大変?楽になる?三人兄弟の子育て事情

結婚をすると「将来子どもは○人欲しいな〜」など家族計画を立てる方は多いかと思います。

「一緒にスポーツを楽しみたいから男の子が欲しい」
「一緒にお洒落を楽しみたいから女の子が欲しい」
「男の子も女の子もどちらも一人ずつ欲しい」
「子どもが好きだからとにかく大家族がいい」

家庭によって様々な夢が広がりますよね。

かく言う私も結婚した当初は「子どもは二人は欲しいな」なんて漠然と思っていました。
それが結婚して10年経った現在、なんと三人の子どもに恵まれました!

楽しいことも大変なことも三倍の三人きょうだい。
今回は三人目が生まれてからの変化を中心に、わが家の歳の差三人きょうだいの子育てを紹介します。

一番上と一番下は10歳差!わが家は歳の差三人きょうだい

まずはわが家のきょうだい構成です。

長男(10歳)
長女(8歳)
次女(0歳)

一番上と一番下は10歳差。

そう、わが家は三人きょうだいの中でも珍しい、歳の差三人きょうだいなのです。

これだけ歳が開くと一からの子育てになり、歳の近いきょうだいとは違った部分で大変さを感じることがあるのです。
歳が近い上の子たち二人の子育てとは違う大変な部分を、まずはお話ししますね。

久しぶりすぎてほとんど覚えていない

最後の出産から8年。
○ヶ月の頃にこんなことをして、○ヶ月になると離乳食が始まって、○ヶ月ではこのくらいのサイズの服を着て…といった乳児期の記憶ですが、実はほとんど覚えていませんでした。
おむつの換え方、粉ミルクの作り方、沐浴のやり方などはなんとなく体で覚えていましたが、知識としての記憶のほとんどはすっぽり抜け落ちていました。

自信があっただけに産後生まれたての末っ子を前にあたふたしました。

そのため初めての子育てのように育児書などを読みあさることになったのです。
10年ぶりの育児書、それはもう大変新鮮でした。
上の子たちの頃とは子育ての常識が変わっており、まるで浦島太郎になった気分です。

離乳食だと、以前は果汁から始めるよう言われていましたが、最近は果汁を飛ばしてご飯から始めていいそうですね。
そのため開始月例も以前よりゆっくりでいいとのこと。

中途半端に知識と記憶があるため、過去の経験にとらわれず柔軟に情報を吸収する必要がありました。

上の子たちのお下がりが使えない

最後の出産から8年開くと、子育ての記憶だけでなくベビー用品も残っていないのですよね。
正確には、残っていても経年劣化で使えるものがほとんどないのです。
服や靴などは劣化以外でも流行りの変化で使いづらいこともあります。
食器類は使用感が凄く、できれば新しいものを用意してあげたいと思うほどでした。

ただ年齢差関係なく、三人目になると物の痛みが激しくて新たに買い揃えるご家庭は多いようです。

そうなると三人きょうだいは不経済だと思われそうですが、三人目になると我が子からお下がりを回せない分周りの方たちからお下がりをいただく機会がとても増えました。
子どもの数だけ人との繋がりが広がり、知らず知らず助け合いの輪が出来上がっているのです。
少子化の現代、まだ使える綺麗なベビー用品の処分に困っている方も多いので、一度周りのお友だちに声をかけてみるのもいいかもしれませんね。

上の子たちから頻繁に病気をもらう


小学校に通うきょうだいが上に二人もいることで、とにかく頻繁に病気をもらいます。
わが家の末っ子は生後2ヶ月で風邪をひき病院デビュー。
その後も上の子たちが休みなく病気を持ち帰り、うつされた末っ子は頻繁に通院することになりました。

その頻度はきょうだいトップ。

末っ子は平均よりも体が大きく体力があるためけっして病弱なタイプではありませんが、それでも集団生活を送るきょうだいがいると常に病気と隣り合わせになってしまうのです。

特に冬の季節はノロウイルスやロタウイルスに加えてインフルエンザに感染する危険があります。
家族の誰かが感染すると家庭内で完全隔離することは困難なため特に気をつける必要があります。

ただ、このことで上の子たちが今まで適当にしていた手洗いうがいを徹底するようになり、図らずも良い生活習慣が自然と身につきました。
上の子たちなりに歳の離れた末っ子を守ろうとしているのでしょうね。
きょうだいが多いと危険は増えますが、同時に上の子たちが自己管理を覚えるきっかけになるいうメリットも感じました。

