供と自宅で解決するのが親の役目で、学校に怒鳴り込むことは常識はずれです。
育児に無関心
過保護な親とは真逆で、子供や育児に無関心な親もいます。こうした親は、学校で何かトラブルが起き、先生が連絡しても、「すべて学校にお任せします」という対応をする、学校行事などに不参加だが、文句だけは言うなど、こちらも厄介です。近年共働き家庭が増え、時間がないのはわかりますが、だからと言って、学校に預けているから全部責任を持て。というのは少し無理があります。
学校への過度な期待
学校に行かせている間は、すべて学校がやってくれるという過度な期待をし過ぎているということもあります。給食費等、払っているし、先生はそれが仕事でしょう。という強気な姿勢の親が少なくありません。学校はもちろん、勉強や社会に出るために大切なことを教える場所ですが、あくまで学校であって、それをすべて学校や教師に丸投げするのは違います。
先生への不信感
先生が事件や事故を起こすことがとても増えたように感じます。親もそれを感じ、何かあればすぐに問い合わせるという行動に繋がります。これは先生たちの問題でもあるので、単にモンスターペアレントとは言えないでしょう。
モラルと常識
このような原因によってモンスターペアレントと呼ばれる親が増えています。昔は、学校で悪さすれば先生に怒られ、殴られるなんて当たり前で、先生も威厳がありました。しかし今は、殴ったもんなら体罰だと騒がれ、すぐに大問題です。先生たちも親に頭を下げることが多くなり、威厳もありません。子供は先生を尊敬しなくなり、ますます環境は悪化する一方です。一度常識を良く考え、学校に行かせている以上、ある程度は先生に任せ、ことあるごとに口を出すのは控えた方が良いです。さすがにこれは、という時こそ、親として子供を守ることが大切です。