子供の習い事 辞めどき・辞め方

多様化する子どもの習い事

水泳、サッカー、ピアノ、英会話にそろばん。
最近の子供の習い事は、私たちが子供の頃に比べると豊富で、多様化しています。
小学校受験に向けての「こども教室」の多さにも驚かされます。
習い事を始めるきっかけは、やはりご両親の希望や意向によるものが多いでしょう。
子供自身がお友達や近所のお兄ちゃんお姉ちゃんが通っている習い事に興味を持って「自分も習いたい!」と言い出したので通い始めた、という話もよく聞きます。
こんなにたくさんの習い事があって、現代の子供を羨ましく思ったりもします。

一つの習い事を続ける難しさ

ただ、始めてみたもののすぐに飽きてしまったり、なかなか上達しないので嫌になってしまったり、お友達が辞めてしまったからやる気をなくしたり、一つの習い事を根気よく続けさせるのは、なかなか大変です。
始めてみたものの、「うちの子には合わないかも?」と親が感じることもあるでしょう。
でもすぐに辞めてしまっては、根気、継続する力が育ちません。
「自分に合わなければ、何でもすぐに辞めてしまっていいのだ。」という誤った認識を子供に与えかねません。
そこで、「辞めどき」「辞め方」を判断するタイミングが重要になってきます。
それは親の仕事です。
子供の様子をよく見て辞めどきを判断し、先生に失礼のないようにしなくてはなりません。

辞めてもいいけれど‥

張り切って始めたがやはりダメだった、合わなかった、という場合でも一年は続けることをお勧めします。
一年あればそれなりに上達しますし、「ここまで出来るようになった、上手になった。」という達成感、達成度は味わえます。
「もう少し頑張ってみようか。」という気持ちが芽生えることも多々あります。
それには親のフォローが不可欠ですので、しっかり励まし、ポジティブな声かけをしてあげてください。
「一年頑張ったけれど、やはり辞める」という場合でも「一年は頑張って続けたのだ。」という事実は子供にとって自信となります。
途中でくじけそうになったけれど、一年頑張ったことをしっかり褒めてあげてください。
続けるも、辞めるも、すべては親の一言で子供の自信に繋がります。
「あなたがやりたいというから始めたのに!」などの小言はぐっとこらえて、前向きな声かけを心がけてください。

先生へのご挨拶

たとえ短い間でも、子供がお世話になったのは事実です。
ある日突然「今日で辞めます。」というのは、大人としての常識を疑われますから、辞めるひと月前には申し出るべきです。
最後の日には千円から二千円程度の菓子折りを持参して、それなでお世話になったお礼をきちんと述べましょう。
その際も「子供が飽きてしまった。」「合わなかった。」等のネガティブな言い方はせずに、「家庭の事情で続けることが難しくなった。」「始めるのが早かったようなので、時間をおいて再開したい。」等、やむを得ない事情、子供の成長に合った事情を述べると角が立ちません。
そして、そんな親の背中を見て子供は礼儀や社交を学びます。
習い事の立派な締めくくりとなるよう、心を込めてお礼とご挨拶をなさってくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。