我が子がギャングに変身
子どももママも小学校にやっと慣れてきた頃、子どもたちがやけに強気の行動をとる時期があります。初めは、学校に慣れて、一緒に遊べるお友達も増えたから、弾けているのかな、と思うのですが、だんだん目に余るようなことをするようになってきます。
この時期は、よく知られている二つの反抗期、魔の2歳児と思春期の間にある、中間反抗期と言われる時期です。中間反抗期は、ギャングエイジとも言われ、個人差はありますが、だいたい小学2年生あたりから4年生あたりまでに現れるといいます。早い子は、5〜6歳頃から、とも。
この時期の子どもたちは、外の世界に興味津々なようです。それまでのようにママと一緒に行動することよりも、お友達との時間を優先する傾向があるそう。何か面白いことがないかと、お友達と一緒に冒険している、といったところでしょうか。
さぞ気分よく過ごしているのかと思えますが、この中間反抗期は、親から自立しつつもまだまだ甘えていたいという、複雑な時期でもあるのです。
口答えは成長の証
最近、口答えが多くなった。あんなに可愛かった(良い子だった)のに、と、ママが嘆くのもこの時期かと思います。でも、口答え、つまり反論できるということは、それだけ賢くなったということです。ママの教えてくれる世界の他に、もっと異なる世界があるのだと、気がつくのでしょう。子どもたちは頭の中に、良いか悪いかの判断もまだつかない、新しい価値観を感じ、ワクワクしているのでしょう。(だから使いたいのかもしれませんね)
口答えがあったら、まずはそうかと同意してあげてください。子どもたちなりの判断を真っ向から否定はしないであげてください。どうにもできないことであるならば、同意した後に話し合うことが大事です。まだまだ可愛らしい時期です。そういう風に考えたり思うようになったのかと成長を喜んであげてください。難しい場合は、難しいことをきちんと伝えてあげてください。
親離れ、子離れの練習
この時期は、鳥で例えると、幼鳥が巣立ちの練習をしている時期なのだろうな、と思う時があります。それまで一方的にエサをもらい、巣や糞の処理をしてもらっていたのに、もう少しで羽ばたけそうな時期。
親鳥としては、まだまだ危なっかしいですし、羽ばたき方くらい教えてあげたい頃でしょう。でも幼鳥は、きっと自分の目で見て、自分で羽を動かしてみたいのでしょう。失敗したり、誰が一番に巣立てるか競ったり、あの先には何があるのかワクワクしたり、そんな時期なんだろうな、と思います。
早い子では小学校高学年くらいから思春期を迎えます。思春期は親から自立、独立していく時期です。親は、子どもが大人になっても一緒にいる訳にはいきません。親はだんだんフェードアウトしていかなくてはならないのです。この中間反抗期は、親から自立する前のプレ自立期なのでしょう。いつか気持ちよく巣立てるように、ママは子どもの成長を暖かく見守ってあげてください。