子供が発達障害と診断された日

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自閉症の友達には、「怒ってもわからないから、優しく教えてあげてね。」と先生から言われていました。
その時の記憶が次々とよみがえってくる中、長男にも同じ空気を感じたのです。

結局、長男の手をつなぎ、別の道から土手を降りたのですが、公園で遊んだあと、そのまま子育て支援センターに行き、子育て相談を申し込みました。

初めての発達検査

子育て相談は割とすぐに予約が取れました。
心理士さんが長男の遊ぶ様子や私からの話を聞き、確かに気になる所があるかもしれないと、そのまま療育センターでの発達検査を薦めてくれました。

発達検査は4歳を過ぎてから、と言われ、早生まれの長男の誕生日が過ぎてすぐ、発達検査をしてもらいました。

担当してくださった方は医師ではなく心理士さんなので、診断することは出来ないけれど、長男の様子と発達検査の結果から、発達障害のグレーゾーンに入っている事を説明してくれました。

そして、今までの大変だった長男の子育てについて理解を示してくださり、私のしつけのせいではないと、生まれつきの脳のしくみの違いで、治るものもない事を説明してくれました。

今でもこの日の事ははっきりと覚えています。

私のせいではなかった。

主人にも、主人の両親にも、事あるごとに責められていたので、私のせいではなかった事に心底、ほっとしました。

そして、発達障害の事を細かく教えてもらい、対応や母親として出来る事も教えてもらいました。
と同時に、私が子供の頃に、自閉症の友達と過ごした経験が、なんとなくわかるという根拠のない自信をくれました。

怒らないということ

グレーゾーンとはいえ、発達障害の可能性は十分にあるわけで、発達障害の事をネットで調べれば調べる程、長男に当てはまっていました。

同時に、今までたくさんたくさん怒ってしまった事、それは間違っていた事だと分かりました。
怒られるという事は、怒られた事しか記憶に残らず、何で怒られたのかがわからないので自分はダメなんだと思い込ませてしまうだけのようなのです。

それからの私は、長男が何を分かって何を分かっていないのか、何に興味をもって止めないのか、何がイヤで食べないのか、等、細かく言葉は悪いですが観察をするようになりました。

観察をしていくと、別に長男は何も悪い事はしていないのです。
私の都合のいいように動いてくれないだけで、長男は自分の興味のある事に熱中しているだけなのです。
そんな時間が他の子よりも断然長いだけなのです。

それを知った時、先が明るく見えました。
「発達障害」と聞くと、お先真っ暗で将来が不安でどうしていいのかわからなくなってしまう気がしていましたが、実は全然違っていました。

確かに、他の子とは違いますし、長男本人が困る事もあるでしょう。
でも、子供を良く見て理解しようとすれば、わからない事はないような気がします。
どうすればいいのか、私に何が出来るのか、必ず先は見えてきます。

その後、就学前検診の前に医師の診断が必要だったので、正式に診断を取り、長男は高機能自閉症、ADHDと診断されました。

小3の時にさらに学習障害が追加され、トリプルの発達障害児で、相変わらず大変な事も多々ありますが、今ではとても明るく夢を持って生きています。

そんな長男を見ていると、
あの時、長男が3歳の時、
迷わずに子育て相談に行った事が私と長男を救ってくれたと今でも思っています。

ABOUTこの記事をかいた人

2人の男の子を育てている主婦です。(現在小4と小1) 長男が発達障害のため、ちょっと変わった子育てをしています。 今年から次男が小学校に入ったので、少しずつ自分の時間が持てるようになりました。 そんな私のちょっと変わった子育てのお話を紹介致します。