専業主婦の子育て事情

夢見ていた専業主婦

結婚する前は皆さん学生から就職していた方が大半ではないでしょうか。
いつかは運命の人と出逢い恋愛をしてその人と家庭を持ち好きな人との子供との生活に夢をみていたのではないでしょうか。
実際に幸せな結婚をし、愛する人との子を身ごもると女性は時期はばらばらではありますが産休、育休に入ります。
ここで専業主婦になるわけですね。実際私は妊娠8か月までフルで仕事をしていました。お家に24時間いるという事はほとんどなかったかのように思います。
妊娠し身体も重くなり眠くなったり産休に入る直前は「あと何日・・・」と数える日々でした。産休に入り朝はのんびり、洗濯も掃除も時間に追われる事なくゆっくりできる日々。夕食作りもいつもより手の込んだ物を作ってみたり・・・
眠くなったらお昼寝をして主人の帰りを待ちました。

幸せでした・・・本当に。
誰に邪魔されることなく自分の時間。
生まれてくる赤ちゃんのスタイなども作ったりしましたね。

働いてきて産休に入った女性の多くはこの時期の専業主婦に幸せを感じた方が多いのでないでしょうか。

出産後の時間の使い方

いざ大仕事である出産をこなし、家に戻れば産休の時の幸せな時間はゼロです。
昼夜関係ない約二時間おきの授乳、寝かしつけ、オムツ替え、に加えいつもの家事が待っています。今まで丁寧に出来た事も仕事する人は変わらず自分一人。仕事量は莫大に増えます。
しかも自分のペースで進められる訳ではありません。
授乳の時間の間や赤ちゃんが寝てる間などに夕食の準備を小分けにしながら行ったり、洗濯物も干せずに洗濯機の中に残る時間が長くなる事もしばしば。

とにかく赤ちゃんの時間配分が最優先になります。

赤ちゃんが成長すればする程要求も多くなり抱っこしたまま夕食作り・・なんて当たり前じゃないでしょうか。
ゆっくりお茶を飲む時間・・・あるわけありません。

子供の成長と育休明け


私は息子が5歳、娘が2歳。主人と話し合い下の子が幼稚園に上がるまで専業主婦でいる事に決めています。
息子が1歳になった時、職場復帰するかどうかとても悩みました。
職場に復帰したかった理由・・・
「息子と離れて家から出たかった」この一言だったと思います。意思疎通がまだできない相手との毎日、要求ばかりされる毎日。
「働いているんだから家の事は出来て当たり前だろ」と主人からは思われているのではないかとうプレッシャー。(実際そんな事は全く思っていなかったみたいですが・・・)
気持ちに余裕がない日々で息子との24時間にほとほと疲れていました。
そんな時に主人が一言・・・
「俺はずっと鍵っ子だったから。母親と離れている時間は寂しくて寂しくて仕方なかった。子供が幼稚園や学校に通うまではそばにいてあげて欲しい」

この言葉で我が家のルールが決まりました。

ただ今思い返すと仕事をしたくて復帰するという理由ではなかったので復帰したところで会社に迷惑を掛けていたかもしれません。
子供と離れたかっただけで仕事と家事を両立できる力は私にはなかったかと思います。

専業主婦と働きながらの育児

専業主婦しか経験していない私からするとお仕事をしながら子育てをこなしているママは本当にすごいなと思います。家事をこなしながら保育園への送迎、夕方帰ってきてからの夕飯やお風呂、寝かしつけまで本当に毎日が時間との勝負で一息つく暇もないんだろうなと・・・。保育園からお迎えの電話があったり仕事の悩みもあるでしょうし、一人何役もこなすママを尊敬します。
ただ働いているママからすると「専業主婦のがよっぽど大変だよ、自分の時間なんかないでしょう?」と言われる事が多いです。
確かに子供中心の毎日だし、自分の時間はないに等しいかと思います。
時間の使い方や価値観などでここは変わってくるんでしょうね。考え方はひとそれぞれだと思います。

