子育てと仕事の両立。働くママも立派なママです

そうなって来ると、時間に追われていた私は知らず知らずのうちにイライラしていたのでしょう。子供に申し訳ないと心では思っているにも関わらず、子供に何か頼まれても「分かった、分かった。今忙しいから後でね。」と、今思うととても適当な対応をしていたと思います。

仕事と家事をしっかりこなし、子供に対してもしっかり愛情を注いでお世話をしている方も沢山いらっしゃると思いますが、私は頭では分かっているのに、仕事と時間の無さを理由に子供に100パーセントの愛情を注げていなかったと思います。
そして子供は口にこそ出さないものの「寂しさ」を感じていたのでしょう。「お母さん、お仕事やめて。学童行きたくない。」と言い出したのです。
ここで私はまた悩む事になります。
「仕事をやめようか、でも働かないと経済的には大変。でもそのせいで子供のお世話がおろそかになって子供に寂しい思いをさせても良いのだろうか。」本当に悩みました。
この様な悩みをお持ちのママは少なくないと思います。子供の事を真剣に考えると当然の事なのかもしれません。

働いていても愛情は伝わる

仕事を辞めずに子供との良い関係を築くには

悩みに悩んだ私は「自分が少しでも変わってみよう。仕事をやめる事はいつでも出来る。でもそれではこの先何も変わらない。働いていても子供に寂しい思いをさせない努力をすれば良いのではないか。」と思うようになりました。
それまでの私は、帰宅後は家事に追われなかなかゆっくり子供に接していませんでしたので、私はお風呂に入る時間を子供とのコミュニケーションの時間に変えました。今まで入浴中は何気ない会話をしたりふざけたりするだけでしたが、湯船につかりながら今日の出来事を楽しそうに聞いてあげる事にしたのです。すると子供は不思議とお風呂の中では色々な話を聞かせてくれる様になり、今ではちょっとした相談場所になっています。
そしてもう一つ。寝る時に必ずベッドでギューっと抱きしめてあげる事を毎日欠かさずする様にしたのです。

この何気ない二つの行動をするだけで、子供の気持ちも変わって来た様に思います。
ある日私の母に言われました。「最近何か変化はあった?長女の絵が変わって来たよね。前は凄く小さく書いて色も暗かったけど、最近凄く大きくカラフルにノビノビ書く様になったよね。きっと心が安定しているのだね。」と。
たまたま偶然の出来事だったのかもしれませんが、その言葉に私は少し救われた様な気がしました。

仕事育児は両立できる

子供にとって、ずっと母親が傍にいてあげる事が出来るのならそれは子供にとっては良い事でとても素晴らしい事だと思います。
ですが、家庭によってさまざまな事情があり、そうしたくでも出来ない時があり、そう言う時子供と仕事の狭間に立たされて悩んでしまうママは多いと思います。

私が経験してきた中で感じた事は、「例え共働きの家庭であったとしても家族とのコミュニケーションを大切にしていたら、子供が我慢する事があったとしても子供はしっかり育つ。」と言う事、そして「協力してくれる人(主人や実家・ママ友や職場の人)を日ごろから大切にし、いざとなった時に助けて貰える環境にしておく事が大切。」と言う事です。

育児に関わらず、人はどうしても他の人と比較しがちだと思いますが、それぞれみんな違って当たり前なのです。色々な形があって良いのです。
仕事と育児の両立させる過程で、例え他人にどう思われどう言われたとしても、悩み苦しんだとしても、子供と一緒に親も成長し「自分だけの家庭の在り方」を見つけられたら、それはしっかり両立出来ている素敵な事なのだと今やっと思える様になりました。

専業主婦の方も働いているママも、みんな悩みを抱えながらそれでも頑張っている「素敵なママ」なのです。
時にはちょっと息抜きをしながら子供と一緒に成長し、仕事と育児を両立して行きたいものですね。

ABOUTこの記事をかいた人

1975年生まれ(41歳)の「10歳の男の子」と「7歳の女の子」のママです。 「死産」「流産」と辛い経験を乗り越え、日々悩み、笑い、周りの協力を得ながら楽しく育児しています。 ワーキングママを経験し、現在は専業主婦をしながら子供と一緒に成長中です。