叩かれたことだけしか覚えていない
前述しましたが、私はよく叩かれていました。主に父から叩かれたと記憶しています。よほど容量の悪い子だったのでしょう。本当に忙しく、よく働いてくれ、子どもの将来を考えてくれたからこそ叩いた父。このことは、母親になり、子育てをしてから気がついたことです。大事なことだから、ダメなものはダメを教えようとしていたのです。今では、父親には、深く感謝をしています。
でも、なぜ叩かれたか、具体的な理由は覚えていないのです。叩かれたことは覚えていても、理由は忘れてしまっているのです。私も、子どもたちに気がついて欲しいからこそ、叩いたりしていました。が、気がついて欲しいことは記憶に残りづらいようなのです。これでは叩いても意味がありません。
叩く代わりに、なぜかを説明する それでもダメなら
叩くことの効果が、あまりないのではないかということに気がついた時、子どもも私も無駄でイヤな時間だけを過ごしてしまったんだな、と後悔しました。気分が悪く無駄ならば、いっそ辞めてしまおうと思い、その辺りから叩くことがほとんどなくなりました。代わりに、根気よく(苦手ですが、なるべく)説明をすることにしました。
でも相手は子ども。どうしようもない時もありますね。もうダメだ、叩いてしまいそうだ、と思ったら、ある人が教えてくれた行動をとることにしています。それは、無言でいることです。とにかく無言、そして叩くことも何もしません。外にいる場合や騒いでいる場合は、抱っこしてでもその場を離れます。ママも子どもも、ちゃんと落ち着いたら、もう一度説明をして、それで終わりにします。
このやり方で、私は、無駄でイヤな時間を少なくすることに成功しました。しつけのために子どもを叩く悪い親という気分の悪い言葉とも、少しだけ距離をおけるようになりました。
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