認証保育園・私立幼稚園にかかる費用とは?

保育園への入園及び私立幼稚園への受験に関して、受験までにかかった費用や入園及び入園後にかかる費用感を実体験をもとに記載します。

「認可外保育園や私立幼稚園は、認可保育園や公立幼稚園と比べてお金がかかる」と言うイメージが皆様にもあると思います。
そのイメージは、私も持っていました。それは実際に正解です。
後に、必要な費用の詳細を説明しますが、自治体の補助もあるため、全てがおなたの負担になる訳ではありません。
家計との相談になるかと思いますが、子育てにおいて

別記事の「父親がするべき子育て、何をしたらよいの?」に記載していますが、子供の目標を漠然と考えた後、子供の成長ペースを考慮した「子育ての<今やるべきこと>」をどのような環境で実行するかが、一番大事だと考えています。

その点では、環境をどのように考えるかは、是非とも家族で考えて頂ければ良いと思います。子供は、親が居なくても育つと思います。
無責任な言い方ですが、親が成長させるのではなく環境で子供は成長するのです。
しかし、成長の環境を整えることは親が責任を持って対応する事が必要ですし、親の愛が一番子供が安心しますので、子供には親が必要なのは変わりません。

さて、余談はさておき、私たち今まで実施してきた保育園から幼稚園において、実施してきたことをを説明します。

保育園と幼稚園の種類

まずは、保育園と幼稚園及びその種類の違いについてご説明します。
保育園には、一般的に認可・認証・認可外と3つ に分けられ幼稚園は、国立・公立・私立の3つに分けられます。

保育園

両親が働いている家庭を対象に、0歳~5歳までのお子さんを保育するのが保育園となり、教育は行いません。
しかし、一部認可外保育園等では独自の教育を行う園もあります。

認可保育

国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士数、給食設備等)を満たして都道府県知事に認可された施設です公立の為、保育料が安いのが特徴です。
しかし、公立の為突発的な保育の要望に対し、柔軟に対応できないなどの不便さもあります。

認証保育A型・B型(東京都のみ)

東京都が独自で定めた設置基準(施設の広さ、保育士数、給食設備等)を満たして認可された施設です。
保育料は、都と区より補助はありますが認可保育園よりも高いです。
※保育事業の主体者の違いや屋外遊戯場の特定設置や0歳~1歳の園児一人当たり施設面積によりA型 とB型にわかれます。

認可外保育

園庭の広さなどさまざまな設置基準の関係で、国の認可を受けていない保育施設です。
保育料の設定は各保育施設が行っており、補助がない場合はとても高額となります。

保育園に関しては、認可・認証保育園はとても人気で抽選となります。
保育園は指導とは違うので、送り迎えや費用が優先され必然的に人気の園が決まってきてしまう事が多いです。

幼稚園

国立幼稚園

国立大学に付属して設置されているのが特徴で、大学と協力しながら幼児教育を行っています。

公立幼稚園

地方自治体によって運営されている公立幼稚園です。
保育実績が非常に多く運営基盤が整っているというのが魅力的自治体の教育指導方針に沿った幼児教育を行っています。

私立幼稚園

民間の学校法人が運営している私立幼稚園です。
独自の教育方針・カリキュラムで幼児教育を行っています。

保育園+幼稚園一体型

こども園

保育園の機能と幼稚園の機能を併せ持った施設がこども園です。
幼保連携型や幼稚園型、保育所型と分類されます。これは、こども園に移行する前の園の形態(先生方の資格など)により、現在は分類されています。

指導方針は、公立・私立によって異なり、一概に保育園・幼稚園と言っても内容が違いますし、最近ではこども園も増えてきています。
私も子供が出来てはじめて知りました。

 

保育園・幼稚園・こども園の概要


前述のとおり、保育園と幼稚園にはいろいろとあることを説明しました。
更に、形態(保育対象・保育時間・費用など)について、下記に説明します。

保育園

子供の対象

認可は、1歳未満から5歳までの児童
認証は、A型1歳未満から5歳までの児童
B型1歳未満から2歳までの児童
認可外は、園独自で設定されています

預ける時間

7:30~19:00(早朝・延長保育含む)
※預かり時間と費用は認証・認可外共に各園により異なりますので、ご確認ください。
※一部認可外保育園は、夜間も実施しています

