アドラー式子育てを試してみよう!

みなさんは「アドラー心理学」を知っていますか?
最近はアドラー心理学に関する書籍が多く出ているので、読まれたことがある人もいらっしゃるかと思います。私も数冊アドラー心理学の本を読んだことがあり、子育てにも参考になることがたくさんありましたので、今回はこのアドラー心理学とアドラー式子育てについて少しご紹介したいと思います。

アドラー心理学の「勇気づけ」とは?

「アドラー」とは、オーストリア生まれの心理学者アルフレッド・アドラーです。
アドラー心理学が大切にしているのが「勇気づけ」で、これが子育てにも役立ちます。
「勇気づけ」と聞くと、「ほめる」ことだと思う方が多いと思いますが、勇気づけとほめることは別物です。
まず、「ほめる」ことは、上の立場の者(親)が下の立場の者(子ども)に対して、何かができたときにそのことを「評価」する行為であり、これは「上下関係」と言えます。
それに対して「勇気づけ」は、子どもを一人の人間として尊敬、信頼して関わり、「共感」する「横の関係」です。優れている点を評価する「ほめる」に対し、「勇気づけ」は困難を乗り越える力を与えます。
「子どもはほめて育てよう」とよく言われますが、アドラー心理学の考え方では、子育てで大切なのは、ほめるよりも「勇気づけ」なのだそうです。

すぐにできる!アドラー式「勇気づけ」の子育て

それでは、アドラー式「勇気づけ」の方法をご紹介していきたいと思います。私もアドラー式子育ての本を読んで、実際に取り入れてきました。
さきほど、勇気づけが大切だとお伝えしましたが、「うちの子には勇気づけできることがない…」と思われる方はいらっしゃらないでしょうか?「ほめる」場合では、例えば、家のお手伝いをしてくれたとか、テストでいい点数がとれたとか、そのような特別な出来事がないとほめることがないと思うかもしれませんが、「勇気づけ」の場合は、当たり前のようにしていることに注目してみると、いくらでも勇気づけるポイントが見つかります。例えば、朝起きて着替えていることや、幼稚園・学校に行くこと、友達と仲良く遊んでいることなど、別にほめるようなことではないと思うことにも注目して、そのことに声をかけます。具体的には、朝には「自分で起きられたね。気持ちいいね」とか、登園・登校時には「今日も楽しい一日になるといいね」、「仲良しのお友達がいていいね」など、これらの言葉をかけることが勇気づけになります。
当たり前だと思うことや、今できていることに目を向けて、例えば、好き嫌いの多い子がご飯を半分残してしまったような場合にも、「半分食べられたね」とできている部分に注目して伝えることも勇気づけです。見かたを変えると、どんなことでも勇気づけられることはあるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

小学3年生と幼稚園年少の二人の男の子を育てているアラフォー主婦。ドタバタと目の前で繰り広げられる兄弟喧嘩にため息をつきながらも、子どもたちの元気な成長に感謝しながら過ごす毎日。