確固たるポリシーを持ちましょう
日々、ぼんやりしたこだわりはあったりするものの、確固たるポリシーを提示することは難しいことなのではないかと思います。しかし、「子は親の鏡」という言葉がある通り、子供と一番接することが多いので、良い面も悪い面も子供はしっかりと親の事をみて成長していっています。子供は理不尽なことに敏感です。世の中のことを多く知らない代わりに善悪がはっきりしてたり、白黒判断しやすい世界にいます。難しいことはわからなくても、子供は子供なりの判断をし、選んでいるものだと思います。一番身近にいる「親」という存在は、一番の指針になることは間違いありません。
しかし、その指針になるべきの「親」がフラフラしていたり、その時々で考えや教えがコロコロ変わってしまうと、子供は混乱し、大人を信じなくなるのではないでしょうか?子育ての中で。子供に教えてあげなければならないこと、教えてあげたいことはたくさんあると思いますが、一貫したポリシーがあると何かトラブルが起こった時にも、ぶれることなく対応することができるので子育てのポリシーを持つことはとても重要なことだと思います。
子供には愛情がわかる人間になってほしい
どんな子供に育ってほしいのかというは、そんなに種類はないと思います。明るく、元気で、思いやりのある人間になってほしいとほとんどの親は願うと思います。「明るく」というのは、性格が卑屈ではなく、素直で広い視野をもって正しいことは正しいと言えるようなしっかりとした「明るさ」を望むのではないでしょうか?また、「元気で」というのは、健康的に元気にのびのび成長してほしいというのも、もちろんあるのですが、心も元気で何かトラブルに遭遇しても、くじけずめげずに粘り強い「元気さ」を望むものだと思います。最後の「思いやりのある」というのは、他人の気持ちを汲むことができて、誰かに愛され愛することを知っているやさしい心の豊かな人間になってほしいという意味が入っていると思います。大雑把に言うと、そんなことを願うことが多いと思いますが、中には世界一のピアニストにしたいとか、偉大な科学者にしたいとか、医者や弁護士にしたいなど、もちろん子供にさせたい未来もあると思いますが、どんな道に進んでいくとしても、子供の幸せを望まない親はいないと思います。個人的な意見になりますが、子供には愛情がわかる人間になってほしいとその点について重点を置いて子育てをしてきました。
子供に愛情を教えてあげたい場合は
子供が幼い頃は特に、自分の話をされると喜びます。子供に毎晩生まれてきてくれた時の話をすることは、子供に愛情を伝えてあげられる非常にわかりやすい話題のひとつです。繰り返し同じ話でも子供は安心して何度もききたがります。あなたが生まれてきてくれた日の天気はこんな天気で、はじめてあなたの顔を見た時にどうかわいいと感じたか、どんなにうれしいと思ったか、ママの次に会いに来てくれた家族は誰なのか、その家族はどんな反応をしたのか、そんな話で十分なのです。通常分娩であっても出産というのは、大変な苦労が伴いますし、帝王切開が必要だったり、想像しなかったトラブルが発生して、とても大変なことがあって生まれてきたとしても、それを教えてあげて、それでもあなたが生まれてきてくれたことは、こんなにも素晴らしく、誇らしいことなのかということを話してあげると、子供は大人しくひどく満足気な顔をして話をよく聞くような気がします。眠る前に絵本を読んであげるように、たまにはお子さんの生まれた時の話をしてあげることは愛情を伝えるいい方法です。
子供は親に愛されていると感じるとのびのびとした子に育つと言われています。そういうベースは早いうちに作ってあげることが大切だと思います。
子供を肯定してあげる言葉を選ぶ
子供をきつく叱ってしまうことも時にはあると思います。しかし、愛情をもって子供を叱るのであれば、子供は素直に受け止め気を付けようと努力してくれるものです。自分も覚えがありますが、一度言われて二度と過ちを犯さないかというとそんなことは絶対にありませんでした。特に、やっちゃいけないことよりも、やらなきゃいけないこと、やるべきことが出来なくて怒られることが多々ありました。恐らく子供を叱る場合にも、やっちゃいけないことを叱るよりも、やらなければならないことが出来ていない時、イライラしてきつく当たってしまうことが多いのではないでしょうか。
そんな時につい出てしまうのが、子供を完全に否定するような言葉たちです。例えば、出来ていなかったことが「宿題をする」というこれだけだった場合に、ついでのように片付けが出来ていないことや、テストで間違いがあったことや、他のことまで引っ張り出してきて、宿題だけじゃなくてもあれもこれもどれも出来てないじゃないと、宿題くらいしなさいよと責め立てたり、宿題が出来ない理由をゆっくり答える時間も与えないように問い詰めるような叱り方では、子供は対応できずに心を閉ざし、愛されているとは感じなくなると思います。宿題ができなかったことだって、大人にもあると思います。ママも宿題をしたくないと思ってつい怠けてしまったことがあるよ、などと、まず子供と同じだったことを伝えてあげましょう。だけど、その結果、良くないことが実は起こって、やっぱり宿題をした方がよかったなどの話を辛抱強くしてあげましょう。
とにかく食事をしっかりと食べさせる
子供にも小さいながらに、世界があります。子供は子供なりの世界で戦い生活をしています。友達と喧嘩をすることもあるでしょうし、先生と馬が合わないということもあるでしょう。単純に、学校にいってお友達と遊んで勉強をして運動をして毎日同じような生活を送っていると思ったら大間違いです。子供たちは毎日戦っています。
人間にとって食事は生きていく上で大切なものです。食事を取らないとどうなるかというと、死にます。そんなことは誰もが知っていることですが、成長期でもある子供達にとっても食事は欠かせない大切なものですが、子供の心にも非常に重要な要素を含んでいると考えます。飽食の時代と言われていますが、栄養素の偏った食事しか与えられない子供は、精神的に不安定になったり、イライラしたりするようになります。また、朝食を取らない子供はストレスが溜まりやすいとも言われています。
美味しい料理でなくても構いません。細かな栄養計算も必要ありません。webで検索すれば今の時代、簡単にできる料理のレシピも沢山手に入ります。そういった便利なものをどんどん取り入れて、野菜もちゃんと取れるような食事を作ってあげることは、それだけ十分な愛情表現と言えます。さらに食事を一緒に摂って、今日あったことをどんどん聞いてあげましょう。物理的な栄養だけでなく、心や精神にも栄養がしっかり届いていきます。
子供もひとりの他人として扱う
子供は手のかかるもので、頼りなく、何をしでかすのかわからない不安もあると思いますが、一人の別の人間であることをしっかりと親は認識することが大切です。子供は親のものではありません。ちゃんと自分で考えて選んでいることを尊重してあげる必要があります。子供の考えと意見を頭ごなしに否定してもいけません。それでも子供は大人よりもずっと想像以上に小さい世界で生きているのも、事実です。子供の世界や視線が狭くなっていると思ったら、世界はもっと広いことを教えてあげることも大切です。
愛されていることをきちんとわからせることが出来れば、その先にどんなことがあっても、大きく道を外すことなく成長していってくれると思います。