子育てするパパは何も人間のパパだけではありません。
今回は動物界で子育てを積極的にするイクメン動物たちを紹介したいと思います。
知っている人も多いコウテイペンギン
他のペンギンがオスとメス交互に卵を温めるのに対し、このコウテイペンギンはオスのみで温めます。孵化するまで温め続けるのですが、その期間はおよそ65日。その間、少しも動くことなく、絶食状態で温め続けるのです。卵が孵化する頃、卵を産み終え、海に食料を貯えに行っていたメスが戻ってきます。産まれたヒナに、食料を与えたメスと交代し、絶食状態だったオスが食料確保のため海に向かいます。しかし、産卵、孵化までの間、捕虜に見つからないようにと、海岸からおよそ100㎞離れたところにいるため、食料確保のためには100㎞という長い道のりを進まなければなりません。絶食状態が続いたオスは、ここで力尽きてしまうことも少なくありません。まさに命がけの子育てです。
有名な子育てするオス、タツノオトシゴ
タツノオトシゴのオスの腹部には育児嚢という袋があり、ここでメスが産んだ卵を稚魚になるまで育てるのです。産卵するのはメスですが、オスの育児嚢の中に数多くの卵を産むので、ちょうど妊娠したように腹部が膨れます。およそ2週間ほどの妊娠期間を経て稚魚が産まれます。
南米に生息する大型の陸鳥、レア
レアのオスは何羽ものメスと交尾する習性があるが孵化させ、世話をさせるのはオス自身が行うとい珍しい鳥です。草や落ち葉を集め、巣を作るところから行います。その巣にメスが10~60個ほどの卵を産み、オスが孵化させます。その間メスはまた別のオスと交尾することもあります。孵化させた後の世話も行い、ヒナを守るため、攻撃的になり、メスでさえも受け入れないほど用心深いようです。
サバンナに生息するアフリカウシガエル
アフリカウシガエルは、メスが3000~4000個の卵を水場の近くに産み、オスがその幼生を守ります。孵化まではおよそ2日。オタマジャクシの子供たちがエサとなる微生物を食べられるように移動することもあるそうですが、他の動物に危険を感じると威嚇し、噛みつくこともあるそうです。カエルに成長するまでのおよそ1か月、満足にエサを食べることもできず、子供たちを守り続ける勇敢なお父さんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
人間の子育てと大きく違うのは、人間の子育ての多くは、女の人が産み、ママが中心に子育てし、パパはお手伝いというのに対して、動物界では、メスが産んだら産んだまま、オスに丸投げということです。役割分担がはっきりしていて、本能で子育てしているのですね。自分の食べる間も惜しんで子育てするオスを、人間のパパにも見習ってほしいものです。