「子育てでご飯作れない!」食事は重要。でもそれだけが愛情ではない

親も環境に慣れてくる

一人目の育児はまだ良いのですが、子供が2人目以降になると一人目の様に食事に手を抜いてばかりはいられません。
体が出来上がった大人に比べ、成長過程の子供は日々の栄養がとても重要になって来ます。
いくら短期間だからと言って毎日毎日お惣菜や外食と言うわけには行かなくなってくるわけですが、二人目にもなると一人目の時と違い、母親自身が要領を得ますし、「こうでなければならない」と言う気持ちも若干薄れて余裕が出てきますので、ちゃんと食事を作れる時間が出来たり、出来ない事があったとしても「仕方ないよね」と大らかな気持ちで過ごす事が出来る様になって来たりするのです。
そしてこの時に一人目で旦那様に理解を得ていると、旦那様自身も色々な状況や子育てにも慣れて来ていますので、色々な意味で楽になるのです。

家庭料理の重要性

家族にとっての家庭料理

何が何でも「食事は手作りで」と考える必要はありませんが、やはり「家庭料理」と言うのは家族にとって本当はとても大切な物ですよね。
そして、あまりに作れない日が続くと逆にそれに負い目を感じてストレスになってしまう場合もありますよね。
家庭料理だけが「愛情のしるし」と言うわけではありませんが、栄養がしっかり取れ、家族の健康を考えて作った母親のお料理は家族にとっては何物にも代えられない「元気の源」だと思います。

特に子供が二人以上になると、「下の子のお世話をしっかりしているのにお母さんがご飯をずっと作ってくれない」と上の子が感じてしまうと寂しい思いをしたり、結果として「愛情不足」で上の子が焼きもちを焼いて言う事を聞かなくなったり、と言う事が出て来るかもしれません。
そして、何より毎日がお惣菜やお弁当、外食となってしまうと経済的にも決して良くはないですし、栄養面でも心配になりますよね。

出来る時に出来る事を

家族の事を考えると全く作らない事を諦めてしまうのではなく、「余裕がある時は作る」「作りだめをする」と言う感じで気持ちを楽にもって家事・育児に励むと良いと思います。

「今日はちょっと多めに睡眠が取れたから」「子供が大人しく遊んでくれているから」「主人が子供を見てくれているから」と言う時だけしっかりとお料理をしたり、旦那様がお休みの日にちょっと子供を見て貰ったり、育児に慣れたら子供がお昼寝をしている隙におかずを作り溜めしたり、冷凍出来る物は冷凍したりと言う工夫をするだけでも全然違うと思います。

使える物を上手く利用する

また、最近では加工済みの冷凍野菜も種類豊富に販売されていますのでそう言った物を利用してお料理の下処理の時間を短縮させたり、もっと便利な物となると温めだけで和食の定食が出来上がってしまう様な便利な物も沢山ありますので、そう言ったものを上手く利用するのも良いでしょう。

家族の幸せの為に

ご飯が作れなくても幸せな家庭は沢山ある

これまで述べてきました様に、母親が作るお料理は家族にとってとても大切である一方、無理をし過ぎなくても何とか出来る物でもあります。

知人の家庭の話にはなりますが、二人目の子供さんが障害を持って産まれて来たご家庭があります。
そのお子さんはその障害が原因で、産まれてから2歳近くまでは一か月に一度は必ずと言っても良いほど入退院を繰り返していましたし、そうでない時は週の半分は色々な病院に通院しなけらばならずママは本当に大変そうでした。

上のお子さんは幼稚園に通っていましたので、幼稚園から返って来るとその子のお世話もしなければなりませんし、時間的余裕は全くなく、普通では考えられない位外食が多く、家での食事も冷凍が多かった時期もありました。

食事の部分だけを聞くと「母親としてどうなのだろう」と思われても仕方ない様な状況だとは思いますし、「ご主人や上のお子さんがよく我慢しているな」と思った事もありましたが、それだけご飯が作れなくても子供さんはいつも元気でしたし、笑顔で明るく、また、ご主人も育児に協力的でとても幸せそうなご家庭に私には映っていました。

どこに愛情を感じるか

その御家庭はご主人もお子さんも「愛情がなくてご飯を作ってくれない」などと感じているわけではなく「ママが一生懸命頑張っている姿」を目の当たりにして、十分な愛情を感じていたのだと思います。
それは家族にとってとても重要な事で「愛情にも色々な形がある」ご勉強させて貰ったような気がします。

自分に出来る形で家庭を守る

一番重要な事

これらの様に、家事・育児には色々な形がありますので、全てが教科書通りである必要はありませんし、「自分が出来る事を出来る時に」と言う大らかな気持ちで、自分が苦にならず心身ともに安定出来るやり方を見つける事が一番ではないでしょうか。

そして家族にとって最も重要な事は「表面上の形だけの家族」ではなく「形には現れない愛情ある家族」だと思います。
そう考えると、ご飯が作れなくても思う様に家事が出来なくても、それは決してそれほど大した事ではなく、その分「違う形の愛情」があれば、それはきっと自分だけの最高の家庭になるに違いないと思います。

今の私が出来るアドバイス

もし今私の目の前に「忙しくてご飯が作れない」と悩んでいる方がいらっしゃるとすれば「ご飯が作れない状況はずっと続くわけではないし、その頑張りは絶対に家族に愛情として伝わるから悩む必要はないよ。頑張り過ぎないでね」と伝えるでしょう。
ママはみんな頑張っているのですから。

ABOUTこの記事をかいた人

1975年生まれ(41歳)の「10歳の男の子」と「7歳の女の子」のママです。 「死産」「流産」と辛い経験を乗り越え、日々悩み、笑い、周りの協力を得ながら楽しく育児しています。 ワーキングママを経験し、現在は専業主婦をしながら子供と一緒に成長中です。