子どもは、不安でいっぱい
親元を離れて一人暮らしを始めるきっかけは、大学進学と就職が主な理由でしょう。
今まで色々な意味で自分を守ってくれていた親と離れて生活するのは、子どもにとって不安ばかりです。
可愛い我が子が料理も出来ずにお腹を空かせている、新しい環境に慣れる事が出来ず、睡眠も十分に取れてないようだ‥。
こうなると、泊まり込んででもあれこれ世話を焼きたくなるのが親というものです。
ただ、それは子どもの自立の第一歩なので、親はいつまでも手出しするべきではありません。
誰にもわからぬよう、陰ながらサポートするのがベストです。
子どもの手が回らないところからサポートを
では、どうサポートしたらいいのでしょうか?
それはやはり「食事」です。
人間は毎日何かしらの食べ物を口にしないと生物としての個体を保つことが出来ませんし、口にするもの如何で人生を豊かにも、貧しくもします。
お子さんにとって、母親の作る料理・慣れ親しんだ味が何よりも安心材料になります。
いずれは自分自身でお母さんの味を再現出来るのが望ましいですが、新しい環境の中ではそれもままなりません。
始めの一歩、そして子どもが忙しく本当に時間に追われている時、それが出番です。
慣れ親しんだ味を送ってあげる
現代では宅配便の技術が発達しています。
作ったばかりの料理を冷蔵便もしくは冷凍便で送ることが可能です。
新しい環境に慣れずにいる我が子に、慣れ親しんだ家庭の味を送る事が出来たら、双方にとって願ったり叶ったりです。
子どもが小さい頃から好きだったおかずを送ってあげるのが一番です。
お子さんは、何がお好きでしたか?
まずはそのおかずを作って冷まし、密封してすぐにクール便で送ってあげるのが一番です。
その場合は、宅配便が届くにと、届いたらすぐに冷蔵庫もしくは冷凍庫に入れるよう、あらかじめお子さんに伝えておきましょう。
傷んでしまっては元も子もありません。
お米を研いで炊飯器にセットするのはそんなにハードルが高くはないですが、おか
ずを作るのは簡単ではありません。
主菜、副菜を送ってあげるのが栄養面でも安心ですし、自分で食卓を整えるようになった時の参考にもなります。
子どもの自立へ繋げていこう
ある程度の年齢に達したお子さんに、おかずを送ってあげる事に抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
折角親元を離れたのに、いつまでも親に甘えてしまうのではないか?自立できないのではないか?と心配される方もいらっしゃるでしょう。
ただ、子どもの自立は、何よりも「親に愛されている、大事にされている」という自己肯定感から始まります。
離れて暮らしていても「いつもあなたの事を気にかけている。」というメッセージを、手作りのおかずを宅配便で送る事によって伝える事が出来ます。
それが、お子さんの好物のおかずなら最高です。
「自分は親に愛されている。」
それだけで、子どもはいくらでも頑張れるものです。
子どもにとって嬉しい仕送りをする事は、離れて暮らしていても子どものプライドや自己肯定感を養ってくれます。
まだ新しい生活に慣れない時、就職したばかりでまだ右も左も分からない‥そういう時期に、故郷の親が作るおかずが冷蔵便で送られてくるだけで、安心感を得られます。
手作りのおかずを送る事=甘やかし、にダイレクトには繋がりません。
線引きが難しいですが、見極めは親がするべきです。
どうぞ、子どもが新たな一歩を歩みだしている時は、せめて手作りのおかずを宅配便で送るくらいのサポートをしてあげてくださいね。