テレビや誌面などの報道でときどきいじめの問題が取りざたされる昨今、そういった報道を見聞きすると我が子がいじめの被害者はもちろん加害者を含めいじめの関係者にならないか心配になりますよね。実は子どもの世界だけでなく大人社会にも存在している「いじめ」。いじめの被害者、加害者が持つ心理を知り、いじめの関係者とならないためにはどうすればいいのか一緒に考えていきましょう。
いじめの加害者の心理とは?
実はいじめの被害者と加害者の心理には劣等感という共通点があります。出発点は同じ劣等感なのに、そこからどうして被害者と加害者の2つが生まれてしまうのでしょうか。それは具体的にいじめの被害者と加害者にどのようなイメージの人が当てはまるのかを考えてみるとわかります。
被害者となる人の多くには、
- 抵抗できる強さがない
- 自分に自信がない
- 表情が暗い
- ネガティブ思考である
- 人から嫉妬されやすい
などの特徴がみられると言えます。逆に加害者となる人の多くには、
- 劣等感をストレスに感じている
- 肉体的に強い
- 立場が上である
- 優越感を好む
などの特徴がみられると言えます。
いじめが発生する原因にはさまざまありますが、いじめの多くは共通して加害者の劣等感、ストレスの解消が背景にあると考えられます。なぜなら誰かをいじめることによって相手が不幸になるのを実感します。するとそこで優越感を得ることができ、加害者は劣等感とストレスが解消されるからです。
いじめの関係者とならないために
よく言われる言葉として、いじめる側にも、いじめられる側にも問題があるがありますが、この言葉のとおりです。なぜならいじめの被害者だけでなく加害者を生む原因は共通して劣等感にあるのですから。つまり、誰もが自分の中にある劣等感を克服し自立心を持つことができるようになれば、必然といじめ問題は解消されるというわけです。
では、劣等感を克服し、自立心を持てるようになるにはどうすればよいのでしょうか。
子どもだけでなく、人には、
- 話を聞いてほしい
- 認めてもらいたい
という欲求があります。そして、それが満たされない状態が続くとき人は、
- 自分の話は誰も聞いてくれない
- 自分は誰からも認められない、褒められない
などのネガティブ思考に陥り、それがそのまま劣等感やストレスへとつながっていくと考えられます。そのため我が子をいじめの被害者や加害者にしないためにも、忙しい毎日ですが次のことを心がけるようにしましょう。
- 子どもの話を聞く
- 子どもを褒める、認める
自分の話を聞いてくれる家族がいる、自分のことを認めてくれる家族がいる、この2つのことはほかの何にも代えがたい子どもの心強い自信となってくれることでしょう。
まとめ
昨日、自分の子どもの話を聞いてあげましたか?
今日、自分の子どもを褒めてあげましたか?
子どもと全く会話をしていないわけではありませんが、子どもの話を聞いたか?褒めたか?と聞かれるとちょっと考えてしまいます。「宿題したの?」「ご飯できたよ。」「もう寝る時間よ。」こんな会話だけにならないよう、日々子どもの話を聞く、褒めるを意識して子どもと向き合いたいですね。
あなたの子どもがいじめと疎遠であり続けられることを願って。