一気に時間はかけられない
子育て中のお母さんは、家にいるときはとにかく台所に立ちっぱなしです。
筆者も子どもの離乳食が始待ってから現在に至るまで、頭の中は常に食事作りのことでいっぱい。
ひたすら栄養とメニューを考え、少しでも時間があるときには野菜を切ったり、調味料を合わせておいたり、下味をつけておいたりしました。
そして、効率よく料理を進めるために食器や器具をこまめに洗ったり、食材をメニュー毎に分けて置いてみたり、思いつく限り工夫しました。
子どもが小さいうちは、すぐに泣くためずっと台所に立つことが出来なくてまとめて時間が取れず、大きくなったら習い事の送り迎えやPTA活動で何かと時間を取られるので、常にちょこちょこと前倒しで何かしら下ごしらえや準備をしていました。
とにかく、「料理に一度に多くの時間をかけられない」のです。
離乳食、幼児食の時
すぐに泣くため野菜を洗って下ごしらえをする余裕はなく、週に一度、火を通して細かくした野菜を冷凍していました。
炒めた玉ねぎ、茹でて細かく切った人参、下茹で後にラップで小分けにしたほうれん草、小松菜、マッシュポテト、マッシュかぼちゃ。
野菜だけでなく、アジやイワシを焼いてほぐしたもの、カレイの煮付け(煮汁ごと)も冷凍しておきました。
公園でたくさん遊んで帰ってきた後に疲れてぐずっていても、これだけ冷凍庫にあればご飯(またはお粥)を炊くだけで何とかなったので、大変重宝しました。
あとは、1日のメニューを前もって全て考えておけば、帰宅後の動きがスムーズに進むので、時間の短縮に繋がりました。
幼稚園の時
食べられる食材は増えましたが、まだ馴染めない味もあり、違う工夫が必要でした。
野菜や魚を冷凍する必要はなくなりましたが、料理に多くの時間を取れないのは変わらずだったので、多めに下ごしらえしておいた素材を翌日も使ったり、一度にたくさん作った方が美味しい汁物(豚汁、シチューなど)、煮物(里芋やジャガイモの煮っころがしなど)を鍋いっぱいに作ったりしました。
トマトやキュウリなど、洗えばすぐに食べられる野菜を丸ごと食卓に出すと、手で食べられることもあってご機嫌でした。
そのうちに、大根、カラーピーマン、緑のピーマンも生でかじるようになったので(この時は丸ごとでなく細切りにしました)、サラダを作る必要はありませんでした。
レタスやキャベツも葉を1枚渡せば喜んでくれました。
料理時間の短縮だけでなく食育にも繋がるので、生野菜に親しむことはお勧めです。
小学校入学後
学校給食のおかげで辛めの味付けや酢のきいた料理が食べられるようになり、作り置き可能な常備菜を活用出来るようになりました。
今は書店に行くと、常備菜や作りおきおかずの本がたくさん並んでいますね。
ぜひ自分の目でご覧になって、何冊か揃えることをお勧めします。
汁気がないものであれば、お弁当のおかずにもなるので、週末はサッカーや野球の試合が一日中あるというご家庭には重宝するでしょう。
高学年になると体が大きくなり、食べる量も増えるので、常に台所に立っている状況は変わらないのですが、一緒に食を楽しむ余裕が出てきます。
味付けやアレンジについて、食卓で会話が弾むといいですね。
共働きの場合
今は正社員、パートを問わず共働きのご家庭が多いです。
仕事が終わって帰宅してから、短い時間で食事の支度をしなくてはならない方が多いことでしょう。
今までご紹介した方法もお役に立つかと思いますが、今人気のウォーターオーブンを使うこともお勧めです。
天板にクッキングシートを敷き、下味をつけた魚や肉に油を塗ってウォーターグリル機能を使って焼けば、ずっと火の前に立つことなく料理が出来ます。
本来なら火の前に立っていなければならない時間を他の家事に使えるので、効率がいいです。
蒸し物の場合も同様です。
オーブン買い替えの予定がある方は、是非ご検討ください。
どんなに忙しくても、子どもには栄養のあるものをなるべく手作りで食べさせたいと思うのが親心です。
現代文明の利器も多くあり、ちょっとの工夫でいかようにでも出来る時代ですが、決して無理はしないように。
忙しくて疲れているときは、うどんやそばをゆでるだけでも構いません。
子どもにとっては、家族が笑顔で食卓を囲むことが、何よりのご馳走です。