発達障害を描く漫画家から学ぶ「自分のために生きる生き方」

私は長男の発達障害が分かってから、障害について詳しく知るために、たくさんの本を読んできました。その中には、漫画で描かれたものもありました。文章だけで表現されているものより、絵が入っている方が分かりやすく、さらに漫画で表現されているものは、とても理解がしやすいと思います。ブログなどでも漫画で表現されている方はとても多いですよね。

自分の事を表現している漫画

やはり、当事者の方がご自身の体験を表現されている作品は、とても説得力があります。漫画なので、少し面白おかしく表現している箇所もありますが、当時は辛い記憶として残っていたのでしょう。子供時代などは、ただでさえ言葉数が少ない中でコミュニケーションをとっていくのに対し、発達障害の特性をなかなか理解してもらえない周りの人達に対しての素朴な疑問や不安、いらだちや怒りなどがストレートに伝わってきますし、逆に特性ならではの解釈の違いを私達は知る事が出来ます。少し違った神経回路で、少し違った解釈をする事で生まれてしまっていた不和に、当事者の方は大人になるまではわからなかった事が多いようですし、周りも理解できなかった。そのちょっとした不和が、長男の日常と重なったりする事が多く、とても共感出来ますし、親としての接し方を知る上でとても参考にしていました。

配偶者の事を表現している漫画

妻や夫が発達障害であるがための様々な日常を表現されている漫画もありますね。
私はこのタイプの漫画で、「カサンドラ症候群」という言葉を初めて知りました。夫婦間だけではなく、家族や会社など、関わる方に起きる可能性があるカサンドラ症候群は、将来長男にもあり得る話だと思い、知る事で始めは不安になってしまいましたが、1つの情報として、今、長男に教えてあげられる事が分かったので、とても参考になっています。
社会に出れば、人との関わりは必要になりますし、結婚をすれば気持ちがわからないでは済まされない事がたくさん出てきます。まして子供が出来た場合、自分の好きな事だけでは時間を過ごす事が出来なくなるので、実際に夫婦間で何に困っているのかが、どういう事が起きるのかが分かりやすく表現されているのでとても参考になると思います。

子供の事を表現している漫画

今でも発達障害のお子さんをお持ちの方が漫画で表現されているブログを読んでいます。
大人になった当事者が表現している子供時代、大人同士のコミュニケーションでの困りごとを表現している、大人時代を踏まえた上での今、子供時代を過ごしている長男と同じ世代を過ごしている発達障害の子供達の様子と、対応している親の様子がリアルタイムでわかるので日々参考にしています。
特にブログの場合は、コメントする事が出来るので、実際にコミュニケーションを取る事が出来、参考になると同時に、同士のような感覚を持つ事が出来るのでとても心強いです。
子育てをしながら漫画を描き続ける事はとても大変だと思うのですが、たくさんの読者が楽しみにしているのも事実です。

自分のために生きるという事

発達障害を描いた漫画には、所々に「自分のために生きる」というメッセージがあると私は思いました。当事者の方も、関わる方も、自分のために生きる事で、関わる人の役に立つ事があるのではないかと思いました。
特性上、どうしても怒られやすく、原因もわからず、といった発達障害の方は、周りの人に一生懸命気を遣い、自分なりのマニュアルのようなものを考え、なんとか迷惑をかけないように、そして関わる方も相手を理解し、受け入れ、出来る限りの配慮をするために、どうしても自分の事が後回しになってしまいがちです。私もそうですが、自分のために使う時間を意識して30分取るだけでも気分は少し違いますし、不和やズレが積もっていくことを防ぐ事もできると思っています。人との関わりは避けては通れませんが、「自分のために生きる」という事は、とても大切な事なのではないかと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

2人の男の子を育てている主婦です。(現在小4と小1) 長男が発達障害のため、ちょっと変わった子育てをしています。 今年から次男が小学校に入ったので、少しずつ自分の時間が持てるようになりました。 そんな私のちょっと変わった子育てのお話を紹介致します。