金銭感覚を育てる「お年玉の使い道」

子どもにとっては、もらって嬉しいお年玉。でも、親にとっては少々その使い道について気になってしまいますよね。
さて、みなさんなら子どもがお年玉をもらったら、その使い道をどうしますか?

大人と同じ感覚を身に付けさせる方法は?

私達大人であれば、お金の管理はやはり、銀行を利用することが一般的ではないでしょうか。でも、子どもの場合は、大人が子どもの口座を開いて、そこに大人が貯金をすることの方が多いようです。そうなると、子どもはお金の収支も、使い道の確認をすることも出来ないんですね。
しかし、ここで考えて欲しいのは、子どもはお年玉を自分がもらったのだから、自分が所有して然りだと小さい内から案外認識しているということです。
ということは、自分の物だと思っているのですから、そこには自分の管理責任が発生することを教える、最大のチャンスが到来する訳なんですね。
さて、どうやって教えればよいのでしょう。
そこでまず、お年玉用の口座を開設のために、子どもも一緒に連れて行き、一つ一つ教えながら口座を本人に開設させましょう。出来れば、印鑑も子ども用を用意してあげましょう。
たったこれだけで、子どもはお金が自分の物で大事なものだと認識しますし、お金を引き出す大変さや面倒さも体験します。
その時は、大人も面倒がらずに見守りとして付き合ってあげて下さいね。

予算会議を開こう

さて、予算会議とはこれまた大げさなと思うかも知れませんが、大人の社会では当然あることを説明して、あなたもお金を管理するのは大人と同じだと、理解してもらう事が大事です。
もちろん会議は親子でしますが、なるべく口出しをせずに欲しい物や貯金など、使い道を考えさせます。値段などは、今はネットで検索出来ますし、それを一つ一つ書き出して、買えるかどうかを検討します。
この時、子どもの頭の中では優先順位があって、それを譲るかどうかの葛藤もあり、必ずしも欲しい物が全部買えないことも理解し、様々なパターンを想像して考える力もつきます。
もし、いっきにお年玉を使ってしまっても、通帳の残高を確認させる事で、子ども達がどう考えるかも一つの学習になるでしょう。なので、一気に使う場合も、必ず通帳を作って記帳することは必須です。
通帳は目に見える、お金の使い道を確認する上での最強のアイテムになりますよね。

簡単な家計簿を書いてみよう

さて、目に見える通帳の記載金額以外にも、簡単に家計簿を付けたらいいと思います。
大人と違って収支が出た時だけでよい訳ですから、毎日書く必要はありません。だから、大人のように家計簿記載の挫折は少なくてすみそうですね。
もしできれば、ママもその時一緒に、我が家の家計簿をつけてみてはいかがでしょう。自分も書くのだから、ママの書く家計にも興味が湧くかも知れません。もし質問して来たら答えてあげて下さい。食費や服など、自分に関わるお金の支出は、自分自身の暮らしに照らし合わせて納得いくものになると思います。そして、自分のために使われているお金に対しての認識は、今後の大人になっての生活にも、そのお金の使い道で大いに役に立つものと思われます。
お年玉をきっかけに、金銭感覚を育てるための学習を始めてみませんか?
それは、子ども達の将来に、お金の事だけに関わらず、大きな影響をもたらすでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。