子供に暴言を吐いちゃった。子育てするな!子供に育ててもらっちゃえ!

逆の発想

大人だって心が亡んでしまって、感情的になってしまうのはしょうがないと思います。
悟りだって開けない長い人生を考えたらまだまだひよっこなんですから。子育てをしている親なんて。
でも、子供の「失敗」や「いたずら」でキーッと頭に血が上って、なんでそんなことするのってヒステリックに怒鳴ってしまう姿は自分が子供だった時にもっとも嫌悪した大人の姿です。
時間が経つとドッと自己嫌悪が襲ってきます。言わなくていい言葉だって言ってしまった。子供が怯えてこちらを見上げている顔がフラッシュバックすることで更に落ち込んでしまいます。
ダメな親だなぁって自信を無くしてしまうと思います。

私は、だったらダメな親だっていうのを逆手にとってみるのはどうだろうと考えました。
親だっていつもいつも心に余裕がないばかりじゃないと思います。そんな時に――頭に血がのぼっていない――冷静な時に子供にお願いしてみようと思いました。
ご飯を一緒に食べている時でもいいですし、お風呂に一緒に入っている時でもいいです。
眠る前にベッドの中でもいい、なるべくお互いがリラックスしている時がいいと思います。

「今日(昨日)○○した時にお母さんすごく怒ったじゃない?あれは良くないことだから怒ったんだけど、お母さん怒り過ぎたと思うんだ」
「もしも、今度またお母さんが怒り過ぎていたら、言ってくれない?怒り過ぎだよって。お母さんも気をつけるようにするから」
「あなたが悪いことをしたらまたお母さんは怒ると思うけど、怒り過ぎたらお母さんを注意してほしいんだけど出来る?」

そう子供に言ってしまうんです。
子供はきっと「いいよ」と返事をくれるはずです。ものすごくいいアイディアだと受け入れてくれます。

子供と一緒に成長したいと思うこと

それ以来、完璧にヒステリックな怒り方をしてないかというと実はそうではありません。
「何度も言ったのに!なんでわからないのよ!おバカっ!!!」
キーってなりますが、子供は怒られ過ぎだ、お母さんが疲れていてどうやらイライラしているらしいということは非常に敏感に察知します。

そして、我が家の場合は、しばらくしてから――お母さんの頭に上った血が降りてきたら――「お母さんさっきはちょっと怒り過ぎじゃなかった?」って聞きに来るようになりました。また怒っている最中に「まって、実はこういう理由があって今できなかったの、そんなに怒らないで」など、言ってくれるようになりました。

それによって、はっとして我に返れることが多くなりました。全然なくなったわけではありません。
時には「やかましいーー!!!言い訳してんじゃねえええ!!!」ってどかーーんと怒ってしまうこともありますが、自己嫌悪はずいぶんと減りました。

成長しているのは子供だけじゃない、親だって成長させてもらっているんだって思えるようになると本当に心は軽くなりますし、ギスギスした空気だって減りました。そしていつしか暴言も少なくなって、ヒステリックに感情に任せて怒ることはなくなっていきました。

子供は親をちゃんと見ている

子供は何もわかってないと思うこともあるかと思いますが、実は子供はものすごく親をちゃんと見ています。子供を怒る時にヒステリックに怒ったり暴言をたくさん吐いていると、大人はこういうことを言ってもいいんだと思ってしまったり、子供の世界は小さいのですぐに身近にいる人間の真似をします。自分に吐かれた暴言だって忘れたりしていません。

恐らく無意識だと思いますが、我が家の娘と息子は、相手に何かを注意をしている口調がぎょっとするほど母親の私にそっくりです。
母親がヒステリックに怒る姿も彼らにはしっかりインプットされており、家の中だけでなく外でも同じことをしていると思って間違いはないでしょう。さらに大人になって子供を持つと同じように怒ることもあると思います。自分の子供たちはそんなことしないと都合よく考えるの無駄でしょう。

そして、ヒステリックな怒りを撒き散らすのを防ごうと、コントロールしようとしていた親の姿も見ているはずです。

人生は色々あります。思い通りにならないことがたくさんあります。そこでどうやったら克服できるかというヒントの一つに親の姿を思い浮かべるはずです。
つい子供にヒステリックに当たってしまうと悩むことは良いことです。なんとか克服したいと思うことはとても素晴らしいことです。それを子供にも伝えてしまいましょう。

ダメ親だと自分を責めて一人で悩むより、子供と一緒に成長していけばいいんだと思います。子育ては躍起になって子供を育てなきゃ!立派にしなきゃ!って張りつめてしなくていいのだと思います。子供と一緒に大人も成長していくんだったら、大人だって子供に注意してもらったらいいのだと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

一姫二太郎の2人の子供を育てているシングルマザーです。 育児と趣味も満喫したい能天気ライフを送っています。 失敗したり、たまにメソメソしてしまうこともあるけど、人生万事塞翁が馬のを座右の銘として元気に人生奮闘中です。