予定していた七五三、思いもしないことに喪中になってしまった場合、どうすればよいのでしょう。
そんな七五三前のどうしようもない事情をどう受け止めて、七五三もするのか、しないのか、亡くなった人の想いも大事にしながら考えてみましょう。
喪中の期間と七五三のタイミングを考える
喪中は、誰が亡くなったのかで、その期間が違います。
パパとママから見て、双方のお父さん、お母さんなら期間は13ヶ月間、もしもパパ、ママなら13ヶ月間、子供なら3ヶ月間……というように、関係性から喪に服す期間は変わってきます。
その期間には、お祝い事はタブーだとされています。
その訳は、亡くなった人に対して冥福を祈りながら過ごす期間だとされており、その間に派手なこと、晴れがましいことは慎しむべきという考え方があるからです。
問題は、その期間に七五三をする予定があった場合、それを止めるか、それとも決行するかということです。
ここで言っておきたいのは、七五三のお祝いは、変更することも可能だということです。
実際、様々な理由から10月、11月以外にお祝いする家族もいますし、1年後の七五三の季節にお祝いをする家族もいます。
喪中は動かせませんが、七五三は、その期間にこだわる必要はないということです。
お祝いをして、それが供養になるということもある
もしも亡くなった人が亡くなる前に、七五三で子供の成長を祝うことをとても楽しみにしていた場合、敢えて七五三のお祝いをするのもありでしょう。
亡くなった人の仏壇や遺影などに、子供の晴れ姿を見せることで、亡くなった人の供養になることだってあります。
亡くなった人に、子供のこれからの成長を見守って欲しいと祈ることで、きっと喜んでもらえるはずです。
喪中は、亡くなった人のことを思いながら過ごすのですから、亡くなった人の気持ちを思って七五三をすることは、決して喪中のタブーであるとは言えないでしょう。
七五三は、感謝と祈願をすること
七五三をするということは、子供の成長を感謝すること、これからの子供の成長を願うこと、そのための行事として執り行うということです。
感謝の気持ちを忘れずに祈ることは、派手にお祝いをするということとはまた、その意味が違います。
奇麗な着物を着ても、神社で祈祷してもらっても、お祝いの席を儲けても、感謝の気持ちがなければ意味がありません。
本来の七五三の意味を知っておけば、喪中に七五三をしても問題にはなりません。
ただし、喪中であることは忘れてはいけないので、派手なお祝いの仕方は控えた方がよいでしょう。
喪中は心が暗くなり、その気持ちを持ったまま神社で参拝することは避けた方がよいともされていますので、喪が明けてから、改めて参拝だけに行くのもよいでしょう。