いじめられる原因を考える前に、いじめの加害者がいじめを行う心理を考える必要があります。
いじめの加害者は、なぜいじめを行うのでしょうか?それは、加害者自身が満たされていないからです。親の不仲・虐待・成績不振などの自身のストレスを、自分より弱い人間にただぶつけて発散しているだけです。ただの八つ当たりです。
私の経験から、満たされている人がいじめを行うことは皆無と言っていいほどありませんでした。逆にそういう子はいじめられている子をかばい、自分がいじめられてしまっていました。
次に、被害者がいじめられる原因について考えてみたいと思います。
被害者がいじめられる原因やきっかけは?
いじめられる原因をあげるとすれば、
① 自分より優れていることへの嫉妬
② 自分より目立つことへのねたみ
この①と②は、自分がいつも一番できた子が、新たに小学校や中学・高校に上がった時に、自分よりも優れていて人気がある子に対する嫉妬心から、取り巻きを巻き込んでいじめを行い始めます。
③ いい子ぶっていて、八方美人
大体いい子ぶっている子はへらへらしていて嫌と言えない子が多いので、加害者のやられるまま言われるままになります。このタイプは加害者からの命令で、いじめをやらされる側になることが多いです。
④ 自己中
自己中の人はいじめられますが自己が強いため、いじめられても加害者には屈しません。いじめが怖ければ、自己中を貫き通すことなんてできません。
⑤ 優しい、弱い
加害者は、自分に歯向かってこないという確信が持てる子でないといじめません。いじめても文句を言わず、先生にも親にも言えない子をきちんとターゲットに選びます。
⑥ 不潔・暗い
この場合は、先生がきちんと対応してくれない場合が多いです。それは皆、「いじめられる側にも問題がある」と思ってしまうのが⑥の場合だからです。
それでは、いじめられる側に問題があれば、いじめても良いのでしようか?
いじめられる側に問題があればいじめてもかまわない?
私の考えから言えば、それはNOです。
たとえ不潔であろうが、暗かろうが、臭かろうが、あなたにいじめを行う権限・権利などないのです。
そして、今はほとんどの人がスマホを持っています。それには、ボイス機能もカメラもついています。更に、今までいじめられて泣き寝入りしてきた人も裁判を起こしたり、親とともにいじめ加害者やそれを黙認した学校を相手取り、闘うように変わってきています。つまり、いじめをした加害者の行為をきちんと責任追及するようになってきたわけです。
自分のフラストレーションや嫉妬をぶつけるために容易にいじめを行うことは、もはや利口ではないと考えます。被害者の意識が変わってきているので、加害者の意識も変わる必要があります。
まとめ
ここでひとつ、いじめを克服した母と息子の話をご紹介させていただきます。ある日、東大総長の息子がいじめられているのを知った母は、息子にボクシングの家庭教師をつけ、ボクシングを習わせました。そして、自分をいじめた加害者と思う存分戦ってくるよう息子に言います。責任は母が取るから…と。息子はいじめの加害者を叩きのめし、それ以来いじめられなくなりました。
詳しく知りたい方は、是非こちらの著書を読んでみて下さい。
https://books.rakuten.co.jp/rk/1d7dc84bad083e25979ac8ebb3f1780f/