申し込み

認可保育園は、自治体の子育て担当(保育課など)へ申請
認証・認可外保育園は、個別に各園に申請    

費用(入園料)

認可保育園の場合は、ほとんどかかりません
認証・認可外保育園の相場は、1万円~5万円   

費用(保育料)

認可保育園の相場は、世帯収入により異なります
認証・認可外保育園の相場は、0歳~2歳8万円/月 (最大利用)
3歳~5歳 7.7万円/月 (最大利用)
※別途延長保育を利用した場合は費用追加

幼稚園

子供の対象

3歳~6歳(一般的には4歳~6歳の3年保育5歳~6歳の2年保育)

預ける時間

9:00~14:00(延長保育を実施する園もあります)

申し込み

各園で申し込みや選考などを行っています。
私立幼稚園は、11月上旬に申請・選考が大半ですが、
その他の園は、各園毎にバラバラです。
そのため、幼稚園選びは春頃から行い、園を選定した後に園に問い合わせましょう。   

費用(入園料)

公立幼稚園の相場は、1万円
私立幼稚園の相場は、2万円~10万円(都市圏を除く)、5万円~40万円(都市圏)       

費用(授業料)

公立幼稚園の相場は、1万円~2万円/月
私立幼稚園の相場は、2万円~7万円/月

こども園

こどもの対象

1歳未満~6歳
1号認定(4歳~6歳):各園独自の選考にて入園された児童 (私立・公立幼稚園相当)
2号認定(3歳~6歳):自治体の選考で入園された児童(公立保育園相当)
3号認定(1歳未満~2歳):自治体の選考で入園された児童(公立保育園相当)

預ける時間

7:30~19:00
7:30~9:00及び14:00~19:00の保育(2号・3号 認定)
9:00~14:00の幼児教育(1号 認定)

申し込み

1号 認定:各園独自に選考を行いますので、個別に各園に申請
2号・3号認定:自治体の子育て担当(保育課など)へ申請

費用(入園料)

1号認定の相場は、6万円~
2号認定の相場は、0.5万円~6万円
3号認定の相場は、0.5万円~5万円

費用(授業料)

1号認定の相場は、0円~2.5万円 (世帯収入により異なる)
2号認定の相場は、0円~10.1万 円(世帯収入により異なる)
3号認定の相場は、0円~10.4万 円(世帯収入により異なる)
※1号認定の費用は、各園で決定していますので、各園にご確認ください
※実際の2号・3号認定の費用は各自治体で決定していますので、各自治体にご確認ください

上記の他に発生する費用は、「バス費用・給食代・PTA会 費・諸経費」です。
また、随時で「遠足などの各種イベントに関わる費用」が発生します。
私立幼稚園の有名幼稚園では、施設充実料などの費用も毎月加算される場合があります

尚、ここに記載した費用は、あくまで相場となります。
自治体毎に、認証・認可外保育園及び私立幼稚園やこども園に関わる費用の助成を行っているケースが多いですので、こちらは各自治体にご確認してください。
このほか、私立幼稚園を受験する場合は、それに関わる費用なども必要です。

  • 幼児教室の費用(夏期・冬季講習含む)
  • 入園選考料
  • 面接に関わる洋服

など、、、となります。

さて、上記のように保育園・幼稚園・こども園と、各種様々な選択肢があり、費用も大きく違います。そのため、ある程度ご家族の子育て(教育)方針を決めて行動していかないと、直前で子育て環境の選択で慌てる事となったり、不安になるなど、ストレスになってしまいます。
そのため、なるべく早めの事前準備をお勧めします。

私たち家族の実体験


ここからは私たちの実体験(費用面)を記載します。
皆様の参考となれば幸いです。
私たち家族は、奥さんが働いていた事と人見知りな子にはならないように、早い段階から集団行動させるようにと、保育園から子供を預ける事を希望しました。

