発達障害児の中学校進学について考える

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長男は4月から小学5年生。5年生になるとあっという間に小学校を卒業して中学校へ進学してしまう気持ちになります。
小学校のうちは、なんとか学校側とうまく折り合いをつけて過ごしていけるのかもしれないと思い、出来ることをやってきましたが、中学校になるとなんとなく、そう簡単にはうまくいかないような気がしています。
教科ごとに先生が変わるので、それぞれの先生がどこまで理解と配慮をしてくれるのか、提出物や5教科以外が進学する際の内申点にひびいてくるとか、先輩達からの情報を聞けば聞くほど不安は募るばかり。
進学のことを含めて、常に先のことを考えていかなければいけないのも子育てで大変なことの1つですよね。
自分のことなら、自分で決めたことに責任を持ってやっていくしかないのですが、子供のことになると子供の人生がかかってくるので、親が全責任を取れるわけではない、というところでいろんな葛藤や迷いが生じてしまいます。
まして子供は反抗期に差し掛かる頃。もう、こちらの思惑通りに動いてくれる年頃でもなくなるので、さらに悩みは増えてくるでしょうね。
今回は、長男の中学校進学にあたり、今、私が考えていることや、対応していることなどをお話ししていきたいと思います。

中学進学への不安

中学校への進学で不安なこと。
これは発達障害児を育てている親御さんだけではないと思いますが、小学校入学とはまた全然違う不安がありませんか?
おそらく、圧倒的に勉強中心になっていく中学以降の学生生活に加え、人間関係が明らかに大変になってくる時期だということを、親は経験済だからですよね。
本当にうちの子は大丈夫なんだろうか、上手くやっていけるのだろうか、いじめに遭わないだろうか、ちゃんと勉強するのだろうか、はたまた高校受験の心配までがセットで出てくると思います。
公立の中学に行くのがいいのか、発達障害に理解のある私立へ進学した方がいいのか、通信を選択するのかなど、選択肢があるからこその迷いも出てきます。
私も同じです。中学の時期は、どんどんやってくるテストの波と部活動に加えて、道を外れてしまう子も目立っていた時期でした。
そのすべてを想定してしまい、なぜか最悪の方へ妄想が進んでいってしまうのは、ある意味、不安というまだ起きていない未知の時間への恐れが、そのような妄想へ膨らんでいかせてしまうような気がします。
私もその全てを想定してしまいます。なぜ、親というのはまず悪い方へ妄想を膨らませてしまうのでしょうね。万事全てがうまくいく可能性も、想定してしまう最悪の可能性も、確率論で言えば同じ確率なのに、圧倒的に悪い方を考えて先回りして対処しようとしますよね。
勉強ができなかったら困るから、いじめられたら困るから、人間関係でうまくいかなかったら困るから、と困る想定しかしない。
発達障害の特性を持つお子さんを育てていれればなおさら、これも出来ない、あれも出来ない、だからうまくいかない、という公式を作ってしまっているような気がします。
発達障害児の場合、その公式は、やはり公式になるだけの理屈があって、想定通りになってしまう確率はとても高いんですよね。
臨機応変という言葉を持ち合わせていない特性が、公式通りにしてしまう。
おそらく、みなさんが思っている不安や想定も、私が思っている不安や想定も、低く見積もっても6割くらいは当たってしまうのでしょう。

親としての心構え

これは私が考える極論の話です。
おそらく、子育てであろうとなかろうと、未来への不安は必要ないのだと思います。
先を予測して、起こりうる出来事をリスクと捉えるか、そうではないのか、実際問題、やってみなければわからないことはたくさんありますよね。
全てが予測通りなわけではない。自分の経験上、計算しつくしたものが予測なので、経験外の予測は経験からはじき出した概算でしかない。
それが子供という、親とは別の人間の予測をしようとするので、自分とは当てはまらない性格や特性や環境を考慮した上で、親が概算を出すわけです。
そうすると幅広く多方面の概算を出しておかないと、予測がつかない部分がリスクにしか見えなくなってしまうんですよね。
案外、親が何もしなくても、子供はうまくやっていくかもしれません。勉強も、部活も、人間関係も、高校受験も。何もしない方がうまくいくことだってあるかもしれません。
いろいろ失敗もするだろうし、勉強も出来なくなるかもしれないし、友達関係がうまくいかなくなるかもしれない。部活も身が入らなかったり高校受験で思っている学校に進学できないかもしれない。
果たしてそれが悪いことなのか。ということを考えてしまうとキリがないのですが、別に何も悪くないんですよね。
親はどうしても失敗させたくなくて、辛い経験や思いをさせたくなくて、ついつい転ばぬ先の杖を出してしまいますが、本当はない方が子供は成長できるのかもしれないし、子供の望む人生になるのかもしれない。
要は、失敗したら改善をする、上手くいかなければ上手くいくように立ち回る、自分の身の振り方を真剣に考えて子供自身が選択していく、転んでも子供自身の力で立ち上っていけるようにサポートするのが、親を含む大人の役目なのかなと、思っています。極論でありながら、理想論ですけどね。実際にはそこまで落ち着いて見守ることは出来ていませんが。

中学進学を考えて、今、気を付けていること

今までは、勉強のチェックも持ち物チェックも私がやっていました。ADHDだからこの辺のことをしっかりやっていくのは難しいのだろうと、配慮をしているという言い訳をして私がやっていました。
中学になると、提出物やら内申点やら、もう今から無理だと諦めたくなるようなシステムがあって、カバーしたりフォローする気も起きなくなるくらいうまくいくとは思えません。
ですが1つだけ、これだけは長男に身に付けておいてもらおうと思っていることがあります。
それは、自分の間違いに自分で気づいて自分で対策を立て改善していくこと。
勉強だけではなく、生活全般に言えることなのですが、現時点ではわかりやすく勉強にしています。
テストの間違いを見直して、自分で勉強をし直す、私の説明やフォローは入れません。どうやったら自分がわかるのか、何がわかっていて何がわかっていないのかを長男自ら把握してもらうのです。
これは全体を見通せない長男にとって、とても難しい課題になります。しかし、答えがわかる算数などから訓練をしていくことで、少しずつ他のことへも気が回るようになっていってくれないかな、という私の願望です。
声掛けの方法も少しずつ減らしていき、最低限の数に減らしていけるように気を付けていますし、失敗からの立ちあがり方を一緒に考えていけるようにしていきたいと思っています。
昔の時代の肝っ玉母ちゃんのように、家でドーンと待ち構えていられるような、そんな母親になりたいですね。

ABOUTこの記事をかいた人

2人の男の子を育てている主婦です。(現在小4と小1) 長男が発達障害のため、ちょっと変わった子育てをしています。 今年から次男が小学校に入ったので、少しずつ自分の時間が持てるようになりました。 そんな私のちょっと変わった子育てのお話を紹介致します。