妊娠して、出産して、何もかも初めての子育てが始まると、どんなママでも、理想を思い浮かべていると思います。実のお母さんのようなママ、子どもに理解のあるママ、子どもを叱らないママ。そんな勝手な理想像が返って自分にプレッシャーを与えてしまっていることに気付いているでしょうか。
理想は理想
妊娠中に育児本を見て勉強し、こうしないと、イメージトレーニングをする人も多いでしょう。それによって、ちゃんとしつけなきゃ、離乳食は順番通りにあげて、量もしっかり量ってあげなきゃ、生活のリズムを整えて早く寝かさなきゃ。と理想のママ像が確立します。しかし、現実にはそんなにうまくいきません。赤ちゃんにも小さいながらに意思があり、自我があり、その子によってさまざまな性格があります。言葉が通じないうちはしつけもしようがないですし、離乳食も好き嫌いが激しいことや、ましてや食べることすら拒否されることもあります。ご飯の時間や、お昼寝、お風呂の時間ばかりを気にしすぎて、時間に追われる毎日にしてしまっているのは、すべて理想が原因です。
理想通りにいかず
しつけがうまくいかない、離乳食が思うように進まない、夜早く寝ない。思い通りにいかないと、イライラしてしまう、自分の育て方が悪いのかと、落ち込んでストレスを感じてしまいます。「こうしないと」という理想がプレッシャーに変わり、押しつぶされてしまうのです。
そうならないためには
プレッシャーに押しつぶされないためには、理想を取っ払うことが何よりも大切です。
子育てに正解はありません。兄弟でも同じ両親が、同じように育てても、その二人が全く同じ性格で、全く同じ人生を歩むかというと、そうではないように、その子の性格によって変わるのです。ということはつまり、育児本に載っているような理想の育て方をしたところで、良い子に育つという訳ではないのです。たとえばご飯を食べるのを嫌がったとして、「今はお昼の時間だから。」と言って、嫌がる子にご飯を食べさせると、子どももママもストレスを感じます。「じゃあもう少ししてから食べよう。」とすれば、子どももママもストレスが減ります。そして、無理やり食べさせるよりも、自ら食べたいと言い出した方が、食べが良いのは明確です。
子どもを見て
子育てに、こうしないと、という決まりはありません。ママのやりやすい子育てで、その子供の性格に合った子育てをすることで、子育てによるストレスやプレッシャーは少しでも減らすことができます。理想ではなく目の前の子ども見て、現実を見つめてみましょう。