専業主婦のメリット


専業主婦で良かったな・・・と思うこと。
やはりお家が仕事場みたいなもので、全てが自分次第。
「あ、今日は疲れたからお掃除は明日に・・・」
「今日は気分が乗らないから児童センターや公園は行かず家でのんびりしよう」
と子供の様子や気分、体調で予定を柔軟に変えられる事でしょうか。
お仕事はお休みするわけいかないですもんね。そこはやはり気持ち的にも余裕があるのかなと思います。
あとはやはり児童センターや公園、サークルなどに参加する事が日課になっていたりするので、ママ同士のコミュニケーションが多く地域の情報などが詳しくなります。
幼稚園の募集状況なども人伝いに知る事ができて息子の幼稚園準備が非常にスムーズに進んだ事は非常に助かりました。

最終的には何より子供との時間が多い事。

子供が毎日毎食何をどれくらい食べてどれくらい残したか。
今日の便は大丈夫かな?下痢ではないかな?
小さな成長を身近に一番早く感じ取れる事。

子供は日々成長します。
昨日コップでは飲めなかったのに今日は飲めた!
昨日は喋れなかったのに今日は「ママ!」と呼んだ。
オムツが汚れると教えるようになった。

など細かい事を毎日肌で感じる事ができて、お仕事に出てるパパも家の心配はほとんどしてないかと思います。
専業主婦も5年となると力の入れ具合、抜き具合もわかってくるので子供との時間、家事の時間など割り振りもできるようになりました。

専業主婦のデメリット

メリットばかりお話しましたがもちろんデメリットも。
まずは収入が共働きの頃より減りますので生活するのに多少の節約、我慢が必要になる事。
私の場合、大好きな洋服もなかなか買えなくなりストレスに感じることもしばしば。
これに連動しますが、おしゃれにも気を遣わなくなってしまいました。出掛けるのは買い物や公園ばかり。ママは動きやすい服装が鉄則なので。(笑)ネックレスもつけませんし、ヒールも履きません。下手したら近くの公園やスーパーならすっぴんでもへっちゃらに・・・
お風呂に入る時間も早くてパパが帰ってくる頃はほぼ毎日パジャマです。
「最近お前のパジャマ姿しか見てないな・・・」と主人に言われてハッとしました。

あとはそうですね・・・
やはり子供との時間が多いので子供に当たってしまう事もしばしば。
事がうまくまわらないと怒鳴ってしまう事もあります。一緒にいすぎるがゆえに可愛さを忘れてしまう事だって人間ですから・・・あります。

どちらもママは大変

「となりの芝生は青く見える」
なんて言葉がありますが、みんなその人の立場、環境にならないとわからない見えない事がたくさんあります。同じ24時間でも使い方は様々です。
ただ一つ専業主婦と働きながらのママと共通している事は
「子供を心から愛している」
ということ。触れ合う時間、向き合う時間が長かろうが短かろうがきちんと子供の事を考えて向き合っていなければ意味がありません。
一緒にいる時間にどう過ごすか。子供と話をしているか。知ろうとしているか。
子供が求めてきた時に心から抱きしめてあげているか。それが大事だと私は思います。

よく幼稚園などに行くと「あのママは働いてるから忙しいしね・・・」「あのママは専業主婦だから時間があるよね」と区分けする方いますが、そこはお互いに助け合って補い合って協力していけたらいいのにな・・・と私は思います。
だっていつお互い環境が逆転するかわからないですし、その立場に立って子育てしてみないとわからない事あるはずですから。

ママはみんな偉大。みんな頑張っているんですもの。

ABOUTこの記事をかいた人

5歳の息子、2歳の娘に育児奮闘中のママです。 趣味といえばファッション雑誌を読むこと、日記を描いたりインドア派ですがここのところは家ではゆっくりできず公園に行ったり子供と外で遊んだりと身体を動かす事にも楽しみを覚え始めているただのママです。