七五三のお祝い・大安でなくてはダメ?

六曜は誰でも気になる

子どもの成長を感謝し、祝う七五三。
そのお祝いの仕方は、この現代ではライフスタイルと同じく多様化しています。
写真館で記念写真を撮るだけ、という人もいれば、神社に参拝し、御初穂料を納めて
神官におはらいをしてもらう、という人もいます。
ただ、大安や仏滅などの六曜を気にしてお祝いの日にちを考える方は、今でも多いで
す。
結婚式や葬儀で六曜を意識するのはわかりますが、七五三の場合も同様に考えてし
まってよいのでしょうか?

七五三とは

七五三は、元々は宮家、公家、そして武家の伝統的な慣習、儀式に由来します。
吉日を選んでその家でお祝いをするだけであったのが、江戸時代の終わり頃から11月15日に決めて祝うようになりました。
11月15日になったのは、この日が陰陽道の「鬼宿日(きしゅくじつ)」という、鬼が家にいる日、つまり一年で一番の吉日にあたるとされていたことと、霜月祭という、家業に関係の深い氏神様を、秋の収穫が終わった後に山に送り出す祭りの日であったから、と言われています。
いわゆる「鬼がいぬ間」と、秋の収穫を祝った後の土着的な祭りの日が重なったこの日は、子どもの成長を祝う日としては最良ですね。

六曜とは

六曜は中国で生まれたとされる、吉凶を定める基準となる六種類の日(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)のことで、いつから暦として使われていたかは不明です。
日によって、吉凶となる時間帯も違います。
七五三が11月15日となった由来を考えると、この日にち自体が最高の吉日なので、六曜は気にする必要はありません。
ただし六曜はこの現代でも一番親しまれている暦であると言えますので、身内で気にする方がいらっしゃるようなら、お祝いの日を決める際に無理のない範囲で配慮する必要があるでしょう。
11月も中旬を過ぎると寒くなってきますから、その場合は早め早めの日にちでお祝いすることを考えた方が、子どもへの負担も少なくなります。

子どもを思う親の気持ちは変わらない

お祝いの仕方は違っても、昔も今も子どもを思う親の気持ちは変わりません。
病気や飢饉で子どもを亡くすことが現代よりはるかに多かった昔の親にとっては、一年で一番の吉日、最上の日に子どもの成長を祝うことはごく自然な成り行きだったのかもしれません。
今は写真館やレストランが七五三プランを出したりして華やかですが、形はどうであれ、子どもの健やかな成長と幸せを願う親の気持ちに変わりはありません。
元気にここまで育ってくれたお子さん、親族の方たちと共に存分にお祝いをし、幸せな楽しい思い出を作ってください。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。