状況を教える方がいいのか、教えない方がいいのか、担任の先生と2人で悩みました。
いずれ、わかってくる時期はくるはず。しかし、入学したばかりの長男に、実はからかわれていて、エスカレートしてくるといじめになるかもしれない、等という話は出来ませんでした。
結局、その時は教えず、担任の先生がクラスの中で、少しずついじめの話や友達との関わり方の話を取り入れていく中で、今回の事を例として長男の名前は出さずに話してみるという事で相談は終わりました。
一緒に帰りたい
その後も同じ事はしばらく続きました。毎日毎日、走って逃げられるうちに、帰ってきてから泣き出すようになってしまいました。「逃げられて嫌だ」という事がわかってきたのかもしれませんが、「一緒に帰りたい」という気持ちの方が強かったようです。
それに、先生がみんなで帰りなさい、と指導していたので、みんなで帰らなければ、と頑なに守ろうとしていたのでしょう。
私は何度も、友達が走って先に行ってしまうのであれば、長男は自分のペースでゆっくり帰ってきたらいいじゃない、と薦めるのですが、最終的には、圧倒的に体力では負けない長男が何度逃げられても追いついてしまうので、周りの友達が諦めたようでした。
結局、長男も仲間に入り、みんなで帰ってこられるようになるまで、1か月近くかかりました。
私が解決しないという事
今回のような事は日常の出来事です。
わからないからこそ、いい事も悪い事も困る事もあります。
私が気を付けているのは、何でも私が解決してしまわない事です。自分がどうしていくのかを自分で決めていく。これは私の子育てで重要な所です。
先回りして解決しない、一緒に考える、違う考え方や見方を教えたり調べたりするようにしています。答えも方法も1つではないと思うのです。
嫌な思いをした事をただ受け止め、どうしてだろうと思ったら一緒に考え、うれしい時は私もうれしいと喜ぶ。
素直で純粋過ぎるから、傷ついていく姿を見るのはとてもつらいのですが、社会は純粋だけでは生きてはいけないですからね。
一歩家の外へ出たら、長男にはわからない事だらけの不安の世界です。
家の中だけは落ち着ける、安心できる場所にしておきたい、そして私は最大の理解者でありたいと思うのです。
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