仕送り荷物ランキングから見えた、親の思いと子供の気持ち

親から子供への仕送りをするのは、中身を揃えるのはもちろん、ただ荷物を送るだけでもお金も手間ひまも掛かるものです。
それでも親の立場からすると、荷物というよりは子供に少しでも役に立つものをと、親の気持ちを送っているようなものです。
さて、その気持ちに対して、子供達はどう受け止めているのでしょう。

親の仕送り品と子供の送って欲しいものランキング

調べてみると、仕送りに関して大変興味深い調査結果を東洋水産がまとめていました。
親が子供に仕送るものと、子供が仕送って欲しいもののランキングをまとめたものです。それから見えてくる親の思いと、受け取る子供の気持ちを見ていきましょう。

親の仕送り品ランキング

1位 お菓子
2位 米
3位 生鮮食品
4位 レトルト食品
5位 飲料

子供が仕送って欲しいものランキング

1位 米
2位 お菓子
3位 レトルト食品
4位 インスタントカップ麺
5位 生鮮食品

ランキングに見る親と子供の思い

さて、ランキングを見ている上で親の思いとして浮かんでくるのは、1位のお菓子は、子供にとって貴重なお金をわざわざ使って買うことを、控えているのではないかという思いがあるのではないでしょうか。
意外だったのはインスタントカップ麺が、子供は4位だったことに対して、親は8位だったことです。
ここで考えられるのは、親としてはカップ麺は食事として捉えていないのかも知れません。
実は、6位にフリーズドライ食品、7位に手作り料理がランクインしていたのですが、ちゃんと食事をして欲しいという親御心が見えかくれします。
それに対して子供にとっては、カップ麺は上位にランクインしていますから、手軽な食事と捉えているのでしょう。
面白いのはカップ麺のランクに対して、インスタント袋麺のランキングが、親も子供も13位ということです。つまり、同じ麺でも手軽さを優先していることが伺えるのです。
親も子供も、手軽に食べられてメインになる食品を、という考えは一致しているようです。
また、お米さえあれば何とかなるし、金額も張ることから仕送りには欠かせない……という考えも同じでしょう。
ただ親と子供の考えのズレは、親は食費を使ってわざわざ買わないと思われるお菓子のようなもの、なるべく体に良いものでしっかり食事をして欲しいから、生鮮食品や手作り料理などを送っているのに対して、子供にとっては日持ちのしない食品だと、バイトや部活で時間も取られがちな学生独自のライフスタイルには、合わない場合も多いのではないでしょうか。

親と子供をつなぐもの

そうはいっても、この東洋水産のランキングまとめでの子供のインタビューの答えは、どれもこれも親の気持ちをしっかりと受け取っていて、その言葉の一つ一つが、とても暖かく嬉しい気持ちであふれていました。
最近では離れて住む親子のつながりというと、スマホを一番に思いつきます。
けれど仕送りの中身も、こんなにも親子の気持ちをつなげていたということ、一つの箱が、コミュニケーションの素敵なツールになっている、ということがわかるランキングまとめでした。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。