ひとまず諦めて距離を置く

再婚相手と、長男がうまくいかないという相談ですが、そもそも、再婚したからといって、本当の親子のようになる必要があったのでしょうか。本当の父親でない人に、父親面されることが、この長男にとっては、主さんが想像する以上に嫌なことだったのではないでしょうか。再婚して父親の立場になったとはしても、本当の父親になることは非常に難しいと思います。記憶もない、赤ちゃんのうちから一緒にいるのであれば簡単かもしれませんが、6歳にもなっていると父親でないことは理解できていたでしょう。それを大人の都合で、再婚したからと言って、父親だ、というのは大変押しつけがましく、大変身勝手です。
ましてや、力で抑えつけておきながら、暴れたからといって警察を呼ぶのも理解できません。中学生や高校生が、反抗期に入れば、自宅で暴れることなど珍しいことではありません。包丁などで本気で暴れたということであれば話は変わりますが、そうでなければ大抵家庭内で解決しています。本当の親子になりたいと思っているのであればなおさら、そんな他人事のように警察を呼ぶのではなく、父親として、しっかりと長男を止め、落ち着いてから家族で話し合うという行動をとるべきでした。警察を呼んで、人任せなんて、息子さんの不信感が大きくなるのは納得です。呼ぶとなったときに母親である主さんが、警察への通報を止めることはできなかったのでしょうか。「それは父親になるべき人がする行動ではない。私たちで解決しよう。」と止めていれば今のような状態にはなっていなかったと思います。この時だけではありません。長男を力に任せて躾をしている時点で、「父親になるというのはそういうことではない」、と指摘することは一度もなかったのでしょうか。今日あったことや、何が好きとか、どこか行きたい所があるか、を話すなど、徐々に距離を埋めて、自然と親子になるという選択肢はなかったのでしょうか。長男は、父親にも不信感を抱いていますが、母親の対応にも納得していないと思います。
そうなってしまったからには、今どうにかするというのは非常に難しいと思います。ましてや、父親である当の本人が、「もう高校生だから父親から話しかけて欲しいわけがない」と、会話すること、接触することを避けている以上、どうしようもありません。父親の意識を変えなければ無理です。「早く父親になろうとして厳しくしてしまった」と一言誤れば、すぐに和解するのは無理でも、時間が経てばいずれ、長男もそのことを理解することができるかもしれません。中学生、高校生に反抗期があることは当たり前ですし、長男の言い分は間違っていないので、父親と母親で何がいけなかったのか、どうするのが良いのか、よく話し合うことが必要だと思います。

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2歳の子供を育てる専業主婦です。 朝から晩まで子供と二人で行き詰ってしまうことやイライラしてしまう育児ですが それでもわが子はかわいい。と反省する毎日です。 子供とパパと3人で過ごす休日が何よりの楽しみです。