良くないとわかっているのに、なかなか無くならない『いじめ』。我が子がいじめにあっている事を知った時には、深刻になっていることも。
子供からのサイン
心配をかけたくないとか、いじめがエスカレートするなどの理由で、子供は親に事実を話すことができないケースもあります。事実を告げられなくても、子供はサインを出します。
- 朝起きてこない
- 学校を休みたがる
- 早退を頻繁にするようになる
- いつもより笑顔がなくなる(表情がない)
- 食欲がなくなる
- 部屋にこもる
- 情緒不安定になる
- 会話がなくなる
- 外出(遊び)に行かなくなった
- 携帯を見なくなる
などがあげられます。普段と少しでも違った様子が見られたら、無理に問いつめないようにしましょう。親が一番の理解者、相談相手だということを、子供にわかってもらうために、普段からコミュニケーションをとる必要があります。
いじめがわかった時、親は?
いじめの定義は『当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの』です。大事な我が子が精神的苦痛を受けるのは、本当に心が痛み、加害者に対して怒りが込み上げてきます。ですが、加害者に対して感情的になり怒鳴ったところで解決にはなりません。
親が介入せざるを得ない状況となれば、慎重に解決への道を進んでいくことが大切です。
子供の居場所を確保する
家庭内はもちろん、保健室など安心できる場所があることを子供に伝えましょう。教室へ行かないことは、逃げではありません。
子供と話しをし、子供自身がどうしていきたいかを聞きましょう
親は、加害者と加害者家族と話しをし、解決しようと早道を選びがちですが、まずは、子供が加害者に対して、直接話すことができる状態なのかを確認した方が良いでしょう。かといって、加害者側には伝えなければならいことです。これ以上、子供を精神的に追い込まないように策を考えなければなりません。加害者側に被害者だということを前面に出しても、理不尽ではありますが、重く受け止めて謝罪する加害者は少ないようです。
担任の先生に話しをしてみる
ここで気をつけたいのが、被害者も加害者も同じ生徒であるということです。学校側や加害者を責め立ててしまうと、平等的立場にある学校側が、加害者を守る体制になってしまうかもしれません。学校側を敵にまわすのではなく、学校と家庭で協力して問題を解決していきたいということを伝えましょう。
- 双方の話しを聞いてもらい、第三者の話しも聞いてもらう
- 担任だけでなく、学年主任、生活指導の先生にも加わってもらい、対策をしてもらう
- 加害者側からの謝罪を含めた対応内容と、いじめに対してのフォロー内容をしっかりと、報告してもらうなど、要望は伝えましょう。
もしかしたら、思った通りにいかない場合もあるかもしれませんが、そこはグッと堪えて見守ることも必要です。
我が子のトラブル問題で、親が介入すべき問題なのか、見守るべき問題なのかを見極めて行動することが大切です。親が介入することで大ごとになってしまったり、子供達が解決方法を自ら考える力をなくしてしまう場合もあります。ただ、いじめ問題に関しては、相手からの一方的な精神的苦痛を受けるため、我が子を守ることに徹底しましょう。