七五三で参拝する意味
子どもの健やかな成長を感謝し、祝う七五三。
写真館で記念撮影をするだけでなく、神社へお参りに行くご家庭も多いでしょう。
お参りに行くのは、基本的にはお宮参りをした神社、または近くの氏神様です。
お賽銭をあげるだけのお参りでもいいのですが、「御初穂料」を納めて神官におはらいをしていただけば、より丁寧です。
いずれにせよ、子どもの成長を心から感謝し幸せを祈ることに、七五三で神社に参拝する意味があります。
お参りの際は、不相応に高価なものや奇抜な服装は自重して控え、年齢にふさわしく、子どもらしいフォーマルな装いを心がけてください。
最近は写真館で衣装を貸してくれるプランもありますが、衣装での冒険は記念写真のみになさってください。
親や親族も、同様です。
神社参拝のマナー
神社は神様が住まう聖域です。
マナーを守って参拝すべきですが、小さな子どもが一緒だとなかなか難しいでしょう。
ただ、親が背筋を伸ばしていつもと違う雰囲気で臨んでいれば、子どももそれを感じ取って一緒に頑張ってくれるかもしれません。
姿勢と襟を正して、以下のマナーを守って参拝してください。
- 鳥居をくぐる前に衣服を整え、お辞儀をしてから境内に入る。
- 参道の中央は神様が通る道なので、右側か左側に寄って歩く。
- 参道の脇に「手水舎(ちょうずや)」があるので、心身を清める。
手順は以下の通りです。
・右手で柄杓を取って水を汲み、左手にかける。
・柄杓を左手に持ち替えて右手にかける。
・もう一度柄杓を右手で持ち、左の掌で水を受けて口をすすぐ。
この時、くれぐれも柄杓に口をつけないように。
・再度、左手に水をかける。
・両手で柄杓を立て、柄に水を流す。
・柄杓を元の位置に伏せて戻す。
最初に汲んだ水で、すべての動作を済ませるのが基本です。 - 神殿の前に着いたら、お辞儀をする。この時も真ん中は酒で左右のどちらかに寄る。
- 鈴を鳴らして神様に自分が来たことをお知らせし、賽銭箱に賽銭を入れる。
- 二礼二拍手一礼で参拝する。
手順は以下の通りです。
・神前に向かって二回、深くお辞儀をする。
・胸の高さで手を合わせて二回、拍手をする。
・二拍手の後、両手を合わせたままでお祈りをする。
・お祈りをした後、最後に一礼をする。
おはらいをしていただく場合
神官におはらいをしていただく場合は、謝礼を用意します。
三千円から一万円が相場のようですので、家族で相談してご用意ください。
神社の受付でお納めしますが、必ず紅白蝶結びの水引が付いたのし袋に入れてください。
水引の中央上に「御初穂料」、中央下にはお子さんの名前をお書きください。
毛筆であることが望ましいです(筆ペン可)。
決して、堅苦しいものではない
普段あまり聞きなれない言葉ばかりでしたが、神様の前で心身の姿勢を正す一連の動作は、決して堅苦しいものではありません。
昔の人々の、神様への畏敬の念を感じ、清らかな心で子どもの成長を感謝し、幸せを祈ってください。