いつの間にかイライラ育児
子育てをしているとどうしても気になってしまうのが、発達のスピードだと思います。育児書に書いてある成長の目安や周りのお子さんと比べたりしていませんか?
初めての育児は不安がいっぱいです。しかし、最初は泣くことしかできない我が子が毎日少しずつ少しずつ、出来ることが増えていくのを見ていらるのは親の最大の喜びでしょう。表情が豊かになった、目で追うようになったり、固形物を食べられるようになったり、ストローで飲めるようになったり、立てるようになったり、歩けるようになったり、そんな風にどんな成長にだって、喜びを感じて、毎日が記念日みたいで大変だけど充実した育児ライフを送れていたと思います。
しかし、言葉を話すようになったり、意思の疎通ができるようになってくると、やってはいけないこと、逆にやらなければいけないことが増えていき、いつの間にかイライラが増えて、子供を必要以上に強く叱ってしまって、こんな育児がしたかったわけじゃないと自己嫌悪に陥るお母さんも多いと思います。
成長はだんだんと緩やかになるけれど
赤ちゃん時代の成長の早さはとんでもないスピードです。だいたいですが、3キロくらいで生まれた赤ちゃんは1年で4倍の12キロくらいに大きくなります。身長もだいたい50センチくらいで生まれた赤ちゃんは、1年間で倍の90センチくらいになるのです。それからも成長はしていきますが、体重が1年間で3倍にもなったり、身長が1年間で倍くらいに成長することはありません。それと同じように出来ること出来ないことに個人差が出てきたリ、昨日は出来たのに今日は出来ないなんてことがざらになってきます。つまり子供の成長はきれいな直線でまっすぐに伸びていくわけではないのです。しかし、内容は非常に高度なことをやっています。
しかしそこは親心として、すくすくと直線で伸びて行ってほしいと願ってしまうこともあるでしょう。例えば、ご飯をたくさん食べてくれる日もあれば、嫌がってぐずって食べてくれない日もあったり、お友達と仲良く遊べる日もあれば、横暴な態度をとってお友達と仲良くできない日もあったりすることは普通のことなのに、悪い日が続いてしまったりすると、ついイライラしてしまって、こら!なんて怒鳴りたくなったりしますが、成長のスピードはゆっくりでたまには元に戻ってしまったりするものなのです。しかし、成長は決して止まっているわけではありません。
なんでもそうですが、10日目にできる子もいれば、100日後にできるようになる子もいますし、3年かかる子だっています。しかし、決して発達や成長が止まっていたわけではありません。ある日突然乗れるように自転車のようなものなのです。
発達のスピードは個性です
100人いたら100通りの成長の仕方があります。育児書に書いてある発達の目安は、あくまで一般論です。一般論という言葉に縛られ過ぎることは良くないことだと大人ならわかっていることだと思います。例えば、遠足に行くことになったとします。一般的には、動きやすいパンツスタイルでリュックを背負って、帽子を被っていくというスタイルで遠足にいくスタイルになるでしょう。しかし、スカートを履いていくことは間違いでしょうか?リュックではなくトートバッグを持っていたら間違いでしょうか?どんなスタイルをしていても、遠足に行くという目的が達成できないかというと、そんなことはないでしょう。遠足の醍醐味は友達と話をしながら歩いたり、自然に触れあいながらいつもと違う場所に行って、新鮮な空気を吸ったり普段見ることができない景色や、発見をしながらお弁当を楽しんでくることだと思います。それがリュックを持っていかなければ体験できないとか、パンツスタイルじゃないと目的を達成できないということは決してありません。それは育児にも同じことが言えます。
一般論として何歳までにこんなことができるとか、何歳までにあんなことができると書いてあってもそれはあくまで一般論です。スピードやり方は子どもの数だけ違うのです。
子供に自分の希望を押し付けない
こんな大人になってほしいから、あれもやってこれもやってあげて、それもさせようと、張り切りすぎて、ゆとりを失っていく親子はたくさんいます。親が子供に期待をするのは仕方がないことではありますが、ゆとりをなくすほどはやりすぎです。
もっともっと、長い目で子供の成長を見守る度胸が必要です。
子供は親が思っているよりも色々なことを自分で考えて選ぼうとしています。こんな風に育ってほしいなと願っていても、真逆の方向の考え方をする子供もいます。子供の性格も、親に似ているところもあれば似ていないところも出てきます。目標をもってこういう大人になってほしいからと、将来を描いて親子で進んでいくことももちろん素晴らしいことだと思いますが、「あなたの将来の為を思ってやっているのに」なんて言葉がでてくるようであれば、それは押し付けです。子供だって一人の人間です。大人とは違う感性で子供は色々なことを決めています。親はいなくとも子は育つという言葉があります。子供が影響を受けているのは、親だけではありません。お友達だったり先生だったり、テレビや映画、本や漫画、様々な情報をどんどん取り入れて成長していくのです。その中で子供が自分の生き方を探っていくそんな育ち方が理想ではないでしょうか?親はどんと構えて、子供がどんな風に吸収したり捨てたりしながら成長していくのか見ているくらいで丁度いいのです。しかし、それは時にはハラハラすることもあると思いますが、長い将来を考えるとものすごく楽しみなことではないでしょうか?
みんな出来ているのに自分だけできない
みんな出来ているのにうちの子だけできないことを発見したら、不安になるでしょう。どうしてうちの子だけ出来ないんだろうとパニックになるお母さんのいらっしゃるかもしれません。しかし、「今はまだ出来ない」だけであって、「一生出来ない」ではないとすぐに考え方を変えましょう。「今日もできなかった、この先も出来ないかもしれない…」ではなく、「今日は出来なかったけど明日はできるかな?できたらいいな!」に切り替えましょう。のんびり育児のコツは、あきらめないことが肝心なのです。急がなくていいけれど、決してあきらめない気持ちが大切なのです。急がなくていいのですから、失敗してしまっても、子供を責めることも減ります。いつまでに出来るようにならないと!と気負ってしまうと、期限までに出来なかったときにがっかりしてしまいますが、いつか出来るようになれば儲けもの♪くらいの気楽な気分で取り込めば、子供もゆったりと楽しい気持ちで取り組み続けたりしてくれます。
のんびり育児ができないダメな親?
頭ではわかっているのに、子供のためだっていいながら、ほんとは自分の為でしょう?なんて中傷されて、一生懸命子育てを頑張っているのに、そんな言葉で傷ついてしまっているお母さんこそが、のんびり育児ができないダメな親だと強く思っているのではないでしょうか?でも、そういうお母さんの方が実は多いのです。
そして、子供に対してだけではなくお母さん自身のダメな部分だけに目を向けてはいけないと思います。自分のダメなところを反省するのはいいことですが、反省しすぎもよくありません。なぜなら、頑張っているところだってたくさんあるんです。独身時代だったら、飲みに遊びにいっていたのに、子供や家族のためにほとんど毎日食事を作っている。子供のために清潔な布団を用意した。子供が喜ぶかなと思って用意した絵本やおもちゃ。周りにはそんなもので溢れているはずです。自分って子供為にこんなにも頑張れる人間だったんだって気づきませんか?他のお母さんと比べる必要なんてないのです。昔の自分と比べて子供がいるからこそ、頑張れたり踏ん張れたりしたことたくさんあると思います。行き詰ったらまず自分を褒めてあげましょう。そして子供も褒めてあげましょう。