海外で子育てをする際に考える日本語教育

そして実父は現在リタイア生活で親族や友人達と悠々自適の生活をし、スカイプやライン等のオンライン通話機能で母と私や私の子供とよく話をし、皆自分の時間を持ちながらも以前よりさらに繋がりが強くなってきました。
自分自身で出来ないことを頼れる人に頼ったことでより良い環境が整ってきたのです。

この対策を取ってから一番驚いたことは、今まで日本語の勉強になかなか着手できなかった夫も日本語の勉強を私の母を相手に始めたことです。日本語も理解始めるようになった子供を見、父親である自分自身が全く分からない言語を子供が話すような状態にはなりたくないと思ったのでしょう。
まだまだ子供がどの様に日本語能力を付けていくかは未知数ですが、日本語環境を整えたことで家族の絆が深まり、お互いに助け合いながら皆で子供を育てる状況を作り出せたのは苦労から生まれた功績なのではないかと思います。

日本語以外の言語について


私達夫婦は妊娠が分かってから沢山の母国語が異なる夫婦で子供を持っている友人達と相談をしてきました。海外に住まいを持ち各国転勤する環境ですと、同じような環境の家族に良くお会いします。その際に3ヶ国語学習のコツを聞きますが、大半の家族が母親は母親の母国語で子供に話しかけ、父親は父親の母国語で子供に話しかけることは徹底していたとのことでした。
三つ目の言語は否が応でも学校へ進学すると勉強せざるを得ないので、気にすることはないだろうとのアドバイスもされました。

大半の友人家族と同様、私達家族も同様に母国語はそれぞれ徹底して私自身は日本語で話しかけ、夫は夫の母国語で話しかけるという対策を取ることにし、英語や中国語等に関しては、暫く私達が教えるという環境は作らないでおく、ということに決めました。学校で第二ヶ国語学習が始まってからでも遅くはないと夫婦間で決断しました。
結局のところ、習得させてあげたい第三ヶ国語をネイティブに話す人が近くにいなかった、というのが決定打です。また次の転勤の行き先で対策を変えていかなければならないであろうことは想定していますが、まずは私達夫婦の母国語を中心として教育環境を整え続けることが出来ればと思っています。

私自身が日本語も含め言語習得に苦労をしたので、子供には沢山の言語を話すことが出来る様になれる可能性は準備しておいてあげることが出来ればと思っています。しかしながら親として、全ての言語が中途半端になってしまうような状況に陥らせてしまうことだけは避けなければならないことから着実に私達夫婦の母国語から習得を着実に進める予定です。

ABOUTこの記事をかいた人

海外で妊娠、出産の経験を持つ30代兼業主婦ライターです。様々な国で働き、様々な子育て方法、子持ちママを取り巻く環境を見てきました。自分自身の経験を含め、日本国外で存在する子育て状況や兼業主婦の状況を独自の目線でお届けしたいと思います。