大人になると、社会や家庭とのトラブルにも何かしらの策を練って、自ら解決することもできますよね。これは大人になる過程において、様々な経験から得た知識が身に付いているからなんです。経験が多い程、いくつものパターンを知識から引き出して、これがダメなら次はこれ、という具合に行動することができるからなのです。
しかし、中学生にはまだその知識が乏しく、まさに今、知識を蓄えている最中なんですね。それは小学校時代の周りから守られた状態とは違って、自分を守るのは自分しかないとうすうす気付く頃なんです。一日の多くを学校で過ごすわけですが、学校は既に小さな社会で、その中でまだ少ない知識で対応していかなければならないんですから本当に大変です。悪いと解っていても報復を恐れていじめっこに加担する・・・なんていうのも、自分を守るための薄い知識ゆえなんですね。
抜けられないブラックホールはない
一度ブラックホールに入り込んでしまえば、親子ともどもお互いが見えなくなってしまいます。しかし、考えてみればいつまでもブラックホールの中に居続ける子どもはいません。それは周りを見ても、自分自身を振り返っても分りますよね。
そこで、親としてここは一旦子どもへの介入から下りて、しばらく少し距離を置いた状態で観察をしてみてはどうでしょう。放棄するのではなく、もちろんここ一番の場面では、先輩としての意見はバッシッ!と言うべきでしょう。しかし、それまでは我慢です。
自ら学んで知識を増やしていくうちに、彼らはいつの間にかブラックホールを抜け出しているはずです。そこでそれまでのことを聞いてみると、「何となく。」「よく解らない。」と答えるでしょうね。
辛いのは自分だけではない
自分の子ども達に思春期があるように、それは自分自身にもあったはずです。ただ、頭で解ってはいても、やっぱりこの時期は辛いもの。共通の話題を話せるママ友や先輩ママ達と、お互い吐き出すなどのコミュニティの場所を作ることを、ぜひお勧めします。
そしてもうひとつ・・・自分のブラックホール時代を知っている誰かに、その時のことを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。あの、もがいていた自分にもう一度会ってみるのも良いかも知れませんよ。ただし、ちょっぴり勇気が必要かもしれませんけどね。
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