海外で子育てをする際に考える日本語教育

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海外へ子連れで住む事になる日本人の家族の方はこのところますます増える一方です。私達家族も仕事の都合で父親である夫の出身国に住むこととなりました。夫の出身国へ転勤が決まった際に私達の間でいくつか超えなければならない問題が出てきましたが、大きな課題一つとして出てきているのが子供の言語学習についてです。
父親である夫は非英語圏の出身で、英語はネイティブ並みに話せますが、日本語は一切話せません。母親である私自身は日本語が母国語で、英語はビジネス会話程度で夫の母国語はまだまだ初心者レベルを超えません。
そして夫婦間の会話は英語です。従って子供は父の母国語、母の母国語、英語の3カ国同時に習得することになりますが、現在日本に住んでいないことから結果的に日本語に接する機会は減り、やはり居住国の父親の母国語を主に発するようになって来ました。

日本語教育は必要か

日本語は日本でしか話されていません。中国語はアジア圏広域に渡って各国で話されています。そして次にスペイン語は南米、欧州を中心に多くの国で話されています。
フランス語、ドイツ語も然りで数各国に渡って話されています。
この様に一言語が一カ国以上で話されている中、たった一カ国でしか話されていない言語である日本語をわざわざ習得させる必要性はあるのか、と悩む一方で日本人ママも多いことでしょう。
当然パパも日本人であれば夫婦間の共通言語も日本語ですから日本語習得は必然かつ当然の流れだとは思いますが、パパかママの片側のみ日本語を話すとなった場合、沢山の同様のパパママが日本語教育を諦めてきた例を見ました。諦めるケースの大半は既に夫の母国に家を買ってしまい、転勤どころかその家にこの先30年は住む見込みであると決められてるご家庭です。
そしてママもパパの母国語をある程度しゃべれることが条件になってきます。従って言語学習には何が正解、何が間違いと線引きすることが本当に難しい問題になります。

いずれにしましても海外に出ると日本語がいかに美しい言語が改めて認識できる機会が多くあります。折に触れて自分自身の国の美しい言語である日本語を是非わが子にも習得してもらい、将来に生かしてもらいたいと思う方は多いと思います。
合理性と親である自分自身の願いの狭間で揺れる同じような環境にいる海外居住中の日本人ママは多いことでしょう。なによりわが子が日本語しか話せない日本の祖父母や親族とコミュニケーションが将来的に取れなくなることは子供本人にとっても残念なことになってしまいます。その様に思う私は子供のために日本語環境を出来る範囲で整えることを決めました。

日本語教育の苦労した点、そこから工夫をして得られた事

日本語教育のためには、どの様に日本語を目にし、耳にする機会を増やすかということが最重要課題になってくるかと思います。
母親である私自身が一日中仕事をしており、子供は現地の保育園に通うとなると自動的に子供と一緒に家にいられる時間が限られてきます。そして私自身も夫と話をするのに英語を使わざるを得ないため、さらに日本語に接することの出来る可能性を持つ時間が限られてしまいます。
私自身出産からある時まで日本語についてどうこうと考えてはいましたが、実際仕事が忙しい等と言い訳をし、子供へ日本語環境を整えてあげられませんでした。

しかしあることがきっかけで真剣に日本語環境を整えることになりました。というのははじめて話しただろう言葉が夫の母国語であったからです。流石に初めて言葉を発した時に日本語でなかったことに自分自身がショックを受けたのは言うまでもありません。
そこで目につけたのが家事中に大人しくしてもらうためにタブレットで数十分程の日本語の動画を見ていてもらう、という手抜きながら子供にも嬉しいスケジュールを組み込みました。時間を区切り、毎日同じ時間に見ていてもらいます。そして同じプログラムを流すことで記憶に残るようにしました。映像と言葉が同時に入ってくることから、絵と言葉が繋がります。
他の言語で既に覚えたものを絵や映像を解して日本語でも似たように発音するようになりました。応用が少しでも出来る様にと私自身も日頃からなるべく子供に見せている動画内で使われていた単語や言い回しを使うように心がけています。

もう一つ、大きな賭けに出ました。この方法は環境、状況によっては難しいかもしれませんが、他に日本語を話す人に子供の面倒を見てもらう、ということです。私の場合は実母に依頼しました。私は実母にこちらへ年に数回長期滞在して子供の面倒と家事を少し手伝ってもらうようにお願いしています。
私の母は既にリタイアし、私の父と田舎にてそれぞれ余生を楽しみ、体は健康そのもの、そして生活も余裕のある状況でしたので、母自身がこちらへ来て孫の面倒を見させてもらいながら海外旅行が出来るのであればと大喜びで私達の提案を快諾してくれました。長期海外滞在で慣れない生活、そして言葉もなかなか通じない環境にも関わらずで初孫の成長を見れるところにいられるのは何よりだと喜んで来てくれます。
もちろんフライト代やこちらの母の生活費、移動費等はこちらで準備しますのでお金は多少なりともかかります。ですが海外ではなかなか手に入らない貴重な日本食や日本の絵本等を毎回重量限界まで持ってきてくれ、外国ではなかなか入手できないおいしい日本食を子供に食べさせてあげられる機会も増大し、私自身や夫も仕事に打ち込むことが出来るという素晴らしい相乗効果を得られるのであれば痛くない出費です。

ABOUTこの記事をかいた人

海外で妊娠、出産の経験を持つ30代兼業主婦ライターです。様々な国で働き、様々な子育て方法、子持ちママを取り巻く環境を見てきました。自分自身の経験を含め、日本国外で存在する子育て状況や兼業主婦の状況を独自の目線でお届けしたいと思います。