小学生はスマートフォンのトラブルに対応できない

小学生は高学年になっても、まだ未熟で経験の少なさから、難しいトラブルについての解決能力は弱いと言ってもよいでしょう。
そんな時は、大人が介入して解決するしかありませんし、トラブルは事前に防ぐことが一番大事です。
近年は、スマートフォンを小学生も所持していることが珍しくなくなりました。
そんな中のスマートフォンによるトラブルは、子どもではなく大人が防がなければならないことを、親としては肝に銘じておかなければなりません。

どんなトラブルが起こっているのでしょう

総務省によるネットトラブルの報告を見ていくと、次のような事があげられています。

  1. ネット依存
  2. ネットいじめ
  3. 誘い出し、なりすまし
  4. 個人情報漏洩
  5. ネット詐欺
  6. チェーンメール
  7. 著作権、肖像権侵害
  8. 不適切な使い方(個人、学校への脅迫行為)

小学生には解決は無理と心得ましょう

ネット依存はスマートフォンから離れる時間を作ることで回避しましょう。使用時間については、必ず守るように約束しましょう。
また、友達とのSNSや電話はなかなか止められなかったりするので、大人が「そろそろ時間だよ」と声を掛けてあげて下さい。実はその声掛けで止められたことにホッとした、なかなか止めたいと相手に言い出せなかったという子どもの声があるのも事実です。
また、食事中に大人がスマートフォンをいじっているという話しもありますが、子どもに時間制限をしてメリハリをつけるためにも、大人が手本を示さなければなりません。
とにかく時間は必ず守ることです。
ゲームの課金による高額請求はよく聞くトラブルの一つです。クレジットに掛かる責任は親です。子どものゲームを放置せずに何をしているかコミュニケーションを取ること、購入、支払い機能は絶対に触らないようにさせなければなりません。
ネットいじめは今や社会現象です。守れるのは大人しかいないのです。日頃からの子どもとのコミュニケーションを取って、危険は早く察知できる関係でいましょう。
また、性被害の低年齢化で、低学年の小学生すら被害にあう時代です。その原因がスマートフォンから来ていることも少なくないのです。
ネットで知り合い、写真を要求されたり会おうと誘われたり、言葉巧みに親に知らせないようにして誘い出す卑劣な手口が増えています。
とにかく、怪しげなサイトには近づけないように、スマートフォンには制限を掛けることが必須です。
普通に何かのサイトを見ていただけなのに、広告が出て来て指が触ってしまったなどで、怪しいサイトに飛んでしまう場合もあります。また、言葉巧みにクリックするように誘う迷惑メールなどにより、おかしな画面が出た時点で、すぐ大人に知らせるように教えておく必要があります。
最近では悪質な無料Wi-Fiなどもあり、スマートフォンの情報や通信履歴が抜き取られる事件も増えています。
とにかく、これらのトラブルを見ただけでも、子どもがその解決法を探すこと自体、無理であることが分りますよね。
それを防げるのは子どもではなく、側にいる大人でしかないのです。

大人はどう動くべき?

では、大人はどうやって子どもを守ればよいのでしょう。
それは次のような手段を予め取っておくことです。

  • フィルタリングを掛けて有害サイトをブロックする
  • 有害サイトがあふれていることを理解させて、変なサイトには近づかないように教える
  • 利用時間の設定をして、必ず守るように約束する
  • クレジットに関するものは、必ず親に相談するように伝える
  • 勝手に書き込みをしないことを約束する
  • イジメによる書き込み、変なメールは必ず親に見せて相談するよう伝える
  • IDや個人情報は、絶対に人に教えないことを伝える

とにかく大人が子どもを守るしかないのです。
常にコミュニケーションを取りながら家族で話し合い、ルールを作って、子ども達が有益で安全にスマートフォンが使えるようにしたいものですね。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。