仕事をする上で、面接は避けては通れませんね。これからの新しい仕事に希望を持ち、臨んだ面接は誰でも緊張すると思います。面接は人と人とのコミュニケーションそのものです。初対面であるために、面接の時の対応や表情など、面接官は短い時間の中でのコミュニケーションからいろいろな素質を読み取り、採用を決めていくので、面接はとても重要ですよね。
面接で予想されること
発達障害の人が就職する際、発達障害であることを会社側に伝えるか伝えないかという事があります。発達障害である事を伝えたからと言って不採用になるという事はあって欲しくない事ではありますが、やはり伝えずに就職を希望する方は多いようです。私は、初めから伝えて採用してもらう方が、その後の理解や支援などが受けやすくなると思うのですが、就職先の会社がどこまで理解をして受け入れてくれるのかが大きなポイントになると思います。そして、実際に伝えずに面接を受けたとしても、面接官の中には面接時の対応で、察する方もいるように思います。その辺をふまえた上で、面接に臨んだ方がいいと思います。
面接で気を付けたいこと
就職をする場合、自分の得手不得手をしっかりと把握しておく必要があります。そして、きちんと伝えられるようにしておきたいですね。誰にでも得手不得手は必ずあります。そして、不得手の部分に関して、自分はどのように対処をしていくのかを会社側に提示できるか出来ないかは、採用する側からすれば大きなポイントになります。
私も、新たな仕事先での面接では、必ず伝えていた事があります。
- 仕事に慣れるまでには通常の人よりも時間がかかってしまう事
- 仕事の全体を教えていただき、その中のどの部分の仕事を担当するのかをご指示いただきたい事
この2つは、自分が新しい仕事をする上で、了承いただいた上で採用してもらった方がいいと感じていた事です。仕事の全体を把握し、理解し、つながっていくまでは、自分の最高のパフォーマンスを提供する事が難しいと自分では思っていましたので、その点をはっきりと面接時に伝えていました。ともすれば面倒くさく、即戦力にはならないので、マイナス面だと取られますが、面接で不合格になったことはありません。
人とのコミュニケーションが苦手な場合、衝動的に行動してしまいがちな場合、物の管理が苦手な場合、など、発達障害の代表的な特性の中には、仕事をする上では欠かせない部分も関わってきます。そのマイナス面をまずは自身が把握した上で、対策や代案などを持っておく事は、必要な事だと思います。
面接で準備しておきたいこと
面接の本などに書かれてある模範解答をそのまま使うのではなく、自分の言葉で表現した方がいいでしょう。思っている事、感じている事、出来る事と出来ない事をしっかりと分けて伝えられるようにしておいた方がいいと思います。特に環境面についての困難がある場合は、会社側に配慮をしてもらえる事もあると思いますので、伝えられるのであれば伝えておいた方が、仕事を続けていく上で重要になると思います。
伝え方のポイントとして、「このような事があるので出来ない」という伝え方よりは、「このような事がありますが、こうすれば出来る」というような伝え方が出来るといいと思います。健常の方であっても、認識のズレは必ずあります。そこをいかに修正するのか、寄り添っていくのかが仕事のパフォーマンスを上げる上で大切なポイントになってきますので、自分はこうすれば出来る、解る、ということが相手に伝えられるという事はとても大事な事だと思います。
また、面接だけではなく、人とのコミュニケーションにおいて、自分の事を伝えられるというスキルは必要になってきますので、しっかりと把握しておきたいですね。