私自身の出産に伴う休暇期間取得は日本の一般的な産休や育休取得期間と比較し、短目の2ヶ月休暇取得でしたが、一度職場から離れるということには変わりませんので懸念点は残ります。しかしながら母体の回復も含め、産後2ヶ月程のこの期間はどの国でも休暇取得を推奨、または義務付けています。ということは最後2ヶ月はしっかりと休み、子育てをすべき時期なのだと頭を切り替え、生まれてきた子供とゆっくり時間を過ごすことに徹しました。
この時の不安、焦り、懸念点を打ち消してくれたのは上司と同僚でした。上司から産休中、育休中の仕事はチームが全部引き受けるからまずは元気な子供を産んできなさいと送り出してくれたのです。そして同僚は週一回程度の電話で代理でこなしてくれた業務内容について簡単に教えてくれ、最後にいつも子供の様子を聞いては成長を一緒に喜んでくれました。
一般的には同じような境遇の同僚、上司であればより理解を示し、休暇中のサポートも経験者として対応してくれると聞いています。ですが、実は私自身の上司、同僚共に子供はいません。それにも関わらず、皆温かく送り出してくれ、休暇中も私が心配しないように、しかしながらストレスを感じないように業務進行状況を共有してくれました。
どのような状況がより適しているかは皆さんそれぞれですので一概には言えないとは思いますが、私自身の経験からですと、休暇中しっかりと子育てが出来るかどうか、また、休暇後気持ちよく職場に戻ってこれるかは同僚と上司の対応にもかかってきます。いくら会社の方針で育休を推奨していても、働く部署の上司やサポートをしてくれる同僚の理解が得られないと難しいでしょう。
そのためにも日ごろから自分自身の所属する部署の上司、同僚とはよくコミュニケーションを取り、お互い気持ちよく仕事が出来る様に支えあうことを心がけることをお勧めします。
職場復帰して辛かった時
私の仕事は出張も多くある業務ですので、職場復帰したと同時に出張へもいくことになります。産後数ヶ月の子供を夫、または両親に預けて出張へ数日行った際ホテルで一人で寝る際に一緒にいられなくてごめんね、と心の中でつぶやきながら泣いたものです。
母乳をあげたくても定期的に数日と子供から離れると母乳も出てこなくなりますので、早目の卒乳となり、他の赤ちゃんが街中で授乳させてもらっている光景を見てしまうと、今母乳をあげられなくてよいのだろうか、本当に今母親である私が抱っこをしていなくてよいのだろうか、子供の傍に今いなくて良いのだろうかと悩み、いつも最後には仕事自体辞めてしまったほうが良いのではないかと悩んでいました。
子供はあっという間に成長します。数日の出張の間見ないだけでも随分成長しているものです。この成長を近くで見ていなくて良いものなのか、母親失格なのではないかしかし今辞めてしまったら支えてくれた上司をはじめ、同僚にも顔向けが出来ないと随分悩み、一人泣きました。また、子供が40度近い高熱が出たときも母親である私が面倒を見ずに誰が見たほうがよいのか等、自分自身の中の葛藤はかなりあったものです。
結論から言いますと、この時は幼児担当の看護師経験を持つ義母に面倒を見てもらったので、新米ママである私自身が面倒を見るよりもよほど的確な処置をしてもらい大変助けられました。
この40度発熱経験より、無理をせず頼れることは周りの人に頼っていこうと心を決めました。
それでも仕事・出張から帰ってきて子供が笑いかけてくれると不思議と力が出、これからも頑張ろうと思えるのが親というものなのでしょうか。なので一緒にいれるときは全力で一緒に遊び、一緒にご飯を食べ、一緒に寝るようにしています。ある程度悩みが吹っ切れ、気持ちが決まったのもこの時期でした。仕事中は仕事に集中、家に帰ったら家族に集中という切替がようやく出来る様になってきました。
そうはいっても子供と離れている時に子供の様子が気になってしまう時はあります。そんな時は面倒を見てくれている夫や両親から写真や動画を携帯アプリ等で送ってもらい子供の成長を確認しています。まだ子供がおきていればビデオ通話などで話をしています。こんなに手軽に離れていても状況を確認出来る世の中にも助けてもらっているのだと実感する今日この頃です。
私の考えのどこかに母親が子供を育てなければいけないという固定観念がどこかにありましたが、昔日本で言われていた「子供は皆で育てる」ということを今更ながら体感しています。ママも四六時中子供の面倒をみていたらそれはそれで辛いこともあると思います。皆で手分けをしながら子供の面倒を見ていければ、ママも自分の時間が出来リラックスできます。そして子供の面倒を見るときに更に一生懸命子供に向き合え、さらに良い環境となります。
少し肩肘を張って頑張り過ぎるよりは少し楽に構えて、環境が許す限り皆で一緒に子供を育てていこう、と思うだけでも仕事も楽しく、子育ても楽しくなるのではないでしょうか。
今後のキャリアと家族計画について
沢山の人々のサポートを得て無事職場復帰をし、現在に至りますが、子供を二人、三人欲しいと思っている私達夫婦は今後どうすればお互い仕事を継続しながら家族を増やすことが出きるのか悩んでいるところです。
いつまで両親にサポートをしてもらえるか、また、お互いの転勤の可能性、等色々考える様になってきました。
産まれたばかりの頃は二人目なんてまだまだとても先のことは考えられないという無我夢中の状況でしたが、成長著しい1歳~2歳の走り回って笑いかけてくれる子供をみていると、もう一人欲しいね、という話が出てきます。一人だけでも大変なのに果たして私達に二人目の面倒も十分見ることが出来るのか、とまた悩みに悩んでしまい、なかなか方向性を見出せていません。
そんな中、最近三人のお子さんがいるキャリアをお持ちの日本人女性とお会いしましたが、その方から「努力は報われる」、「存在しない問題点のために悩むのは無駄時間」、「家庭と仕事は切り離す」とアドバイス頂きました。このアドバイスのポイントは自分の精神状態を鍛錬し、出てきた問題に即座に対応できる応用力をつけるということの様です。
そのためには情報、知識、経験が必要になってくると思いますが、私自身どれもまだまだ欠けている新米兼業ママですので、暫く模索する日が続きそうですが、また新しい壁を乗り越えられた時は改めてご案内出来ればと思っています。
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