保育園の選定は、当然ですが「近隣」と「園の雰囲気」で、選定しました。
認可は、選考に漏れてしまう点数でしたので、早々に諦め認証保育園(都内)を選択。

それでも40名 の募集に120名程度応募があったようです。。
待機児童はやはり問題ですね・・・・
無事合格し、子供が年中になった下半期から徐々に子供の将来について夫婦で相談しました。
一つの夫婦の共通の考え方として、「子供が自分で進路を決められるまでは親の責任」「子供が自分で進路をを決める時に、様々な進路が選択できるような教育環境で育てたい」また、子供の性格や学ぶスタンスを考えると、「幼稚園から小学校の9年 間を一つのスパンとして、幼少一貫教育が可能な私立幼稚園」を選択し、受験しました。

娘は、マイペースな性格でコツコツ努力し、経験を積み上げていくタイプの子供だったからです。

さて、各区分毎に実際にかかった費用を下記に記載します。

保育園

入園にかかる費用

入園料 約3万円/月

月額費用

保育料 1日9時間(20日利用) 約7万円/月 
(延長保育料加算 30分 毎500円)

自治体からの補助

私の自治体(都内A区)の場合 約3.5万/月
※世帯収入により異なります

幼稚園

入園にかかる費用

(準備)

  • 受験用の衣類(妻・子)約5万円
  • 受験用の付帯品(バックなど)約5万円
  • 幼児教室(約6ヵ 月) 約3.5万/月 ×6=21万円

(受験)

  • 選考料A 約0.7万円
  • 選考料B 約1万円
  • 選考料C 約1万円
  • 入園料A 約12万円
  • 入園料B 約15万円
  • 入園料C 約15万円

(入園準備)

  • 園推奨品(体操着など) 約1万円

月額費用

授業料(施設充実費・給食費・積立含む) 約6万円/月                 
(延長保育利用料 約5万円/月)

自治体からの補助

私の自治体(都内A区)の場合 入園料補助金 約10万円
私立保育園補助金 約1万円/月
※私立保育園補助金は、4半期毎の支払い又は半期毎の支払い 

以上が、子供の教育にかかる費用となります。
一点、これは何かな?とお感じの方もいるかもしれませんが、(幼稚園の入園にかかる費用)の「受験費」A・B・Cの解説です。
選考料は、受験した数となりますので、3園を受験した事になります。
しかし入園料は、本来1園で良いはずですが、3園ともに支払う事になってしまいました。なぜでしょう?

選考のある幼稚園の場合、11月上旬が受験・合格発表となるのですが、日程は各園バラバラです。
受験・合格発表に一喜一憂する中、一般的に合格した場合は当日もしくは翌日に、入園料を支払うことが必要で、支払わなければ合格取り消しとなるのです。

この為に、受験の素人だった私たちがミスをしました。
「合格発表の順番が、第3・ 第2・第1の順番」となってしまったのです。

その為、合格発表の都度、次が落ちていたら・・・と言う選択をしなければならなくなり、結局全ての園に入園料を支払うこととなってしまいました。
※入園料の一部は、自治体から補助が出ますが1園分の入園料ですので、その他2園分は「無駄」になります。

以上が、私がこれまでに子供たちにかかった費用です。

2人目の子も来年幼稚園に入園となりますが、同様の費用がかかっています。
※前回の反省から、1園に絞って受験したので、入園料の無駄はなかったですが。

最後に

上記、私の経験談が参考になればと思います。
私の場合は、認証保育園・私立A幼 稚園のパターンでしたが、皆様のパターンに当てはめて、シミュレーションして頂くのも良いかもしれません。
また、同様のパターンをお考えの方は、ミスも含めて参考にしていただき、よくご検討頂ければ幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

3歳と5歳の娘を持つ父親です。 子供が欲しいと願い授かり早5年。自分が歩んできた人生を振り返り、わが子には更に素晴らしい人生を歩んで欲しいと思いながら、妻と子育てに奮闘中です。