今、いじめを行っている人に考えて欲しいのは、何年か経って、いじめの加害者は愛する子供のいる親になり幸せな家庭を築いているかもしれない、仕事でバリバリ活躍しているかもしれません。その時に報復されるかもしれないという覚悟をもって今、いじめを行っていますか?いじめを受けた側は、あなたが与えた仕打ちを忘れていませんよ。いじめを受けていた時よりも、憎い…という気持ちは時間の経過とともに上乗せされているかもしれません。
いじめの加害者は、報復されても当然の仕打ちをいじめの被害者に与え続けたのですから、いじめを受けた人が報復してしまう気持ちはわからなくはありません。しかし、方法はきちんと選ばなければいけないと思います。
自分の人生をいじめ加害者のために無にしてしまうような「犯罪」での報復は絶対にいけないと思います。いじめ加害者に対して報復した悪い例と、解決に導いた良い例をご紹介します。
いじめ加害者への報復・悪い例 「殺害・傷害での報復」
いじめの報復として言われている有名な事件が、
- 大阪産業大学高校いじめ報復殺人事件(1984年)
- 同窓会大量殺人未遂事件 (1991年)
- 福岡県いじめ報復暴行事件 (1994年)
ですが、これは参考程度にとどめておくべきだと思います。
着目したのは、事件が起きたのは今から25年前~30年前くらいの事件です。その頃は生徒は携帯なんて持っていませんし、ラインなんてもちろんやっていません。つまり、いじめの質がその当時からは異なっているので、報復の方法も当時のものとは変わっていると思われるからです。今のいじめの主流は「ラインいじめ」ですので、精神的ないじめになっているわけです。
それでは、この「ラインいじめ」を解決に導いた良い例をご紹介します。
「ラインいじめ」を解決に導いた良い例
SNSで集団ラインいじめにあっていた娘を、解決に導いた親御さんがいます。
娘さんへのいじめは、
- 卒業文集に一人だけのっていない
- 無視されて「透明人間」扱いを受ける
- 「死ね・バカ・ブス」の落書き
- 自分を除いた子達の仲良しの画像を、あてつけのように頻繁にラインで送りつける
などでした。
親御さんは担任に相談しますが埒が明かないため、「いじめの証拠固め」をし、教育委員会に持っていきます。教育委員会はいじめを認め、その後、学校は即対応。いじめの実行犯達といじめを黙認していたグループを呼び出しての保護者会で、娘への謝罪を実行させました。娘は両親に「ありがとう」と伝え、両親の行動にとても感謝しています。
(参照 http://www.jprime.jp/articles/-/6169)
まとめ
いじめに対して重要なのは、親が一緒にたたかうということですね。
いじめ加害者は正常な気持ちなんて持ち合わせていませんから、そんな痛みの分からない集団と、傷ついている未成年の子が一人で渡り合うなんて無理です。お子さんがいじめを話した時に、間違っても「あんたにも非があるんじゃないの?」的なことは言わないであげてくださいね。やっとの思いで親に話したのに、そこで否定されては子どもは行き場がありません。たとえその子に非があるとしても、だからといっていじめていい理由にはなりません。
読んでいてこちらのサイトがとても参考になりました。いじめに悩んでいる方は、一読してみてください。
http://k-pedia.com/archives/386