日本の女性の社会進出は、世界から見てもかなり遅れていましたが、ようやくそれも認められる社会になって来ました。女性が働く場所で向上心を持って頑張れるのは、本当に素晴らしいことですね。
しかし、それとともに晩婚化が進み、出産も高齢化することで少子化が進んでしまいました。そして子どもが生まれた頃には、自分の親も高齢になってしまっているのです。
今から20年程前までは、まだ高齢出産の比率もさほど高くなく、親の介護が始まるのは、子どもが育ち上がってからが一般的だと思われていました。しかし、今は出産の時期がずれ込んで来たことで、親の介護と重なる時期ができてしまうという現状が生まれたのです。
そこで、ここではダブルケア問題について、何を準備してどう乗り切るかを考えていきましょう。
とにかくお金は必要です
大きな問題になるのは、やはりお金の問題です。子どもに必要な資金も大きいのに、介護の費用までのしかかって来るわけです。
仕事をしている場合、退職するのは収入面で大きな痛手になります。なるべく辞めずに済むようにしたいところですが、先が読めないのも事実です。
そこで様々な事態に備え、お金のどんな制度が使えるかを事前に調べておきましょう。
休職する場合は休職中の制度をフルに活用し、会社の独自制度もあるのか調べましょう。どうしても仕事を続けられない場合は、失業保険で生活費用の補塡をしたり、育児休業給付や介護休業給付も利用します。とにかく、利用できる制度をフルに使うということが大事です。
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