備えあれば憂いなし・PTA繰越金

疑問があれば、PTA総会へ

毎年払うPTA会費。
全校から集めた会費がどのように使われ、そして次年度に向けていくら繰り越されているか、年に一度のPTA総会時に配布される総会資料にて確認される方が多いでしょう。
その時に繰越金の額があまりにも大きいと、「こんなにあるなら、PTA会費を見直した方がいいのではないか?」と疑問を持たれてもおかしくありません。
PTAの運営に不信感を持つ会員も出てくるでしょう。
そんな方には、是非PTA総会に出席して直接質問することをお勧めします。

収入は、一定ではない

総会ではPTA役員による決算報告があるので、その時に疑問点や不明点を質問すれば、きちんと説明がされます。
繰越金事情は学校によって様々ですが、毎年の繰越が積み重なって額が大きくなったというケースがほとんどでしょう。
「余裕があるなら、次年度は会費を下げてもいいのでは?」と思う方が出てきて当然ですが、児童数や家庭数は毎年変わりますから会費による収入は常に一定ではありません。
前の年より会費収入が減っているのに活動内容が変わらず同じ額がかかるとしたら、支出の方が増えていきます。
支出が少しずつ増え、予算が厳しくなった場合に生きてくるのが繰越金です。
運営を安定させるためには、ある程度の額の繰越金は絶対に必要です。

積み立てがあっても

プリント作成に欠かせない印刷機(輪転機、コピー機など)、個人情報保護のためのシュレッダー、パソコン等の什器類の購入にかかる額は少なくありません。
勿論、購入やリースに備えて積み立てをしていると思いますが、使用頻度が高いと耐久度は落ちます。
予定より早く買い換えが必要な場合が多々あり、積み立てが間に合わないこともあるでしょう。
そんな時も繰越金があれば足りない額をすぐに補填することが出来て、買い換えや新規リース契約がスムーズに進みます。
什器の故障による作業の滞りは、仕事、介護、育児に忙しい会員にとっては出来るだけ避けたいところです。
迅速に対応できるのは助かりますね。

家計と似ている?

それでも繰越金が年々増えて大きな額になってくると、何かしら対策を考える必要があります。
会費を下げるというのも一案ですが、考え方を少し変えてみて‥周年行事の時に記念品を用意する、学校で使う物を寄付する、など、子ども達に何らかの形で還元出来たら、それはPTA会費として生きた使い方となります。
足りないところに充てることが出来たり、余裕があるときは子どもに何かをしてあげられたり‥やり繰りが家計と似ていて、微笑ましく感じます。
家計を語る時、「備えあれば憂いなし」という言葉がよく使われますが、それはPTAも同じです。
「繰越金=備え」と思って見れば、決算報告がより身近に感じられるかもしれませんね。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。