予防接種の種類が激増で大慌て

長男から長女の2年の間でも多少増えてはいましたが、主に任意接種のものでした。
しかし三人目の今回は定期接種のものが激増。
末っ子が誕生した平成28年度からはB型肝炎も定期接種に加わりました。
そのためスケジュールの組み方を失敗すると接種推奨期間内に間に合いません。

更に上の子たちから頻繁に病気をもらうため、なかなか予定通り接種ができず現在もギリギリの状態なのです。

わが家の場合昔と同じペースで大丈夫だと思い込んでいたため、予防接種を開始したのが生後3ヶ月とわりとゆっくりでした。
そのため後になって余裕がなくなった部分もあるので、これから予防接種を控えている方は対象月例になったら早めの接種をオススメします。

このように三人目の子育てをする中で多くの変化があり、その変化についていけず大変に感じる部分はありました。
反対に三人目の子育てをするようになって良くなった部分も、次のように多くありました。

以前はなかった子育てママ向けスマホアプリで大助かり

これは妊娠中から感じていましたが、ママ向けのスマホアプリってとても便利なのですよね。
初めて出産した時はスマホアプリどころかスマートフォン自体がまだあまり認知されておらず、私自身も今は懐かしい『ガラケー』を使用していました。
二人目出産の時にようやくスマートフォンが普及しだし、現在では携帯ユーザーのほとんどがスマートフォンを所持するようになりましたね。
そんなスマートフォンの普及と共に子育て系のアプリが誕生しました。

自力ではスケジュール管理が難しい予防接種アプリ
簡単に入力ができる授乳やおむつ換えの時間記録アプリ
症状から病名や対策を調べられる子どもの病気検索アプリ

このように手軽に記録したり調べることのできるアプリが年々充実し、歳の離れた三人目の子育てをするにあたり大変助けられています。

ママ向けだけでなく子ども向けのアプリもあり、出先でグズった際には可愛いキャラクターが動き回るデジタル絵本アプリに何度も助けられました。
『スマ放置』などと言われて使いにくい方も多いかと思いますが、年々変化する子育て環境に合わせて上手に活用することは悪いことではないと思います。

スマートフォンのない時代の子育てを経験しているだけに、この先便利なものはどんどん活用して楽しく子育てをしたいと三人目の子育てをして思うようになりました。

歳の離れた上の子たちは立派な戦力

歳の近い三人きょうだいと違って、歳の離れた上の子たちは子どもというより小さな大人で、夫の帰宅が遅いわが家では立派な戦力なのです。

ミルクをあげるのも、おむつを換えるのもお手のもの。
特に8年間末っ子を満喫していた真ん中の長女が、三人目の妊娠を機に別人のようにとてもしっかり者になりました。
学校の担任の先生にも驚かれたほどです。
ただ、自分がそれに甘えてしまい長女には常日頃とても我慢をさせてしまっているように感じます。

真ん中の、それも長女というのは母の良き理解者で右腕のような存在なのですよね。

上の子たちのおかげで、自分一人が負担を感じることなく家族で協力して子育てができるようになりました。
そして改めて家族のありがたみを感じることができました。

気持ちの余裕から楽しんで子育てができる

上の子たちの時は慣れない子育てを楽しむ余裕が全くありませんでした。
年齢が近いこともあり、楽しむどころか毎日が戦争のようでした。

『子育てはしんどいもの』

いつしかそんなイメージを持つようになっていました。
そんな我が家に生まれてきた三人目。
しんどいどころか、夜泣きもいたずらも全て可愛く思えるのです。
自分自身手の抜き方が上手くなったおかげで、焦ることやイライラすることが激減。
三人目の子育ては想像していたものと全く違いました。

上の子たちとの関係にも変化がありました。

三人きょうだいになってからは末っ子のお世話を通して親子間の関わりが増え、親子でありながら『お世話をする側』の話ができるようになりました。
親子間で自然と頼り頼られる関係が築けるようになり、今まで目に止まらなかった長所に気づくきっかけにもなりました。

時間や金銭面など、子どもの数だけどうしても負担は増えます。
しかし同時にたくさんのメリットがあるのだと、三人目の子育てをしている今感じています。

ABOUTこの記事をかいた人

京都在住。0歳から10歳までの歳の差三きょうだいを育てるフリーライター。長男は発達障害。一風変わった子育て経験を活かし、頑張るママたちのお役に立てるような記事を書いています。