子育てに向いていないと思うなら、あなたはもう成長しています

当然のことですが、子育てに悩みは付きものですよね。子育てに関わる時間は一日でも随分の割合を裂いてしまいますし、それが毎日休みなくやってくるわけです。もちろん、自分の意志とは関係ない状況でやって来ます。自分では頑張っているのだけれど、なかなか思い通りにいかず、自分はダメなんじゃないか、子育てに向いていないんじゃないか・・・なんて思っていませんか?

「子育てに向いていない」という思いはどこからくるのでしょう

自分と向き合って、よく考えてみて下さい。なぜ、向いていないと思ったのでしょう。
相手は子どもと言えど感情を持った人間です。こちらの思い通りには動かせないことは百も承知なはずですよね。お母さんは頑張るもの、良いお母さんにならなくては・・・と思っていませんか。その思いが、子どももどうあるべき、良い子はどうあるべきと、無意識にも決めつけてしまうことにもなるのです。
良いお母さんは、こんなことが出来なくちゃ・・・良い子どもは、こんなことが出来なくちゃ・・・と思っているうちに疲弊してしまう。やっぱり思い通りにいかないと、自分が悪いと自分自身を責めてしまうお母さんも少なくありません。頑張っているのに、ダメだと思い込んでしまってませんか?

「頑張っているのにダメだ!」は、頑張っているからこその感情です

そもそも頑張っていない人が、自分の失敗にも気付くはずもありません。頑張ってるからこそ、様々なことが見えてしまうんですね。それは、お母さんが子どもとしっかり向き合っている証拠です。子育てに向いていないと思う感情を持ってしまう人は、実は子どもとしっかり向き合える人だと言えるでしょう。子どもと向き合える人が、子育てに向いていないわけがないんです。たとえその時に上手くいかなくても、きっとそれは一つの経験として、いつか役に立つ日も来るんです。失敗は成功の元とも言いますよ。自分の頑張りを、たまには自分で褒めてあげましょう。

子育て放棄に多い「面倒くさい」という感覚

「子育てに向いていない」と思うことと「子育てが面倒くさい」と思うことは、全くもって中身が違います。
「子育てに向いていない」は、子どもと向き合った上で、自分が不甲斐ないと思ってしまう上に起きてしまう感情ですが、「子育てが面倒くさい」は、子育てのあらゆる面に、自分が取り掛かること自体を嫌だと思ってしまうことです。実に子育て放棄をしてしまう人達の多くが、この思いを持っているようです。「面倒くさい」は自分を中心にして考えた感情で、「向いていない」は子どもを中心に考えた感情です。向いていないと思いながらも、お母さんとして真っ当な思いであることが解りますよね。

子育てに「これが良い」というトラップ

子育て中は、本や雑誌、さまざまなSNS、または周りの人達などから色んな情報を得たりしますよね。それ自体悪いことではないのですが、その情報の中身が全て正しいわけではありません。いちいち気にして取り入れたりしてたら、かえって大変なことになります。良いと言われればやってみたくなるものですが、もしそれで自分を追い込むようなことがあってはいけません。口コミもその人の感想で、自分の子どもには合わないということも多いと承知しておいて下さい。やってみたけどダメだった、これがダメなら次はこれ・・・なんていうループにはまることは避けるべきです。

後で振り返ると、目の前の自分の子どもが一番色んなことを教えてくれたということを思い出すはずですよ。
今、「向いてない」と悩みながらも頑張っているお母さんは、子どもと一緒に成長しているのです。そうして、少しずつ素敵なお母さんになっていけばよいのだと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。