PTAは必要?廃止すべき?!

子どものために活動するはずのPTAなのに、なぜ多くの保護者から嫌われているのでしょうか?やはり、自動的に加入させられ、その上それぞれの家庭の事情もお構いなくジャンケンやくじで半ば強制的に役員に選ばれてしまうような「無理やり感」が受け入れられないと思っている人は多いと思います。
役員に選ばれてしまった場合、その年一年間は役員会やさまざまな行事に駆り出され、これがかなりの負担となることも事実です。
私も今までに1度PTA役員を経験したことがありますが、当時は下の子が乳児だったので平日の役員会には毎回子どもを連れて行っていました。行事の準備なども抱っこ紐で子どもを抱っこしたまま作業に参加していました。子どもの体調が少し悪かった時も、欠席すると他の役員さんから責められそうで気が引けて、無理をさせて連れて行ってしまったこともありました。
「小さい子がいるので…」などは役員免除の理由としては通用しません。もっと大変な事情を抱えた家庭もあったことと思いますが、平等に(?)やらされてしまうのがPTA役員です。あの年は本当に、とても大変な1年間でした…。PTAが任意加入とは思えないほどの義務感を感じました。
PTAは、できる人ができるときにやればいいのではないの?!と思いましたが、言える雰囲気ではありませんでしたし、これが昔からの流れなので変わることも考えられませんでした。

PTAを廃止すれば解決?

それでは、PTAはいっそのこと廃止してしまうべきなのでしょうか。
廃止するかどうかについては、すぐには答えがでないのではないかと思います。PTAがあることによるメリットもあるからです。
役員になれば責任もありますが、会議や行事などで学校に顔を出すことが増えると、子どもたちの普段の学校での様子を見ることができます。気になることがあればすぐに先生に相談することもできます。また、親がPTAの仕事で学校行事に関わっている姿を子どもが見て、一緒に学校を盛り上げているという実感がわき、子どもの学校生活もより充実したものになるのではないでしょうか。
また、私はPTA活動を通して人脈が広がり、子育てなどの相談ができる人も増えて助かりました。いやいや引き受けて一年間辛抱しながら努めましたが、得られるものは確かにありました。
やはり、保護者と学校とが連携して子どもの学校生活や行事に関わることは、親にとっても子どもにとっても必要だと思うので、一概に「なくしてしまえばいい」とは個人的には思いません。廃止するとしても、それに代わるものが必要ではないでしょうか。実際にPTAが廃止された学校でも、別の形で保護者が学校教育に関わっているようです。

新しいPTAのありかたを考える

とは言え、今のようなPTAのやり方では、ますますPTAは嫌がられるばかりだと思います。
例えば、PTAへの加入方法もボランティア制にしたり、行事のごとに協力できる保護者を募集するという形をとったりするように変えていくと、もっと参加しやすいPTAになるかと思います。事情を無視して無理やりやらされるから困るのであって、活動自体は本来子どものためにしていることなので、子どものために自分にできることはやりたいと思う保護者は多いと思います。
また、活動内容についても、あまり意味なく招集される会議は簡単にメールで済ませたり、必要のない行事はなくしたり、昔からのやり方をただ義務的にこなすのではなく、時代に合わせて変化させることも必要かなと感じます。
改革には時間がかかるかもしれませんが…こんな風に変わるなら、私はPTAに参加したいなと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

小学3年生と幼稚園年少の二人の男の子を育てているアラフォー主婦。ドタバタと目の前で繰り広げられる兄弟喧嘩にため息をつきながらも、子どもたちの元気な成長に感謝しながら過ごす毎日。