モンスターペアレントは檻の中でしか暮らせない

モンスターペアレントと聞くと、一言で「迷惑な親」と思う人がほとんどでしょう。いや、自分自身がモンスターペアレントではない限り、全員がそう思うのではないでしょうか。
そもそもなぜモンスター化するのか、その理由を知れば怖くないのです。
また、その対応を間違えないことです。最初が肝心ですよ。

なぜモンスター化するのでしょう

まず、モンスター化しやすい親の特徴として一番にあげられるのが、非常に自己中心的な人だということ。
なぜ自己中心的かというと、相手の立場でものを考えることのできない、想像力の乏しい人だからです。
そして、理解し難いその行動は、必ず自分の子供が理由になっているということです。
しかし、理由になっているのが子どもと言っても、それが本当に子どものためなのか、実はその親本人のためなのか、そこをきちんと周りが見抜くことは大事です。
そして、モンスターはモンスターとしか群れを作れないのですが、その実情は孤独であることも多いのです。
つまり、モンスター化してしまうのは、自己中心で想像力に乏しく、孤独である人によく見られるということです。

モンスターにどう対応すればいいのでしょう

では、モンスターにどう対応すればいいのでしょうか。
自己中心的であるのは性格であり、またその人自身の生い立ちや環境も大きく影響するので、なかなか矯正するのは難しいものです。想像力も乏しいので、事の善し悪しも想像しづらいところもあります。
ですから、理不尽な要求には断固拒否です。もし報復を言って来ても、それは通じないことを毅然と伝えます。
相手は想像ができないのですから、理不尽なことを一度通してしまったら、自分が正しいし、何でも言えば通ると勘違いをしてしまいます。
しかし、放置するとまた勝手に理由を探して畳み掛けようとしてくるので、なぜ通らないのか必ず説明します。例え相手が理解しようとしなくてもです。
その時、一人で対応してはいけません。必ず多くの人で、例えばクラスの親の集まりや話し合いの場がベストでしょう。
考えてみて下さい。クラスでモンスターの方が数が多いということはありませんよね。もしそうなら、その学校は相当怖い学校ですね。でも、普通であれば、無勢に多勢のはずですよ。
らちがあかないと思ったら、会話を録音しておくのも良いかも知れません。自信があるのなら、本人も録音は大丈夫のはずですよね。後で事例に詳しい人に聞いてもらって解決に協力してもらってもいいし、あとあと何かに役立つ事もあるかも知れません。

モンスターペアレントは怖くない

モンスターにはモンスターの悲哀があるのかも知れません。だいたいそういう人は孤立していることが多いものです。つまり、情報も入りづらいので、正しく理解もできません。
しかし、そういう人に限ってプライドは高い、あるいは劣等感が強いかのどちらかです。
クレームも実際は子どものためというよりは自分自身のためというのも多いのが実情です。
ですから、その案は本当にあなたのためでなく、子どものためですねと念を押して話し合います。
そして、そのクレームにより本当に子どもに利益があるのかどうかをよく教えてあげて下さい。
子どももモンスター化していたら切ないです。きっと友達はモンスター以外にできません。親と同じ孤立の道です。
あるいは親のせいでイジメなどの不利益にあっていたら? それこそクラスの問題に発展してしますよ。
モンスターペアレントは怖くない。孤独でかわいそうな人と心得て、冷静に正論で返しましょう。
理不尽な答えしか返らなくても、毅然として下さい。
周りが正常であれば、モンスターは檻の中で吠えるしか方法はないのです。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。