子育て中の貯蓄、みなさんどうしてますか?

貯蓄方法⑤ 払い終わった奨学金返済分や、ふとしたことで浮いたお金を貯蓄に回す

私は奨学金を今でも支払っていますが、確かあと数年で終わるんです。これが終わったら、それをそのまま貯蓄に回そうと思っています。元々出て行っていた金額ですから、生活が苦しくなることはないですし、ちょうどいいと思います。

また、携帯のプランを変更して料金がちょっと下がったり、ちょっとしたことで浮いたな、と思ったお金を生活費に回さずに貯金するという手もあります。元々出ていくものだと思っていたお金だったら、出て行ったものとして生活すれば生活できるはずですからね。でも結構、誘惑に負けてしまうんですがね…。

貯蓄方法⑥ 生活費の中から最初に貯蓄分をとってしまう。

お金があるとつい使ってしまうという方は、お給料日にまず最初に貯蓄を確保する方法がおすすめです。最初から貯蓄額を引いた金額が収入だと思えば、なんとかそれで生活できてしまったりするものです。給料日前はつらく感じるかもしれませんが、そこはなんとか乗り切りましょう。

上手に家計をやりくりする方は、まず収入を最初にすべて分配してしまうらしいですね。私の知人にすごくきちんとした方がいるのですが、習い事の月謝も引き落としにせずに、現金で払ってきっちり家計簿につけているようです。理由は「引き落としだと払った感じがしなくて、家計簿もつけわすれちゃうから」とのこと。私はかなりずぼらな方なので、見習わなければならないな~と思います。

みんなはどれくらい貯蓄している?


ところで、みなさんは実際に貯蓄はできているんでしょうか。なかなか聞けないですし、聞いてショックを受けるのも怖い。それもおそらく各家庭で差があるでしょうから、平均はわからないですよね。ではちょっとデータで見てみましょう。

2015年の金融広報中央委員会の調査(子育て世帯に限らない、2人以上の世帯を対象)を参考にします。調査の結果、金融資産の保有額は平均1,209万円。えええ!と思うかもしれませんが、その平均値を引き上げているのは50歳代以上の世帯です。子育て世代とされる20代~40代は、189万~600万弱くらい。

それでも、え!そんなにみんな貯金してるの!?と思う方も多いかと思いますが、このデータにはからくりがあって、一部の大富豪がその平均値を大幅に引き上げてしまっているんです。そこで、実際に平均的な貯蓄額を見るためには、中央値を参考にします。中央値とは、調査対象世帯を貯蓄の少ない順に並べたとき、中央に位置する数字のことです。

その数字が、世間的に一番実感が得られる数字となるわけですね。年齢別にみると、20歳代は68万円(平均189万円)、30歳代は213万円(平均494万円)、40歳代は200万円(平均594万円)、平均とだいぶ違いますよね。こうしてみると、富裕層ってすごいなーって思います。

貯蓄の目的は家庭によって違う

30代で200万くらい、う~んやっぱりそんなもんだよなあと感じます。ひと月に2万貯金して年間24万、10年続けても240万ですからね。それで大学の学費は私立で年間100万~150万。払えるんだろうかと思い始めると心配でならなくなりますが…。でも、今を楽しむことも必要なので、娯楽費を全て貯蓄に回すこともないと思います。

私の知人で、もうお子さんが大学生なのですが、学費は一切出していないと言っていました。奨学金を借りさせて、通帳も渡して、あとは自己責任だということです。お子さんは家から通っているので食費や生活費はかかりませんが、もちろん遊ぶお金も自分で工面しなければなりません。

ですが、それも一つの教育方針。お母さん曰く「お金のあるないの問題じゃなく、大学は自分が行きたいと思っていくところ。全部出してあげると、目的もなく、有難味もなく日々すごして、結果何年も留年した挙句卒業できなかった人を見てきたから」という考え方です。確かにそれも一理あるなあとも思います。

また「子どもを大学に行かせるために貯金を使い果たしても、卒業するころに親も定年間近、老後長生きしても子供が自分の面倒を見れるかわからない。でも、自分が行きたくて行った大学の奨学金なら、仕方ないと思って払うでしょ」とも言ってました。

また学費の話で他のママたちと話題になったのが、私立中学の受験です。私自身が中学も高校も公立だったので子供に中学受験は考えていなかったのですが、自分も高校受験時にはやはり塾には行っていましたし、高校時代は予備校にも行っていました。これが教育熱心な私立の中学校や高校だと、塾や予備校に行く必要がないくらいちゃんと補習してくれたりするようなんですね。

だから、中学高校に通うのにお金がかかったとしても、トータル的には変わらないという話もあるんです。「うちは高校までは公立に通わせるつもりだから…」と大学受験のお金の心配ばかりしていても、結局その前に塾やら予備校やらでお金がかかるのも覚悟しなければならないんですね。

また何も教育だけにお金に使う訳でもないでしょう。うちは大学にいかせるつもりはないから、という家庭でも子供がスポーツや音楽などに真剣に打ち込んでいたら、親としては応援してあげたい。多くの高校はアルバイトは禁止されていたり、正式な届け出が必要だったりするので、携帯代や服飾費のほかにもおこずかいが必要になりますよね。

女の子だったら特に、お洒落もさせてあげたいだろうし、成人式もばっちり決めさせてあげたいし、結婚するときも援助してあげられたら…なんて思うと、お金がいくらあってもたりません。そう考えるとますます、子供が小さいうちに貯蓄をしなければ…という焦りの気持ちがわいています。

でもやっぱり「今」はプライスレス

「老後が」という知人の話もあるし、高校でもそれなりにお金はかかる。子供が大学まで進学するしないにかかわらず、貯蓄はやっぱり中学生に上がる前にした方がいいんですよね。でも、貯蓄貯蓄ばかりで、毎月キリキリするのは嫌だなと思ってしまいます。子供は大きくなったらもう、親とは一緒に出掛けてはくれないかもしれない。そう思うと、一緒に旅行に行ったりおいしい物を食べたりする時間は、プライスレスだという気がします。

貯蓄ももちろん大事。でも、それは将来への不安を払拭するためのものでもあって、一番大切なのは「今」だと、私は日々思っています。「今」を犠牲にしてしまわない程度に、将来への不安に駆られて沈んでしまわない程度に、適度な貯蓄を日々心がけながら、育児生活を楽しんでいきたいものですね。

ABOUTこの記事をかいた人

30代後半、10歳と5歳の男の子の母です。 平日は、子供を学童と保育園に預けてパートタイマーとして働いています。慌ただしいながらも頑張りすぎず、気楽で楽しい育児をモットーに、賑やかで幸せな日々を送っています。