どこに住むと子育てしやすいか?

私の場合は子供が出来る前に持ち家を購入した為、子育てを重視して住環境を選んだわけではありません。ただ周辺には、図書館や行政関係の事務所、幾つものスーパーやドラッグストア、複合商業施設、学校や幼稚園、割となんでも揃っているので、生活しやすい環境ではありました。
その点では偶然とは言え、とてもラッキーだったと思います。しかしいざ子供が出来ると、子供が居ない時には見えて来ることが無かった視点で、良かったなと思う点と、こういう所が失敗だったという点がありました。

人と関わりを持てる場所があること

私の家の近くには公園があります。子供が居ない時にはあまり気にしなかったのですが、子育て中には公園が近くにあるということが、なによりもありがたいことでした。
そこの公園は広さとしてはあまり広くないのですが、小さい子から大きな子までが伸び伸びと遊ぶには程良い遊具があったり、小学生にはボール遊びが出来る広場があったりという、様々な年齢の子が利用しやすい公園です。私も長男が歩けるようになってから利用しているのですが、同じ位の月齢の子供を持つお母さん達と、そこの公園で沢山知り合うことが出来たので、交友関係が広がりました。

たまたま長男と同じ学年の子供たちが多く、抱えている悩みや不安も似ていたのと、似たような価値観で子育てをしているお母さん方が多かったので、とても居心地の良い仲間と知り合うことが出来ました。
季節が良い時期には公園でみんなと一緒にお弁当を食べたり、お外遊びを沢山させてあげることが出来ました。息子もお外遊びで体力をたっぷりと使う為なのか、良く食べ、良く眠ってくれたので、生活リズムを整えるにはとても良かったと思います。
また、季節を感じながら子育てをすることが出来たのも良かったと思います。

春にはたんぽぽやナズナでお花摘みをしたり、秋には色づいた葉っぱを集めておままごとをしたり、冬には積もった雪で雪だるまを作ったりしました。公園という場所のお陰で、子供たちもお友達との関わりを持つことができ、私も公園のお母さん達から様々な悩みを聞いてもらったり、笑い飛ばしたりしてもらったお陰で、元気が出て、また頑張ろうという気力が戻ったりしていました。
近くにおじいちゃんやおばあちゃん達が居ない私達親子にとっては、公園で知り合ったお母さん達と子育てをしてきたようなものだと言えます。子育て中のお母さんは、周囲に話せる人が居るのと居ないのでは、精神的に大きな違いが出てくると思います。

特に初めての子育て中のお母さんは、様々なことに不安を抱えていたり、悩みが尽きることはないと思います。同じようなお母さんと関わることが出来たら、孤独に陥ることなく、きっと楽しく子育てが出来ると思います。

また2人目3人目の先輩ママさんの経験談は、とても説得力のある話ばかりで、とても心強かったのを覚えています。私自身の経験から、同じような子育て中のお母さん同士が知り合うことが出来る場所がある地域での子育てが良いと思います。
公園だけでなく、地域の子育てセンターのような場所であったり、誰かと知り合うきっかけがある場所が近くにあれば、あとはお母さんのちょっとした勇気を持って出掛けることが出来れば、子育ての世界が広がると思います。

子供を連れて歩きやすい道


子供が居ない時には気にならなかったのですが、子育て中だと子供を連れて歩く機会があるので、どうしても子連れで歩きやすい道であると便利だなと気が付きました。舗装されていない道、狭く電信柱がくねくねと並ぶ道を通る時は、すぐ横を車が通ったりするので、ベビーカーを押して歩くのにはとても神経を使いました。

ベビーカーを卒業し、子供と手を繋ぎながら歩くようになると、しっかりと手を繋いでいてもフラフラと子供が歩くので、更に神経を使いました。夕方の日暮れ時になると、帰りを急ぐ車や自転車が暗い中を走ってくるので、とても怖かったです。幅が広く舗装された歩道がある地域だと、見守りながら子供もある程度好き勝手に歩かせることが出来るので、安心できると思います。

また、人がすれ違う時に余裕のある広さの歩道だと、後ろから他の人が歩いて来ても抜いてもらうことができるので、自分たちのペースで歩くことが出来ます。ゆっくりと散歩をしながら歩くことが出来る歩道は身の安全を守るため、また安心して歩くことが出来る歩道が整備されていることで、子育てがしやすい環境の一つになるのではないか、と思います。
また、通学路とは言い難い道を登下校していく学生たちも、車が走る横を歩くような道路は、出来るだけ使用したくないと思うのは、子を持つお母さんの共通の思いでしょう。
車を運転する側も、ちょろちょろと歩いたり自転車を走るのを気にしながら運転するのも、大変だと思います。両者が安全に、安心して利用できる道路を作って貰えると良いなと思います。

良い病院が近くにあること

子供は突然体調を崩すことが頻繁にあります。
その度にお世話になる病院に、きちんと診ていただける先生がいると安心します。我が家の場合は耳鼻科と小児科によくお世話になっているのですが、どちらの先生も丁寧に診て下さるので、私も子供も納得して掛かっています。

実はここの病院に掛かるまでは、別の空いている病院に通っていたのですが、ちゃんと診て下さらない先生方だったので、なんとなくもやもやとした気持ちを抱えながら通っていました。結局いつも症状が長引くばかりで、子供も私も通院に疲れてしまうばかりでした。思い切って評判の良い病院に変えてみると、確かに混んでいて順番待ちをするのが大変なのですが、きちんと診て治して下さるので、安心して通うことが出来るようになりました。

いつも空いているので、直ぐに診てもらえる便利で楽だと思っていましたが、空いているのは先生の腕が無いからだという事がはっきりと分かりました。今までトラブルが無くて本当に良かったと思います。待ち時間は掛かるけどきちんと治る病院を取るか、直ぐに診てもらえるけどなかなか治らない病院を取るか、もう明らかに前者を取った方が良いと思います。

こうして良い病院が生活圏にあるのも、子供が小さいうちにはとても大切な事なのだと思います。これが車で長時間掛かると、本当に大変です。体調を崩している子供を抱えながらの通院では、余計な体力も時間も消耗してしまいます。
出来れば掛かり付けの良い病院は近くにあるに越したことはありません。良いお医者さんのいる病院は混んでいる、ということも学べました。

自分にとって何が大切なのか

子育てしやすい環境とは、要は自分がどういう子育てをしたいのか?という部分にもかかってくると思います。しかし現実は、旦那さんの仕事の都合だったり、義理両親や自分の両親の世話や関わりがあったり、どうしてもその場所でしか住むことが出来ないという場合もあります。
なかなか100%望み通りの場所で子育てをすることは難しいと思います。今与えられた環境の中で現状を受け入れつつ、どの部分を大切にするのか、そこが一番大切なのではないかと思います。
現実と理想を上手く折り合いを付けることも大切だと思います。もちろん、理想の子育てをするべく引っ越しを視野に入れて行動を起こせる人たちも沢山おられると思います。どんな場合においても、100%思った通りの環境に身を置けることは難しいと思います。
私の場合、子育て中のお母さんと知り合うきっかけを作ることができる場所があること、整備された道路や歩道があること、安心して通院できる病院があること、この3点が大切なポイントになっています。

ABOUTこの記事をかいた人

小学1年生の長男は超繊細かつ超慎重派、年少の次男は活発で元気いっぱい、という正反対の性格の兄弟を子育て中のアラフォー主婦。子供たちに挟まれて眠る時と、家族みんなで食卓を囲む時が何よりも幸せです。