子供は純粋でもっともな意見です。
子供に指摘されて初めて「両方同じ様に可愛いし、同じように接しているつもりなのに何で?」と自分に問いかけたりもしました。
「自分では分からない心の奥でどちらかの方が可愛いと思っているのだろうか」と考えた時もありました。
勿論、その時の状況や自分の心境、状態によっても違ってくるのだとは思いますが、いくら考えてもなぜなのか分かりませんし、もしかすると認めたくない自分が根底にいるのかもしれません。
ですが、子供は親の気持ちをすぐに察知しますので、そう言う親の気持ちを子供に悟られたり指摘されるようではいけないと思います。
それに気づいてからは、夫婦間でもどんな時に怒ってどんな時に褒めるかをなんとなくでも話し合い、子供に「お父さんとお母さんは、お兄ちゃん(妹)の方が大切なんだ。」と寂しい気持ちにさせない様に気を付けています。
子供が安心できる環境を作る
子供は自分が悪い事をしたと分かっていると逆に反発したりするものです。分かっているのに大人二人で頭ごなしに怒ってしまうと子供は大人の勢いに勝てる訳もなく、何も言えなくなってしまい萎縮してしまう事があります。
「親はいつでも子供の味方だ」と言う安心感を与える事で、何かあった時に親に相談出来たり、自分が悪い事をしたと思った時、注意される前に自分から謝る事が出来たり、親に話しやすい環境を作れるのではないかと思います。
子供にとってそういう「安心出来る環境」はとても大切な場所になり、性格形成にも大きく関わってくると思います
家族間でのルール
子供にもルールは必要
子供に対しての夫婦間でのルールも大切ですが、子供の成長には家族間でのルールも大切だと思います。
人は必ず社会に出て「決められたルール」の中で生きて行かねばなりませんので、子供の内からルールを守る事を身に着ける事が大切です。そのルールを守る第一段階は家庭で身に着け、時には自分の思惑と違っても我慢しなければならない事、時には人に併せないといけない事、時には言いにくい事も言わなければならない事も学ばなければならないと思います。
我が家のルールその1
我が家での家族間でのルール一つ目は、「人のせいにしない事」です。
7歳の長女はよく「お兄ちゃんが〇○を食べたから私も食べた」とか「お兄ちゃんがゲームしたから私もした」とか、何かをしたのはお兄ちゃんがしたからだとよくお兄ちゃんのせいにしていました。そこで私は「それはお兄ちゃんがしたからではなくて、自分がしたかったからじゃないの?」と注意します。そのちょっとした事がきっかけで何でもかんでも人のせいにする子にはなって欲しくないですし、自分の意志で行動出来る子に育って欲しいからです。
そして、兄弟喧嘩の時もお互いに「○○が先にこう言ったから叩いた」とか自分の非を認めずに人のせいにしようとします。
兄弟喧嘩ではよくある事ですし、それも成長過程で大切な事でそこから学ぶ事もあるのだと思いますが、私は誰かに何かを言われたから叩いても良いと言う事は絶対に許しません。
幼い頃程自分の気持ちを上手に伝えられずにすぐに手が出てしまう子もよくみかけます。最初はそれも仕方のない事かもしれませんが、嫌な事を言われたからとい言って暴力をふるう事は決して良い事ではなく、それを容認していると子供も「どれで良いのだ」と勘違いし、誰にでも手を挙げる暴力的な子供になってしまいます。
軽く押したつもりがフラフラっと倒れてしまい頭を打ってしまって大怪我をさせてしまうと言う事もない話ではありません。そんな事になると相手を傷つけるだけでなく、子供自身も傷ついてしまいますので、この時は子供を怒るのではなく「なぜダメなのか」をきっちりと子供を目の前に座らせて、目と目を見てゆっくり時間をかけて説明します。
親が目と目を見て感情的にならずに言い聞かせると子供も落ち着いて話を聞くことが出来ます。そういう時こそが子供がしっかりと良し悪しを身に着ける時だといつも感じていますし、子供が学習している時だと見ているとよく分かります。
我が家でのルールその2
二つ目のルールは、「やる時はやる。遊ぶ時は思いっきり遊ぶ」と言う事です。
これは私の幼少期に両親から教わった事で、大人になった今も役に立っていると感じていますが、実はこれは子供に限らす大人にとっても簡単に出来そうで意外と難しい事なのです。
子供は、完全に放置しておくと自分な好きな事だけしかしなくなる子が多いですよね。
例えば、ゲーム好きな子であれば、家に注意する親がいなくて「○時までにこれをしておきなさい」と言う課題を出さなければいつまでもゲームをしているのではないでしょうか?
そこで我が家では必ず「やらなければならない事やり終えてからやりたい事をする」と言う事を教えています。
勿論子供ですのでそう簡単には行きませんが、「やらなければならない事をサッサと終えると後は好きな事が出来る。やりたくないからダラダラすると自分の時間が減っていく。」と言う事を身をもって感じる様になると、言わずとも最低限の事はする様になります。
そして、親も人間です。子供に言っておきながら「やらないといけないけど、ちょっとゆっくりしたいなぁ」と後回しにしたくなる事もありますよね。
大人は自分で時間調整がちゃんと出来るのでそれもありですが、子供に「やる時はやる」と普段から言っていると、子供の手前やはりサッサとやる事をやらざるを得なくなりますので、それはそれで自分にとっても良い事だったりもします。
たまに「お母さん、人に言っておきながら自分がしてないよ」と子供に言われる時があり、「ドキッ」としたりもします。
子供は親の行動を本当によく見ていますので、子供に言う以上は自分もちゃんとしなければならず、私にとっては子供に教えるルールは自分自身に対しての戒めでもあるのです。
ルールは人間に必要不可欠なもの
この様に夫婦間、家庭内でルールを決める事は子供が社会に出て役に立つだけではなく、親にとってもよりよい生活をもたらしてくれますので必要不可欠なものだと私は感じています。
ルールの無い社会など成り立ちませんし、逆に言えばルールに従って行動出来ない人はなかなか社会には馴染めません。馴染むどころかもしかすると社会にでて働く事すら難しくなり、居場所すらなくなってしまうかもしれません。
子供が立派に独り立ちし、しっかりと社会に羽ばたいて行けるように子供のうちからしっかりルールを教え、身に着けておく事で、自然と良識がありしっかりと社会に受け入れて貰える人間になるのではないかと思います。
人間が生きて行く以上、最低限のルールは必要不可欠なものですね。
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