お年玉 お札を二つ折りにしてもいいの?

お年玉、その特別なるもの

お年玉をもらうことは、子どもにとって新年最初の一大イベントです。
お正月とはお年玉をもらうためにある、と可愛らしい勘違いをしている子どもがいるくらいです。
ポチ袋を開けると、中にはピンピンの新札が綺麗に折られて入っています。
まだ小さい従兄弟は、ピカピカの硬貨が入っているのを見つけて大喜びです。
普段あまり目にしない新札と新しい硬貨を目にして、お年玉の特別感が一層味わえます。
子どもにとって特別なお年玉。
大人も襟を正してきちんと用意してあげたいものです。

お札・硬貨の入れ方

お札は新札、硬貨も新しいものを用意しましょう。
お札も硬貨も、ポチ袋に入れる時は必ず表面を前にして入れてください。
硬貨は、絵柄、そして漢数字で金額が刻印されている方が表です。
数字で金額が刻印してある方が裏ですので、お間違えのないようにご注意ください。
お札は、肖像が印刷されている方が表面です。
複数枚の時は一枚ずつではなく、すべて重ねて一緒に折ります。
折り方は、ポチ袋に入れる時は基本的に三つ折りです。
お札を表に向けて左側を最初に内側に折り、次に右側を重ねるようにして同じく内側に折ります。
お札を開いた時に、最初に肖像が目に入ることをイメージしてください。
最近は色々なサイズのポチ袋があり、三つ折りだと全体的に落ち着きがない場合もありますが、あくまでも基本は三つ折りです。
二つ折りにした方が、お札を入れた時にしっくりと収まるポチ袋が出回っており、二つ折りでも可、という風潮もあるようですが、なるべく避けて昔からのしきたり通りにした方が無難です。

祝儀袋を使う場合

子どもが高校生、大学生と大きい場合は、お札数枚を用意することになりますので、ポチ袋でなくご祝儀袋を使う方もいらっしゃいます。
ご祝儀袋を使う場合は、お札はポチ袋の時と同じように表面を前に、そして肖像が下部になるように揃えて入れてください。
最近は、最初から「お年玉」と表書きが印刷されている祝儀袋が何種類も店頭に並んでいます。
お年玉を差しあげるお子さんのイメージに合うような祝儀袋を選んであげるのも一興ですね。

必ず、表に名前を書く

ポチ袋でも祝儀袋でも、必ず表の右上に、差しあげるお子さんの名前を書いてあげてください。
まだ小さなお子さんなら「◯◯くん」「◯◯ちゃん」、大きなお子さんには「◯◯様」と書きます。
ポチ袋の場合は裏面の左下にご主人とあなたのお名前を連名で書き、誰が用意してくれたものなのか子どもにわかるようにしてあげてください。
祝儀袋の場合は、表面、熨斗の下の中央に名前を書きます。
たくさんの親戚、従兄弟が集まる場では、お年玉を渡してしばらく経つと、「どれが誰のお年玉か、わからなくなる」事態が起こって混乱することがあります。
それを防ぐ意味もありますが、やはり表に自分の名前が書いてあると子どもはそれだけでも嬉しいものです。
お札の二つ折りはなるべく避けて三つ折りにする、大きなお子さんにはご祝儀袋を用意する等、お年玉は子どもに古くからのしきたりやマナーを伝える良い機会です。
お年玉を渡す私たち大人も、厳かに臨みたいものですね。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。