子どもって本当に気分屋さん。
どうしてもこの習い事がしたい!!と、熱烈に言っていたかと思いきや、2,3回通っただけで楽しくないからやめたい・・・なんて言い出す始末。
すぐやめない、長く続けるって約束したのに。親としてはせっかく始めた習い事なのでできるだけ長く続けてほしいし、始めたり、やめたりでやめぐせがつくことも心配。そして毎回、毎回子どもの気分に振り回されるのも、もう嫌。こういうことってよくありますよね。
でも見方を変えることで気分屋な子どもの(習い事を)やめたいを前向きに受け止めることができるのです。そこで習い事をやめるということを肯定的にとらえる考え方をお教えします。
子どもである時間は、大事な成長期間
子どもである時間は脳がどんどん成長しています。そのため子どもの1年は大人の1年と比べ物にならないくらい長く感じられます。そのとても長く感じられる時間、ぜひとも子どもたちに明るい気持ちで過ごしてほしいと思いませんか?
近年、子どものうつ病が増えていると言われています。やりたくないことが続くと子どもは頑張ることができなくなります。そのため叱られることが増え、能力も伸びません。そうすると子どもは自分に自信がなくなり、気持ちまで暗くなってしまいます。
逆に、楽しい、うれしい、好きということが続くと子どもの脳はより発達し、それに伴って能力も伸び性格もよくなると言われます。子どもが好きなことに夢中になって取り組んでいるときに身につく能力には、集中力、思考力、創造力、表現力、さらには記憶力や情報処理能力などがありますが、さらに良いことに子どもはこれらの能力を総合的に身につけることができるのです。
このように聞くと、ぜひとも子どもの好きを見つけて親も一緒に応援してあげたいって思いませんか。
いくら好きなことであっても、壁にぶつかると子どもも心がくじけそうになってしまうこともあるでしょう。そんなとき、子どもが乗り越えられるように親がしっかりとサポートすることで子どもは安心することができ、さらに自信をつけることができます。そして自信がついた子どもは頑張れる子どもになっていくのです。
そう考えると子どもであるという大切な成長期間は、親の応援のもと子どもに好きなことを存分させてあげたくなりますね。
やめぐせがつかないって本当?
子どもがやめたいと思うのはその習い事と子どもの興味関心が一致していないからです。なぜなら子どもが本当にしたいことを見つけたとき、親がどんなにやめさせようとしてもやめることなんてないからです。
たとえば、習い事の例ではありませんが、子どもたちの中にはゲームが好きな子も多いでしょう。時間を決めてゲームをしていても夢中になりすぎていつまでたってもやめてくれない、なんてことはないですか?
また、私自身がそうでしたが3度の食事より読書が好き、なんて子もいるでしょう。そんな子はいったん本を読み始めるといくら呼んでも返事すらしない、なんていうことも。
そのほかにも、我が子によくあてはまることですが、公園で遊んでいるといつまでも家に帰ろうとしない、テレビがついていると全くお手伝いをしてくれない、とか、習い事でも同じなのです。
やめたいと思うのはその習い事が子どもの好きなことではなかったからです。習い事をやめてばかりいるのは子どもの好きなことがなかなか見つからないからです。
子どもが好きな習い事に出会えたときは、きっとゲームや本、遊びのようにやめさせようとしてもやめてくれないようになることでしょう。
そうは言っても始めたり、やめたりを繰り返すのは・・・と思ってしまいますが、見方を変えると習い事を始めたり、やめたりを繰り返すことはいろんな経験ができるため、それらが子どもの引き出しを増やしてくれると考えることもできるのです。
子どもにとって、たとえ2,3回でやめてしまった習い事であっても、経験したことは記憶として残っているため、その後の経験で役に立つことがないとは言えませんよね。
頭の引き出しも心の引き出しも多いほうが魅力的ではないですか?
子どもが好きを見つけるには時間がかかることもあります。そんなときは子どもが好きを見つけられるまで辛抱強く、始める、やめるに付き合ってあげるのも必要かもしれません。
まとめ
たしかに興味関心をあることに対する子どもの記憶力には目を見張るものがあります。
小学生にならない子が世界中の国旗を知っていたり、世界中の国名と首都名をそらんじていたり、新幹線や車などの乗り物の名称やその特徴を正確に把握していたり、ちなみに、我が子たちの場合は気に入った本を丸暗記していました。まだひらがなが読めないにもかかわらず、気に入った絵本のお話をページをめくりながら口にする様子は知らない人が見たらきっともうひらがなが読めるの?!と、驚かれることでしょう。
子どもの能力を伸ばすためにも、子どもに明るい性格を築くためにも、ぜひとも習い事に限らず子どもがやりたいと思っていること、子どもに向いていそうなことを優先してあげられる親でありたいですね。